2017年4月9日日曜日

【対抗:週末私服】「毎日パジャマ」 by 『コニクロ』




「エヴァよ、『コニクロ』って知ってるか?」

今からおしっこに行って、さあ寝ようか、という時に、ビエール・トンミー氏からiMessgaeだ。

エヴァンジェリスト氏は、欠伸をしながら、返信した。

「は?ユニクロか。知ってるに決まってるさ。ボクが来ているものは殆ど、ユニクロだ」
「いや、『コ』ニクロだ」
「なんだ、『コニクロ』って?ふぁああ」
「ボクも知らないから聞いているのだ」
「ユニクロのまがい物か?」
「多分、そんなところなんだろうなあ」
「で、何なのだ?」
『週末私服』に対抗したいから協力してくれ、と云って来たのだ、コニクロが」
「何か知らんが、協力してやればいいではないか」
「何故だ?」
「君は今やもう、世の役には一切立たない隠滅生活の変態老人なんだから、少しは世の為、人の為になることをしてみてもいいだろう。ああ、おしっこをしたい」
「では、仕方ないなあ。テーマは、『毎日パジャマ』だな」




「なんだ、すっかりその気ではないか」
「『毎日パジャマ』では不足だ。『夜も昼もパジャマ』も付け加えないとならん」
「ああ、もうどうでもいい。おしっこをしたい」
『夜も昼もパジャマ』でもまだ不足だ」
「パジャマは必ず『社会の窓』付にしてくれ」
『ウチでも外でもパジャマ』ともせんといかんなあ」
「それはマズくないか。『外でもパジャマ』は、我が国民の専売特許だとクレームを入れてくる国があるのではないか?国際問題になるぞ」
「そこんとこは、アッキーに頼めば、その国も忖度してくれるのではないかなあ」
「あああ、そんなことの忖度をしてもらうよりも、ボクのオシッコを忖度してもらいたい!漏れるう….






2017年4月8日土曜日

「セツコ、38歳よ」【62歳変態老人の誘惑】




「愚息を惑わすのは止めてくれないか」

朝っぱらから、エヴァンジェリスト氏が電話してきた。朝とはいっても、10:00だ。しかし、ビエール・トンミー氏は起床したばかりであった。

毎日、夜通し蠢いているビエール・トンミー氏は、朝7時に床につき、10時前後に目を覚ます。

「なんだね、今から、オシッコしに行くところなんだが」
「君がまさかあんなことをしているとは思わなかった」
「あんなこと?」
「君は62歳だろう」
「君と同じだ。同級生だろ」
「やはり62歳だったのか」
「わざとらしい言い方はやめろよ」
「君が変態だということは承知していたが」
「ああ、変態だ。それがどうした?」
「しかし、女装趣味もあるとは知らなんだ
「女装趣味?......ないぞ、そんなもの」
「まあ、公には云えないよな。奥様にバレたら大変だ」
「相変らずくだらんことを云う奴だ」
「はああ?どっちがくだらないんだ。君は、女装して『セツコ』と名乗っているというではないか」
「またお得意の妄想か」
「『セツコ』になるだけならまだしも、『38歳よ』と云いはるとはなあ」
「何を妄想しても構わんが、それより、ボクはオシッコをしたい」
「まあ、『38歳よ』と云いはってもいいが、愚息を惑わすのだけは止めてくれないか」





「はあ、愚息っていってももう31歳の立派な大人なんだろ」
「そうだ。君は愚息に家を建ててやる、と云っているらしいではないか」
「ボクは変態だが、君の息子に手は出さん。ソノ時、君の顔が浮かぶと萎えてしまう」
毎月、5-6万円は愚息にお手当てを渡しているとも聞いたぞ」
「勝手に妄想しろ。それより、ボクはオシッコをしたい
「お手当の額をもう少し上げてやってくれないか?」
「君は一体、どうしたいのだ。惑わすなと云いながら、金をもっとやれ、って」
「お手当のおこぼれが欲しい。アッキーに頼めば、君は忖度してくれるのか?」
「あああ、そんな忖度している暇はない。それよりも、ボクのオシッコを忖度してくれえ!漏れるう….




