(住込み浪人[その27]の続き)
「(ああ、そうだとも。ボクが今、土日もなく勉強しているのは、『ハンカチ大学』に入る為だ)」
OK牧場大学の学生食堂で、ポーク・カレーのポークの脂をしみじと味わいながら、『住込み浪人』ビエール・トンミー青年は、誰に対してではなく、告解した。
「(そうだ、『ハンカチ大学』に入り、遊びまくる為だ。ああ、そうだとも!)」
『住込み浪人』ビエール・トンミー青年は、知っていたのだ。自分が、『オーハン戦』が3戦までもつれることを望む学生たちと何ら変りはないことを。
「(今は『浪人』だから、仕方なく勉強しているだけで、『ハンカチ大学』に入ってしまいさえすれば、こちらのものだ!)」
と、少し前の方のテーブルに、こちら向きに座った女子学生の方に目を向けた。
「(んぐっ!)」
右手は、ポーク・カレーを掬い上げるスプーンを持っていたので、左手を股間に置いた。
「(んぐっ、んぐっ!)」
『住込み浪人』ビエール・トンミー青年の眼が向いていたのは、正確には、少し前の方のテーブルの下であった。こちら向きに座った女子学生の脚を凝視していたのだ。
「(今は、我慢だ。あの脚も)」
女子学生は、ミニスカートから、ややむっちりとした健康的な脚を恥じらうこともなく、『住込み浪人』ビエール・トンミー青年に見せていた。
(続く)
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