「(んぐっ!....『色々と』教えて欲しい、だってえ!)」
ビエール・トンミー氏は、いや、正確にはビエール・トンミー氏の股間は、『ユキ』と呼ばれた少女の『うん!色々とね!』という言葉に反応した。
「ふん、やっぱりロリコンなんだあ」
『ユキ』と呼ばれた少女の視線は、媚びるようなものから蔑むようなものへと変っていた。
「ママに変なことしたら承知しないわよ!」
「(え?!変なこと!?.....いや)」
「アンタ、本当にMacのこと詳しいの?」
「(うっ!......)」
痛いところを突かれ、どう返したものかと思っていたところであった(いや、実際に詰問されていた訳ではないのだから、返答する必要はなかったのだが)。
「アータ、またボーッとして。調理を始めるのよ」
既に、ホイコーロー作りの説明は終り、いよいよ調理体験であった。
「ああ、う、う、うん….」
『味の素うま味体験館』での回鍋肉の調理体験では、グループで協力して調理をする。順に調理をしていくのだ。材料は予め分量通り、味の素が準備してくれている。
一番バッターは、ビエール・トンミー氏であった。
(続く)
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