(疑惑と誘惑の結膜炎[その2]の続き)
「.......きっと、深夜、ネットでエロ画像かエロ動画を見過ぎてるからなのよ」
眼科の看護師アグネスは、受付をしている同僚のシゲ代に、そう云ったが、それは、どこか自分自身に向けての言葉のようでもあった。
「ええーっ、うそお!あの紳士がそんなことを」
今、治療を終えて帰って行った老人のことである。
「さかりのついた中学生と同じなのよ」
「ま、フケツだこと!さかりのついた中学生がナニをどうするのか知らないけれど」
「ここに通院してるのだって、院長か私が目当てなのよ」
「そうなの!?」
「院長って、美人眼科医で有名でしょ」
「ええ、トシ江先生って、ホントお美しいわ」
「私の太ももを見に通う患者さんも結構いるのよ」
「アグネスさんの太ももって、女の私から見ても素敵ですものね」
「まあ、それほどでもないけど。でも、あの爺さんは、本当に舐めるように私の太ももを見るのよ。きっと、家に帰って思い出しては何かしているのよ」
「何かって、何?」
「知らないわよ、変態のすることなんか。あの爺さん、治療中から変態なんですもの」
(続く)
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