(住込み浪人[その21]の続き)
「えっ!?えっ、えっ、ええーっ!」
OK牧場大学の学生食堂に来た『住込み浪人』ビエール・トンミー青年は、学食のカレー担当のオバチャンのウインクに動揺を隠せなかった。
「スミローちゃん、あんた、よく見ると、いい男だねえ」
「うっ……」
と、『住込み浪人』ビエール・トンミー青年が、体を硬直させていると、
「おいおい、いい加減にしろよな。君の番だろ、さっさと注文しろよ!」
列の後ろの男子学生がまた、怒ってきた。
「あ…..ああ…..」
「そうだよ、何にすんのさ?」
オバチャンまで注文を催促してきた。
「(オジチャン、いや、オバチャンが、変なことを云うからじゃないか)」
「まあ、オバチャンでもオジチャンでもいいからさ、何カレーにすんのさ?」
「ポ、ポ、ポーク・カレー、お願いします」
『住込み浪人』ビエール・トンミー青年は、ようやくに注文をした。
「あいよ!ポク、ポークね!」
「(ええっ!オヤジ・ギャグかよ。やはり、オジチャン…..)」
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