「は?ああ….」
ビエール・トンミー氏は、妻の質問を理解していなかった。
「アータ、どうしたの?ツバ飲み込んだりして」
ああ、そういうことだったのか。
「ん、まあ、そのお…..」
「もう直ぐ、お味噌汁、飲めるんだから我慢して」
「あ、そうだね」
いつの間にか、テーブルの上、目の前に、カップに入った味噌汁が置いてあった。
『調理体験』の前に、『うま味体験』があるのだ。
「助かったわね。ふふ」
「(ん?)」
また、松坂慶子に酷似した女性に酷似した女性かと思ったが、松坂慶子に酷似した女性に酷似した女性は、『うま味体験』の説明スクリーンを見ていた。
「私も大人になったら、網タイツ履こうかしら」
「(大人になったら….?)」
語りかけてきていた視線は、『ユキ』と呼ばれた少女のものであった。
「(んぐっ!)」
「ふん、やっぱり。ロリコンね!」
「(いや!...んぐっ!)」
ビエール・トンミー氏は、再び、両手で股間を強く抑えた。
(続く)
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