『少年』は、その年(1968年)、猛烈な人気となっていたグループ・サウンズの『ザ・タイガース』が発表した『シー・シー・シー』という曲のどこがいいのか分らなかったが、そんなことではハブテン少年ではあったのだ(そもそもハブテルことでもなかった)。
だって、ハブテルと、
「あんたあ、ハブテンさんな」
と母親に叱られるのだ。
************************
(ハブテン少年[その107]の続き)
「一体、どうするの?」
きっと彼女はそう思っていたであろう。
「これからどうするのよお!?」
『ミドリチュー』(広島市立翠町中学)1年生の『パルファン』子は、むず痒い思いに駆られていたであろう。だって……
「ボクと付き合ってくれないか?!」
と云った上級生は、その後、何も云って来ないのだ。自分は、
「….考えます」
と答えたのだ。
「ボクと付き合ってくれない?!」
と云った2年生の男子生徒は、自分の名前も云わず、いきなり交際を申し込んできた。でも、『パルファン』子は、
「….考えます」
と答えたのだ。
「(エヴァンジェリストさんだわ)」
そう、『パルファン』子は、その上級生の名前を訊く必要はなかったはずだ。だって、彼は、
「やっぱりアラン・ドランじゃねえ」
と学校中で評判の美少年であったからだ。
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