2017年12月23日土曜日

「Windowsですか?」(その30)[流涎のビエール・トンミー氏]



「貴方たちは、態と社内のPCをWindowsで統一したのでしょ。社員が皆、貴方たちを頼らないといけないから」

と、JANAのスチュワーデス(CA)は、ビエール・トンミー氏に、主張する。

「Windowsって、バージョンアップすると使い方が変って、混乱させられるけど、それも態とでしょ!故意に、仕様を変えてるんでしょ!」

Windowsを作っているのは、『自分たち』ではないが…….

「言い訳はよして!いいわ、私、覚悟を決めたから……」

な、な、何の覚悟を決めたのだ、JANAのスチュワーデス(CA)は?






「言い訳はよして!いいわ、私、覚悟を決めたから……」

と、云うと、スチュワーデス(CA)は、ポケットから、ボールペンとメモ用紙を取り出し、何やら書き始めた。そして、

「はい、これえ」

と、恋人に何か物を渡す時のように、腰を突き出し、腕をぐっとそり返る程に伸ばし、メモをビエール・トンミー氏に差し出した。

「は!?」

ビエール・トンミー氏は、メモを受け取った。

メモには、『090-….』という番号が書いてあった。そして、

『今晩は、福岡JANAホテルに泊まるの。PCも持って来ているわ』

とも書き添えてあった。

そうか、福岡に出張するところなんだ。今、初めて認識した。しかし、もうリタイア(退職)したのに、何故、出張しているのだろう…..

と、またまた眉間に疑問を浮かべようとしていると、

「うふっ....」

と、微かな声というか音が聞こえた。



スチュワーデス(CA)が、機内でのやり取りで初めて、一瞬だが、笑顔を見せたのだ。

スチュワーデス(CA)の両頬にはエクボもできていた。

「かわいい!」

ビエール・トンミー氏は諒解した。スチュワーデス(CA)の『覚悟』が何であるのか、諒解した。

ビエール・トンミー氏も、スチュワーデス(CA)に笑顔を返した。

しかし、

「ふん!」

と、スチュワーデス(CA)は顔を背けて前方席の方に去って行った。


(続く)



2017年12月21日木曜日

「Windowsですか?」(その29)[流涎のビエール・トンミー氏]



「どうでもいいから、教えてよ!シテよお。入れてよお!」

JANAのスチュワーデス(CA)は、少し、少しだけだが甘い声を出し、ビエール・トンミー氏は、股間に当てた両手を更に強く、股間に押し当てのであった。

しかし、ここは機内だ。ここで『シテ』と云われても、他人の目がある….いやいや、スチュワーデス(CA)のPCは、ここにはないではないか。

「なにをブツブツ云ってるの!分ってるのよ、貴方たちの魂胆は!」
「え、魂胆?」
「iBookだったら、貴方たちのお世話になんかなる必要はないわ」

ああ、確かに、iPhoneは使い易い。だから、自分もiPhoneを使っている。間違ってもAndoridは使わない。

きっとWindowsを馬鹿にする気分とAndroidを無視する気分は同じなのであろう。

だが、iBookは………はあ?iBook?

ふと、またまたまた、ある疑問がビエール・トンミー氏の眉間に浮かんだ。

ビエール・トンミー氏が股間に当てた両手の力が弱まった。






「iBookだったら、貴方たちのお世話になんかなる必要はないわ」

何かおかしい。iBookやiPhoneなら使い易い、とJANAのスチュワーデス(CA)は、主張しているのだ。

Windows派としては悔しいが、その主張は認めざるを得ない。確かに、iBookやiPhoneは使い易いからだ。

しかし、おかしくはないか?iBookが販売されていた頃、iPhoneはまだ世に出てはいなかったのではなかったか………

「何よ、おかしいのは、貴方たちの方じゃないの!」

どういうことだ、さっきから、『貴方たち』、『貴方たち』って、自分と他の誰のことを云っているのだ。

「貴方たちシステム部は、Macだと社内の誰も自分たちを頼らなくなって、自分たちの存在意義がなくなるんでしょ!」

ああ、『貴方たち』って、システム部の者たちのことを云っているのか。

「貴方たちは、態と社内のPCをWindowsで統一したのでしょ。社員が皆、貴方たちを頼らないといけないから」

ああ、そういう見方もあるのか。そのつもりはなかったが、Windowsは、システム部が付いていないと、社員たちは困るはずだ。

「Windowsって、バージョンアップすると使い方が変って、混乱させられるけど、それも態とでしょ!故意に、仕様を変えてるんでしょ!」



いや、Windowsを作っているのは、『自分たち』ではない。

「言い訳はよして!いいわ、私、覚悟を決めたから……」

な、な、何の覚悟を決めたのだ、JANAのスチュワーデス(CA)は?