2017年4月6日木曜日

【忖度】土俵にも男女雇用均等を




「昨日の件だが....」




朝っぱらから、ビエール・トンミー氏が電話してきた。7:30だ。エヴァンジェリスト氏は会社に到着したばかりであった。エヴァンジェリスト氏の出社は早い。

「なんだね、今から、オシッコしに行くところなんだが」
「やはり相撲の方がいいと思うんだ」
「はあ?」
「君の云う通り、レスリングもいいんだが、やはり相撲の方がいい」
「ボクはどっちでもいいが…」
「四股名は、『超珍宝』でお願いしたい」
「シッコナのことよりも、ボクはオシッコをしたい
「相変らずくだらんことを云う奴だ」
「はああ?どっちがくだらないんだ。四股名を『超珍宝』にしようと他にしようと君の勝手だが、相撲には寝技はないぞ
「『超珍宝』は、相撲界初の寝技が得意な力士なんだ」
「何を寝言を云っているのだ」
「相撲のルール改定を閣議決定してもらうのだ
「まあ、勝手にしろ。それより、ボクはオシッコをしたい
「男女雇用均等が国の方針なんだから、女力士だってアリだぞ」
●●●子先生を力士に、ってことだな」
「ヒヒ」
「ああ、そういうことか。レスリングより相撲の方が露出が多いからな。マワシだけだものだな





女力士の入門検査基準は当然、容姿とスタイルのみだ
「君は昨夜から眠らず、そんなことばかり考えていたのか!?」
「アッキーに頼めば、相撲協会も忖度するだろう」
「あああ、そんな忖度より、ボクのオシッコを忖度してくれえ!漏れるう….







2017年4月5日水曜日

名付け親は君だろう【玉金剛】




「名付け親は君だろう」

また、妙な難癖でもつけようとしているのだろう。相手(エヴァンジェリスト氏)は病気だ。


ビエール・トンミー氏は、どう反応していいか、迷った末、一応の言葉を返した。

「なんだ、なんだ?また、妄想か?」
「タマコンンゴウさ」
「はああ?タマコンタ?」
「何を巫山戯ている。タマコンゴウだ」
「なんなんだ、タマコンゴーって?」
「ほー、お惚けか。相撲取りだ。『玉金剛』だ」
「え?『玉金剛』って力士の四股名か」
「何が、『四股名か?』だ。春場所(2017年3月場所)、三段目で優勝した力士だってことは、承知のくせに。さあ、白状しろ。名付け親は君だろう」
「いや、知らん。そんな妙な名前なんか付けるものか」
「あんな変態っぽい名前は、君以外の誰が付けるというのだ」
「知らん、知らん。ボクは角界には縁はない。男同士の裸のぶつけ合いには興味はない
「君は変態だから、男同士の裸のぶつけ合いにも興味津々であろうに」


「なぬ!それは聞き捨てならぬ。男同士の裸のぶつけ合いのどこが『変態』なのだ!それは、差別だ!男同士で愛する人たちへの侮蔑だ!」
「ほー、そういう人たちの肩を持つのだな。これは怪しい」
「違う、違う!差別はしないが、ボクはソッチの興味はない」
「まあ、そうだな。君は、●●●子先生との相撲にしか興味はないものな」
「えええ?●●●子先生と?....んんん、いいかも…..」
「その時の君の四股名は、玉珍宝』『珍宝山』かな
「おおおおお!いい名前だ」
「いや、相撲よりはレスリングの方がいいかな。相撲には寝技はないものな」
おおおおお!...寝技かあ…..いいぞ、いいぞ!」
「リング・ネームは、『アニマル珍宝』『ジャンボ珍宝』がいいだろう」
「おお、友よ!ケダモノか!デッカイのか!」
「●●●子先生のリング・ネームは、『キューティー・ドラクロワ』だ!」
「おおおおお!『民衆を導く自由の女神』だな。インモーだな。おお、友よ、ああ、友よ!」

病気なのは、エヴァンジェリスト氏だけではないようだ。




2017年4月4日火曜日

【斎戒沐浴】ピッカピカの新入生




ピッカピカの新入生で臨むのだろうね、ヒヒ

『不定愁訴』の輩が、やけに陽気に声をかけてきた。




「どうした、エヴァ、元気そうではないか」

『不定愁訴』が何かは実はよく分らなかったが、気分がすぐれないことを云っているらしい。

それなのに、エヴァの奴時たら、やはりオレを揶揄っていたのであろうか。とても『不定愁訴』には見えない。

「来週からオープン・カレッジは新学期なのだろ、ビエール?」
「どうしてそれを知っている?」
「ピッカピカにしていくのだろ?」
「いや、ボクはピッカピカの1年生ではないぞ」
「確かに、あのオープン・カレッジも今年で4回目だものな」
「いや、ボクは西洋美術史をもっと極めたいだけだ、本当だぞ」
「それで、毎年、●●●子先生のクラスの新入生になるって云うのかい?」
「ルネサンスの知識が足りないとの自覚があるので、そこんとこを學び直したいのだ」
「ほおおお、まあ勉強熱心なことだ。まあ、いいだろ。せいぜい、ピッカピカにしていくことだな
「はあ?何を云いたいのだ?」
「授業に向かう前に入浴して、ピッカピカにしていくことだな
「まあ、斎戒沐浴して体の隅々まで清めるつもりではいる。神聖な授業だからな」




