2018年12月1日土曜日

【ビエールのオトナ社会科見学】ホイコーローを作る[その42]







「(ま、まさか……)」

と思う間もなく、ビエール・トンミー氏の眼には、『網タイツ』が入ってきた。

「(『松坂慶子』…..)」

いや、『松坂慶子』ではなく、『松坂慶子』に酷似した女性であった。そして、脚に『網タイツ』を履いてはいなかったが、ビエール・トンミー氏の眼には、『網タイツ』が見えてしまったのだ。

「あら、皆さん、よろしくね」

『松坂慶子』に酷似した女性も同じ班であった。

「(何故だ…..?)」

と疑問を持ちながらも、『反応』の程度が更に増す。

「ご主人様も、料理をなさるの?『ご立派』ねえ」

『松坂慶子』に酷似した女性は、ビエール・トンミー氏を凝視めるようにして云った。

「(『ご立派』….!?んぐっ)」

『ご立派』という言葉に、『反応』は極限まで達しそうになった。

「(いや、ボクのは、そんなに『立派』では…..ああ、何を考えているんだあ!)」

『反応』が極限に達するのを抑えようと、ビエール・トンミー氏は、テーブルの上のものを見た。

『味の素』である。『AjiPanda®️』の瓶の『味の素』である。



「(懐かしい…..。あの頃は、『AjiPanda®️』の瓶ではなかったけど….)」


(続く)


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