(続く)



「Windowsですか?」(その28)[流涎のビエール・トンミー氏]


JANAなんて航空会社はあったか?

「んん、もう!『じゃあな』って、私からおさらばするつもり!?」

JANAのスチュワーデス(CA)は、また、相手(ビエール・トンミー氏)の心の声を読んだ。

「へ!?.....いや…そういうことでは…..」
「どうでもいいから、その『いきなり』イタリアンなんだか、ステーキなんだか、を私のPCにインストールしてよ、システム部なんだから!リタイアしたなんて嘘でしょ。まだ現役でしょ?見れば分かるわ」

と、云うと、スチュワーデス(CA)は、ビエール・トンミー氏の股間に目を落とした。

「へっ?!」

ビエール・トンミー氏は、思わず、両手を股間に当てた。

「どうでもいいから、教えてよ!シテよお。入れてよお!」

スチュワーデス(CA)は、少し、少しだけだが甘い声を出し、ビエール・トンミー氏は、股間に当てた両手を更に強く、股間に押し当てのであった。






「どうでもいいから、教えてよ!シテよお。入れてよお!」

だなんて、スチュワーデス(CA)は、どういうつもりだ。

ここは機内だ。ここで『シテ』と云われても、『入れて』と云われても、他人の目がある….いやいや、スチュワーデス(CA)のPCは、ここにはないではないか。

「なにをブツブツ云ってるの!分ってるのよ、貴方たちの魂胆は!」
「え、魂胆?」
「iBookだったら、貴方たちのお世話になんかなる必要はないわ」

だったら、iBookを使えばいいではないか。

「それが貴方たちの魂胆だっちゅうの!



『だっちゅううの』って、このスチュワーデス(CA)は、どうかしている。

「どうもしていないわよ。iPhoneは、誰に教わらなくても使えてるわ」

ああ、確かに、iPhoneは使い易い。だから、自分もiPhoneを使っている。間違ってもAndoridは使わない。

だが、iBookは………はあ?iBook?

ふと、またまたまた、ある疑問がビエール・トンミー氏の眉間に浮かんだ。

ビエール・トンミー氏が股間に当てた両手の力が弱まった。


(続く)



2017年12月19日火曜日

「Windowsですか?」(その27)[流涎のビエール・トンミー氏]



JANAのスチュワーデス(CA)は、相手の心の声も聞こえるのか、

「リタイアしていようが、いまいが、こちらには関係ありません!それに、貴方、本当にリタイアしてんの?!」

と、ビエール・トンミー氏を責め立てた。

ビエール・トンミー氏は、

「自分はもう、会社をリタイアした身だ。確かに、元システム部ではあったが、今はもう……」

と、心の中で呟いたのだ。そして、

「いえ、しがない年金受給者ですよ」

と反論を試みたが、スチュワーデス(CA)は、更に責めてきた。

「嘘おっしゃい!だって今、出張中じゃないの!」

そうだ、確かに今、出張中だ。さっきも、Outlookで仕事のメールを打っていたところだ。

「でしょ。ちゃんと仕事してること、分ってるんだから」

相手の心の声を読む、このJANAのスチュワーデス(CA)は、ただ者ではない。

「え?JANA?」

ふと、またまた、ある疑問がビエール・トンミー氏の眉間に浮かんだ。






「JANA?………JANAって、何だ?」

JALなら知っている。ANAも知っている。だが、JANAって何だ?

JANAなんて航空会社はあったか?

