「まあ、ジャッキー・チェンも『あの人』も、『香港問題』に関しては、似たような姿勢らしいですし、共に中国名では『陳』ですが」
と、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員は、彼が勝手に想像するビエール・トンミー氏に関係する香港出身の人物『あの人』について、エヴァンジェリスト氏に謎かけするようなMessageを送ってきた。
「あ!『オッカーノウ~エ』か?」
「そうです。ジャッキー・チェンの本名、というか、出生時の届出名は『陳港生』、『あの人』の本名は『陳美齡』ですからね」
「ああ、アグネス・チャンか。それにしても、君はよくジャッキー・チェンの本名やアグネス・チャンの本名を知っていたな」
「私、アグネス・チャンの大ファンであったあの方を取材する特派員ですからね。そう、あの方はお忍びでアグネス・チャンに会いに香港にいらしたのですね!」
「いや、その時は、夫人と一緒だったと聞いたと思うし、アグネス・チャンは普段、日本で生活しているんだろうから、そうではないと思うが…」
「ふん!貴方も目出度い人ですなあ。あの方のそんな言葉を真に受けるのですか?」
「ええ、アイツ、ワシに嘘ついたのか!?婆さんになったアグネスには興味ないなんて、普段、云ってるくせに!」
「あの方が、香港にいらしたのはおいくつくらいの時ですか?」
「ああ、確か40歳台だったかなあ」
「おお、男盛り、女盛りの年代ですねえ。密会の宿、『ザ・ペニンシュラ香港』の傘袋は、『想い出』の品だったんでしょうなあ」
「おお!密会の宿かあ!そうだったのかあ!そう、アイツは、高速道路で、クルマを走らせながら、密会の宿『ザ・ペニンシュラ香港』から持ってきた『想い出』の高級なビニールの傘袋の中にオシッコをしたらしいんだ」
「え!?クルマを走らせながら、ですかあ?クルマを路側帯に停めて、ではなく。まさかやあ!そんなことができるのですか?ああ、あの方のクルマは、ベンツの『Eクラス』ですから、自動運転にしていたのですね」
「いや、今の『Eクラス』なら『ペニンシュラ方式』は簡単にできるんだろうが、その時のベンツは、『Eクラス』でも前の『Eクラス』だったから、自分で運転するしかなかったようだ」
「へええ、『ペニンシュラ方式』っていうんですか。凄いテクニックですねえ。しかし、それでは、車中に少しこぼしたのではありませんか?」
(続く)
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