「○○もピッカピカにするのだな。いざという時に備えて、ヒヒ」
「い、い、いざという時……(ゴクン).」
「○の裏までしっかりと」
「いざという時は来るのか?(ゴクン、ゴクン)」
「教室の最前列、●●●子先生の正面の席に座り、入浴後の石鹸の香りを●●●子先生にぶちまけるのだ」
「おお!」
「そうすれば、イチコロさ」
「イチコロか?本当にイチコロか?」
「キミのミリキにイチコロさ」
「おお!おお!......」







2017年4月3日月曜日

フテイ愁訴【ビエール・トンミー氏の友情】




今度の土曜日に(2017年4月8日)会ってやることにした。

翌週から、また母校(ハンカチ大学)のオープンカレッジ(西洋美術史)に通うので、本当はそれどころではないのだ。

オープンカレッジ通いも、もう4年目になるのだが、今でも緊張するのだ。だって、●●●子先生にまたまたお会いできるのだ。エヴァの奴のことなんか気にしている場合ではない。

しかし……..

「明日がまだ日曜で良かった」

4月最初の土曜日に(2017年4月1日)、エヴァンジェリストは、こうiMessageを送ってきたのだ。

奴は病気だ。いや、3月で産業医面談は一旦、終了となったので、『奴は病気だった』というべきであろうか。

「ビエールよ、最近、起床時に虚脱感が酷く、会社に行くのがますます嫌なのだ」

エヴァンジェリストは、昨年(2016年)、産業医から『仕事依存症』と診断されたのだ。

本人は、『オレは仕事は好きではない、いや、大嫌いだ』とは云っていたが、出張先のホテルで出張報告を書いてはメールし、毎週、木曜日には週報を書く為、徹夜をしていた。

そして、土日は土日で、更に詳細な報告書を書いており(毎週、50-60ページ書くなんて尋常ではない)、一週間、確かに働き詰めであった。

通勤電車で、立ったまま意識を失いかけたり、つり革にぶら下がった状態で、『PDFフィアルを開こうとする』なんて理解不能な体調になっていたのだ。

「起床前、微睡みの中で、仰向けで寝ている状態から、両肘をベッドにつけ、上半身を起こしているようなのだ。しかし、起き上がることもできず、さりとて、また寝ることもできない。毎朝、その状態をしばらくの間、続けているのだ」

『仕事依存症』と云うと、病気とは思われず、仕事好きな人とか、仕事に追いまくられている状態、という程度にしか思われないかもしれないが、それは、『立派な病気』なんだそうだ。エヴァンジェリストは、産業医の先生にそう云われたそうだ。

「また、病気になりかけているのかもしれない」

そうだ、確かにそうかもしれない。昨年、『仕事依存症』と診断される前、半年余り、奴からは仕事の愚痴しか聞かなかった。

しかし、産業医から、強制的な2週間の休養を命じられ、担当案件を一切無くされてから、徐々に奴は仕事の話を殆どしなくなり、『健康』を取り戻していった。

「後2年、持つだろうか?」

エヴァンジェリストは後2年で65歳、再雇用も満期となるのだが、『起床時に虚脱感が酷く、会社に行くのがますます嫌』になると、確かに、後2年、持たないかもしれない。

病が再発しかけているのかもしれない。

「エヴァよ、今度の土曜日に会おう!4月8日だ」

友だちなのだ。そう云うしかないではないか。

「おお!本当か!そうか、そうか」
「ああ、本当だ。君に会いたい」
「おお、そうか。仕方ないなあ。じゃあ、会おうか、会ってやるか」
「んん?会ってやるか?んん?」
「いや、冗談だ。有難う、君の友情に感謝する」
「いやいや、ボクも暇だし、また、『沈黙』について君と語りたいからな」





「ビエちゃん、君はどうしてそんなに優しいのだ。なのに、ボクはダメな奴だ。そう、ボクは、フテイ・シューソなのだろう」
「え?不貞?