「んん、もう!『じゃあな』って、私からおさらばするつもり!?」



「へ!?.....いや…そういうことでは…..」
「どうでもいいから、その『いきなり』イタリアンなんだか、ステーキなんだか、を私のPCにインストールしてよ、システム部なんだから!」

いや、元システム部だ。

「モト冬樹かミスター・モトか知らないけど、システムのことは分るんでしょ!?」

おお、ミスター・モトなんて昔の日系レスラーを、どうして知っているのだ。エヴァンジェリスト氏なら、プロレス通だから知っているだろうが。

「リタイアしたなんて嘘でしょ。まだ現役でしょ?見れば分かるわ」

と、云うと、スチュワーデス(CA)は、ビエール・トンミー氏の股間に目を落とした。

「へっ?!」

ビエール・トンミー氏は、思わず、両手を股間に当てた。

「どうでもいいから、教えてよ!シテよお。入れてよお!」

スチュワーデス(CA)は、少し、少しだけだが甘い声を出してきた。

「ええ?」

ビエール・トンミー氏は、股間に当てた両手を更に強く、股間に押し当てた。



(続く)



2017年12月18日月曜日

「Windowsですか?」(その26)[流涎のビエール・トンミー氏]


「Windowsって、どうしてPDFファイルを加工できないんですか?!」

JANAのスチュワーデス(CA)は、ビエール・トンミー氏の期待通りの責め方をして来た。

「いや、できますよ。『いきなりPDF』等のソフトを入れて…..」
「Macだったら、標準機能でできるんですってよ!」

いいぞ、いいぞ!

「貴方が言い出したんですから、ちゃんと教えてくれなきゃ困ります!」

え?.....な、な、何を云い出すのだ…….そのアプローチは、想定外だ。

「貴方、システム部なんだから、『いきなり』ステーキかなんか知らないけど、そんなの入手したり、PCにインストールしたりするの得意でしょ!」
「は?....は?」

スチュワーデス(CA)は何故、自分がシステム部だということを知っているのだ?

いや…….違う、自分はもう…….






そうだ、自分はもう、会社をリタイアした身だ。確かに、元システム部ではあったが、今はもう……

「リタイアしていようが、いまいが、こちらには関係ありません!それに、貴方、本当にリタイアしてんの?!」

ええーつ!JANAのスチュワーデス(CA)は、こちらの心の声も聞こえるのか?

いやいや、そんな馬鹿なことはない。

「いえ、しがない年金受給者ですよ」



「嘘おっしゃい!だって今、出張中じゃないの!」
「はっ!?」

そうだ、そう言われれば、確かに今、出張中だ。さっきも、Outlookで仕事のメールを打っていたところだ。何故だ?........

「でしょ。ちゃんと仕事してること、分ってるんだから」
「えっ?」

また、心の声を読んでいる。

このJANAのスチュワーデス(CA)は、ただ者ではない。

「え?JANA?」

ふと、またまた、ある疑問がビエール・トンミー氏の眉間に浮かんだ。


(続く)



2017年12月17日日曜日

「Windowsですか?」(その25)[流涎のビエール・トンミー氏]



「ん、もう、もう、もう、もう!いい加減にして下さい!iPhoneみたく小さい機械にできることが、もっと大きい機械のWindows PCでできないんですか!」

と、責めるJANAのスチュワーデス(CA)の唇を瞼の裏に浮かべていた。

「ああ……」

また、あのスチュワーデス(CA)に『Windows』のダメなところを指摘してもらいたい。問い詰めてもらいたい。

しかし、『Windows』は古女房のようなものだ。問題があるからといって、棄てる訳にはいかない。

会社生活ではずっと、『Windows』が世に出てからはずっと『Windows』を使ってきた。

リタイアした今も、自宅で使うのは『Windows』だ…..

「んん?リタイアした今も……?」

ふと、またしてもある疑問がビエール・トンミー氏の眉間に浮かんだ。

しかし、その時であった……….






「Windowsって、どうしてPDFファイルを加工できないんですか?!」

おお!待っていたんだあ!

ビエール・トンミー氏は、顔を通路側に上げた。例のスチュワーデス(CA)が、眉を吊り上げ、睨んでいた。

よし、来たああ!

