2024年9月25日水曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その622)

 


「(でも、許せなかったんだ。アイツ、自分のBlog、アイコラを『風刺派』ではない、と云いながらも、『風刺派』と並び立つもののような云い方をしてきたんだ)」


と、ビエール・トンミー氏が、自らのミスを反省したものの、やはり許すことのできない、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の物言いに、『山藤章二』が描いた悪役俳優『上田吉二郎』の似顔絵のように(本当に、その笑顔絵があったかどうかは覚えていなかったが)、 自らの口を捻じ曲げた。



====================================


「すまん、すまん。ワシ、誤魔化しとるつもりじゃあないんよ。アンタが、『山藤章二』のこと持ち出してきたけえ、なんか、そこから話が逸れていったんよ」

「ワテのせいにすんやないで」

「アンタ、元々、『アンサール・アッラー』のこと、話そうとしたんじゃろ?」

「んふ?『アンサール・アッラー』?なんや、それ?」

「ワシも詳しゅうは知らんのんじゃけど、『アラーの使者』に似とるような気がするもんの、ちょっと違うんじゃろう、と思うんよ」

「また意味不明や。なんで、『アラーの使者』なんや?どうでもエエことやけど」

「『アンサール』は、『支持者』とか『援助者』いうような意味で、『使者』は、多分、『ラスール』とでも云うんじゃろう」

「まあ、フランス語的には、そないになるやろな」

「ふふっ。ワシを引っ掛けようとしてもダメじゃけえ。フランス語じゃないと、分っとって云うとるんじゃろ?」

「え?フランス語やあらへんのか?」

「ああ、そうかあ。アンタ、『ラスール』を『ラ・スール』(la sœur=姉妹)と勘違いしたんじゃね。でも、『アンサール』は、『un sœur』じゃないで、『sœur』は『姉妹』じゃけえ、当然、女性名詞じゃろ。じゃけえ、『un sœur』は間違いで、『une sœur』(ユヌ・サール)じゃ。あ、『sœur』の『『œ』は、『ア』でも『ウ』でもない、どっちでもあるような音じゃけえ、アンタ、『スール』と『サール』を同じように捉えたんじゃろうけど」



「ああ、せやったな。ついつい間違えてしもうたんや」

「アンタ、いくら『SNCF』の大家、フランス語経済学『優』取得者じゃあいうても、フランス文學修士じゃあないしのお」

「まあ、そこんとこは、アンサンには敵わへんなあ」

「それに、アンタ、『アラーの使者』のこと、知らんかったんよねえ」

「ああ、『アラーの使者』やったな。『アラー』は、イスラム教の神、唯一神のことやろ?せやから、『アラーの使者』は、『ムハンマド』のことやないんか?」


====================================



「(『ムハンマド』は、『使者』というよりも、普通は、『預言者』と云われているんじゃないかと思うが、『預言者』は神の言葉を託され、伝える人のことをいうから、まあ、『使者』でもいいんだろう)」


と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏とのやり取りから離れ、高校時代、得意中の得意であった教科『世界史』的思考を巡らせた。


(続く)






0 件のコメント:

コメントを投稿