2020年7月16日木曜日

【突撃インタビュー】『石原プロモーション』解散の真相?[その1]



「解散、独立は、本当なんですか?」

駅の改札を出て、自宅に戻ろうとするビエール・トンミー氏に、いきなりマイクが突き付けられた。マスクをした男であった。




「な、な、なんだ!?」
「ほほー、得意のお惚けですか?」
「君は誰だ?」
「石原プロダクションは、本当に解散するんですか?」
「何故、それをワシに訊くんだ?あ、いや、その前に、『石原プロダクション』ではなく『石原プロモーション』だろ。そこんとこは正確にな」
「ほほー、さすが『関係者』ですなあ」
「何が『関係者』だ」
「石原プロは解散し、舘ひろしと神田正輝は独立して個人事務所を持ち、渡哲也はフリーになるんですね?」
「だから、何故、そのことをワシに訊くんだ?」
「だって、アナタ、『関係者』でしょ?」
「ワシは、『石原プロモーション』とは何の関係もない!訊くなら、アイツの方だろうに」
「ああ、エヴァンジェリスト氏ですね」
「そうだ。『石原プロモーション』のことは、アイツの方が詳しいだろうよ」
「エヴァンジェリスト氏には、もうインタビューをしました。というか、何を訊いても『事務所を通してくれ』の一点張りでした」
「『事務所を通してくれ』は、アイツの得意のセリフだからな。だが、それで何故、ワシのところに来たんだ?」
「だって、アナタ、エヴァンジェリスト氏の所属事務所の社長でしょ?」
「うっ…知らん、知らん!」
「『オフィス・トンミー』は、エヴァンジェリスト氏が、研修講師や芸能活動をする際のエージェントではないですか!」
「ど、ど、どうして、それを…いや、そんなことは、知らん、知らん!」
「ほー、否定はしないんですね。『オフィス・トンミー』が、エヴァンジェリスト氏のエージェントであることは、世界中が知ってますよ」
「大袈裟なことを」
「だって、世界中で読まれている『プロの旅人』で紹介されていたんですからね」




「あんな妄想系Blogに書いてあることを信じてはいかん!」
「『石原プロモーション』が解散するのは、『オフィス・トンミー』のせい、つまり、アナタのせいなんですね?
「はああ?何を云い出すんだ」
「アナタが、エヴァンジェリスト氏を手放さないから、石原プロが解散することになったんでしょ?」
「君、正気か?」
「苦境に陥った石原プロは、エヴァンジェリスト氏に『石原軍団』入りしてもらうことによって立て直しを図ろうとしていたことは分ってるんです」
「君、『プロの旅人』の読みすぎではないか」
「しかし、『オフィス・トンミー』がエヴァンジェリスト氏を手放さないから、石原プロは解散に追い込まれたんだ。アナタは、それでいいと思うんですか?」
「おいおい、間違ったことを前提として質問するんじゃない。ワシは、そんな手にはひっかっからんぞ」
「ははん、分ったぞ!まさか、そんな魂胆だったとは!」

マスクをし、マイクを持った記者らしき男は、独り合点していた。


(続く)



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