2019年12月1日日曜日

ハブテン少年[その108]




『少年』は、その年(1968年)、猛烈な人気となっていたグループ・サウンズの『ザ・タイガース』が発表した『シー・シー・シー』という曲のどこがいいのか分らなかったが、そんなことではハブテン少年ではあったのだ(そもそもハブテルことでもなかった)。

だって、ハブテルと、

「あんたあ、ハブテンさんな」

と母親に叱られるのだ。


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「一体、どうするの?」

きっと彼女はそう思っていたであろう。

「これからどうするのよお!?」

『ミドリチュー』(広島市立翠町中学)1年生の『パルファン』子は、むず痒い思いに駆られていたであろう。だって……

「ボクと付き合ってくれないか?!」

と云った上級生は、その後、何も云って来ないのだ。自分は、

「….考えます」

と答えたのだ。

「ボクと付き合ってくれない?!」



と云った2年生の男子生徒は、自分の名前も云わず、いきなり交際を申し込んできた。でも、『パルファン』子は、

「….考えます」

と答えたのだ。

「(エヴァンジェリストさんだわ)」

そう、『パルファン』子は、その上級生の名前を訊く必要はなかったはずだ。だって、彼は、

「やっぱりアラン・ドランじゃねえ」

と学校中で評判の美少年であったからだ。


(続く)



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