「仕上げは、年の功で勝負だわ」
最後のバッター(調理者)、『松坂慶子』に酷似した女性の番であった。
「ご主人、もう少しの我慢よ。でも、男の人って我慢できなくなる時があるのよねえ」
『松坂慶子』に酷似した女性は、意味深な言葉を発した。
「まあ、奥様ったら、お子さんもいるのに….」
マダム・トンミーが頬を赤らめながら、優しく『松坂慶子』に酷似した女性を諭した。しかし…..
「うん!ウチのパパも、よく云ってるよ。『ママー、我慢できない』って」
『ユキ』と呼ばれた少女が、とんでもないことを云い出した。
「(な、な、なにー!)」
ビエール・トンミー氏は、まなじりを上げた。
「『ユキ』ったら。でも、ええ、ウチのヒト、もう40歳後半なのに、まだまだ食欲旺盛ですの」
『内田有紀』に酷似した女性が、頬をピンクに染めながら、娘の言葉を肯定した。
「(んぐっ!んぐっ!)」
ビエール・トンミー氏には、『有紀』さんの『オータニ・リョウヘイ』が食欲旺盛なのではなく、『別の欲』が旺盛のように聞こえたのだ。
(続く)
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