『少年』は、当時(1967-1969年頃)、『ザ・タイガース』と並んで猛烈な人気となっていたグループ・サウンズの『ザ・スパイダース』の『なんとなくなんとなく』という曲のどこがいいのか分らなかったが、そんなことではハブテン少年ではあったのだ(そもそもハブテルことでもなかった)。
だって、ハブテルと、
「あんたあ、ハブテンさんな」
と母親に叱られるのだ。
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(ハブテン少年[その123]の続き)
「ナーイス!」
スパイクを決めた少女が、ジャンプから着地し、胸で大きく息をすると、胸が上下に揺れる。
「(んぐっ!......)」
エヴァンジェリスト少年は、なんとか『自分』を抑える。
「いいよ、いいよ、いいよ!」
再び、自らのポジションにつく少女に、バレーボール部の他の選手たちが、声を掛ける。
「(んぐっ!)」
前傾姿勢でネットに向かう少女の太ももの張りが、エヴァンジェリスト少年の視線を襲う。
「そーれ!」
掛け声と共にサーブが打たれ、少しラリーがあった後、再び、少女はジャンプする。
「ナーイス、ナーイス!」
スパイクを決めた少女が、ジャンプから着地し、胸で大きく息をすると、胸が上下に揺れる。
「(んぐっ!んぐっ!んぐっ!)」
もっと見ていたかっったが、その場を離れる。それ以上、見ていると、『爆発』しそうであったのだ。
「(バレーボール部だったんだ)」
3年生になり、ブラスバンドの顧問だけではなく、担任にもなったムジカ先生に頼まれ、『クラスのお知らせ』をガリ版刷りした後、校庭を通って音楽室に向い、バレーボールのコート横を通ったのであった。
「(んぐっ!)」
『ミドリチュー』(広島市立翠町中学)の音楽室の入り口前のスペース横の窓の向こう、本校舎の教室に見かけた『肉感的』な少女は、バレーボール部のアタッカーであった。
「ナーイス!」
バレーボールのコートを背にしており、もう見てはいないのに、エヴァンジェリスト少年の眼には、少女の胸の揺れ、浅黒い太ももの張りが、はっきり見えていた。
「(んぐっ!んぐっ!んぐっ!)」
(続く)
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