2019年3月11日月曜日

住込み浪人[その22]






「えっ!?えっ、えっ、ええーっ!」

OK牧場大学の学生食堂に来た『住込み浪人』ビエール・トンミー青年は、学食のカレー担当のオバチャンのウインクに動揺を隠せなかった。

「スミローちゃん、あんた、よく見ると、いい男だねえ」
「うっ……」

と、『住込み浪人』ビエール・トンミー青年が、体を硬直させていると、

「おいおい、いい加減にしろよな。君の番だろ、さっさと注文しろよ!」

列の後ろの男子学生がまた、怒ってきた。

「あ…..ああ…..」
「そうだよ、何にすんのさ?」

オバチャンまで注文を催促してきた。

「(オジチャン、いや、オバチャンが、変なことを云うからじゃないか)」
「まあ、オバチャンでもオジチャンでもいいからさ、何カレーにすんのさ?」
「ポ、ポ、ポーク・カレー、お願いします」

『住込み浪人』ビエール・トンミー青年は、ようやくに注文をした。

「あいよ!ポク、ポークね!」



「(ええっ!オヤジ・ギャグかよ。やはり、オジチャン…..)」


(続く)




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