ドキッとした。そして、思わず、訊いたのであった。

「はあ?ボクは不貞なんかしていない、君とは違う」
「いや、ボクも一穴主義だ」

しまった。『不定愁訴』だ。

「『不定愁訴』で『不貞』を思い浮かべるのは、何か疚しいことでもあるのだろう」
「いや、『フテイ』の後がよく聞き取れなかったのだ」
「聞き取れなかった?ボクたちは今、iMessageのやり取りとしているのだぜ」

しまった、しまった。奴の罠にはまったのだ。

●●●子先生とのことが頭にあるからだろう、『不貞』なんて言葉が浮かんでくるのは」

病再発のふりをして、要は、『フテイ・シューソ』から『不貞』に結びつけようとしたのだ。

●●●子先生は素晴らしい先生だ。しかし、ボクがオープン・カレッジに通うのは純粋に、学問的好奇心からなのだ」
「君は最近、●●●子先生というかマダム・●●の夢をよく見るらしいではないか」





「むむ...」

完全に嵌められてしまった。

エヴァっていう奴は、『ビエちゃん、お休みなさい、チュッ、チュッ』なんてメッセージを送ってくる奴だったのだ。




「君って奴は……!」
「……でも、会ってくれるよね、土曜日に?」

そうか。そうなのか、馬鹿なことを云っている(メッセージしている)ふりをしているが、『不定愁訴』は本当なのだ。

友よ、ああ、友よ!







2017年4月1日土曜日

【桜フェスティバル】ああ、愛しいヒトよ




「まさか」

思わず声が出た。

「先生…..」

どうして、この街に先生がいるのだ。

「さあ、美味しいよ、美味しいよお」

屋台の売り子の声も、ビエール・トンミー氏の耳には入らなかった。

「出来立てですよお」

ソース串カツや広島風お好み焼き、焼まんじゅう、クリームコロッケの匂いが辺りには充満していたが、ビエール・トンミー氏の鼻は何も検知できなかった。

今日(2017年4月1日)は、自宅から10分程の所にある公園で『桜フェスティバル』が催されていた。

●●●子先生…..」

●●●子先生が何故、我が街にいらしているのか不明であった。この公園の桜は、有名だからであろうか。

「ふむ!」

思い切って声を掛けることにした。

母校ハンカチ大学のオープン・カレッジの講座の教師と生徒の関係なのだ。ご挨拶をしても構わぬであろう。

「ふむ、ふむ!」

しかし、直ぐには行動に出ることはできなかった。

自分を誤魔化すことはできなかったのだ。あわよくば、と思っていることを自分は知っていた。

「ふむ、ふむ、ふむ!」

腹に力を入れ、気持ちを抑え、さあ、いよいよ、声を掛けることにした。

●●…..」

その瞬間であった。

●●●子先生の隣にいた女性が、こちらを向いた。

「あら、アータ」

動揺した。

それまで、●●●子先生の隣に女性がいることに気付いていなかった。●●●子先生しか目に入っていなかったのだろう。

「アータ,ここにいたの?」

動揺した。いや、動揺という言葉では表現し切れない心と体の動きであった。

妻であった。

●●●子先生の隣にいたのは、妻であったのだ。

「丁度いいわ。紹介するわね」

紹介???

「こちらね、そう、この前、お話したでしょ」

この前?

「そうなの、こちらの奥様よ。●●さんの奥様よ」




マダム・●●!やはり、マダム・●●が…….

「まあ、やはり貴方でいらしたのね」

マダム・●●が声を発した。





「やはりトンミーさんでしたのね」

オープン・カレッジでは見せぬ親しみを持って、●●●子先生が話しかけていた。

「いつも授業を熱心に聞いてくださって有難う」

●●●子先生、そのことは……

「あーら?あなたたち、お知り合いだったの?授業?.....」

マズイ!

「授業って、ああ、西洋美術史の……アータ、ひょっとして….!」

マズイ、マズイ!

「アータ、ひょっとして….!」

いや、いやいや…..オレは今日は、外出していないぞ。そうだ、今日は雨模様であった。『桜フェスティバル』が予定通り催されていたとしても、雨の中をわざわざ出かけはしない。

「アータ、ひょっとして….!」

妻の声が頭の中に響いた。

「アータ、ひょっとして….!」

いや、ボクはまだ●●●子先生とは何も…….いや、まだではなく、そもそも●●●子先生とボクとは…….

懸命に言い訳を考えていた。

「アータ、ひょっとして….!」

どうすればいいのだ…….

「アータ、ひょっとして、パジャマを洗濯したの?昨日、アタシが出かけている間に」

ふん?

「云ってくだされば、アタシが洗濯しましたのに」



妻は、ベッドの中の夫に胸の近くに顔を、というか鼻を近づけてパジャマを嗅いでいた。

「ああ、気が向いたものだから…..」

ホッとした。そうか、眠っていたのか。

「洗剤のいい香り……でも、いつものアータの体臭が染みついたパジャマも好きなのよ

おお、なんといい妻だ。愛しい妻よ、すまん!

もう、●●●子先生のことは…….