「いや、できますよ。『いきなりPDF』等のソフトを入れて…..」
「Macだったら、標準機能でできるんですってよ!」

そうそう、その調子!

「ああ、それは……」
「なんですか、その『いきなり』なんとか、って。それ、どうやって入手して、どうやってPCに入れればいいんですか!」



いいぞ、いいぞ!

「はあ!?」
「貴方が言い出したんですから、ちゃんと教えてくれなきゃ困ります!」

え?.....な、な、何を云い出すのだ…….そのアプローチは、想定外だ。

スチュワーデス(CA)は、『貴方』と云った。『お客様』と云うべきであろう。

いやいや、そんな一つの言葉だけではなく、口のきき方そのものが既に乗客に対するものではなくなっていたのだ。

しかし、それでいいのだ。周りの乗客は妙に思うかもしれないが、もうそんなことはどうでもいい。

でも、『教えてくれなきゃ困る』と来るとは……..

「貴方、システム部なんだから、『いきなり』ステーキかなんか知らないけど、そんなの入手したり、PCにインストールしたりするの得意でしょ!」
「は?....は?」

スチュワーデス(CA)は何故、自分がシステム部だということを知っているのだ?

いや…….違う、自分はもう…….


(続く)



2017年12月16日土曜日

「Windowsですか?」(その24)[流涎のビエール・トンミー氏]


「iOSって、通常は、再起動しなくてもいいし、アプリは複数起動させたままそのままにしていていても動作に影響がないんですって。Windowsも、アプリは複数起動させたままそのまましていていてもいいんですか!?」

JANAのスチュワーデス(CA)はまた、ビエール・トンミー氏を詰問して来ていた。

「いえ、Windowsは、複数のプログラムを起動さたたままでは動作が不安定なので、作業が終わったプログラムは終了させるようにします……」

ビエール・トンミー氏が、俯き加減で答えると、


「ん、もう、もう、もう、もう!いい加減にして下さい!iPhoneみたく小さい機械にできることが、もっと大きい機械のWindows PCでできないんですか!」

と、スチュワーデス(CA)はヒステリックに叫んだ。

Windowsの世界では当り前であったことが、実はそうではないことを今iPhoneが、自分に知らしめた。そして、リタイアしてまた頻繁に会うようになった友人(エヴァンジェリスト氏)のMac愛も、自分にWindowsの不便を思い知らせた……

「んん?リタイアして……?」

ふと、疑問がビエール・トンミー氏の眉間に浮かんだ。

しかし、ビエール・トンミー氏の両眼は、三度(みたび)、Windows PCのキーボードに泡状のものを見つけた。

ビエール・トンミー氏は、自分の右手が、キーボードに伸びるのを抑えることができなかった。






ビエール・トンミー氏は、またまた、右手をキーボードに伸ばし、薬指で、泡状になった唾を掬った。

「ああ、もっと責められたい!」



と、誰にも聞こえぬ程の声で呟くと、薬指を自らの口に持っていった。

「ああっはあ….」

吐息を漏らした。下半身でも何かが漏れたような気がした。

「マズイ!」

声にならない声を出した。

パンツを妻に洗濯させられない……..、と思いながらも、

「んんん……」

ビエール・トンミー氏は、両瞼を閉じた。口が半開きになっていた。

「ん、もう、もう、もう、もう!いい加減にして下さい!iPhoneみたく小さい機械にできることが、もっと大きい機械のWindows PCでできないんですか!」

と、責めるスチュワーデス(CA)の唇を瞼の裏に浮かべていた。

「ああ……」

また、あのスチュワーデス(CA)に『Windows』のダメなところを指摘してもらいたい。問い詰めてもらいたい。

確かに、『Windows』は使い辛い。いや、Macに比べれば、『Windows』は使い辛いのかもしれない。

しかし、『Windows』は古女房のようなものだ。問題があるからといって、棄てる訳にはいかない。

会社生活ではずっと、『Windows』が世に出てからはずっと『Windows』を使ってきた。

リタイアした今も、自宅で使うのは『Windows』だ…..

「んん?リタイアした今も……?」

ふと、またしてもある疑問がビエール・トンミー氏の眉間に浮かんだ。

しかし、その時であった……….


(続く)