「(良かった、『Cook Do®️』<回鍋肉用>のパッケージを拡大したものがあって)」
ビエール・トンミー氏の股間は、まだ『異変』が生じたままであったのだ。パッケージを拡大したもので、その『異変』を隠せたのだ。
「(そろそろ治ってくれないと、歩き辛い)」
と思っていた時である。
「ご主人、この子とも記念写真お願いできるかしら」
『内田有紀』に酷似した女性が、ビエール・トンミー氏に話しかけて来たのだ。
「え?」
「この子が、おじ様とも記念写真撮りたい、って云いますの」
『ユキ』と呼ばれた少女は、それまでの悪口が嘘であったかのように、俯いてモジモジしていた(ああ、その悪口は現実のものでは多分なかったのだから、『嘘』も何もないものであるが)。
「アータ、『ユキ』ちゃんと並んで」
マダム・トンミーに促され、ビエール・トンミー氏は、壁際に少女と並んだ。
『内田有紀』に酷似した女性が、自分のiPhoneを取り出し、64歳の老人と中学生の少女とのツー・ショットを撮った。
(続く)
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