2023年12月31日日曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その353)

 


「(『播磨屋』と聞いて、高知と云ってしまったのは迂闊だった)」


と、ビエール・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏という『火』に飛んで入ってしまった自らの不用意を後悔していると、エヴァンジェリスト氏から、また飛び込ませられそうな『火』が飛んで来た、いや、意味不明なiMeesageが入ってきた。



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「そう、「『ピッチャン』の頃はもう、『きんのすけ』は、『播磨屋』じゃのうて、『ヨロズヤ』じゃなかったかあ思うんよ」

「『ヨロズヤ』?懐かしい響きやなあ。現代はもう、見かけんようになってもうたなあ。食べもんも雑貨もなんでも、いうか、種々雑多色んなもんを売っとる『ヨロズヤ』なんちゅう店は、もうあらへんなあ。まあ、コンビニが現代の『ヨロズヤ』いうたら、そうかもしれへんけど」

「なんか、Wikipedia的な発言じゃねえ。今は、なんでも売っとる店いうんは流行らんのよねえ」

「そやさかい、デパートがどんどんあらへんようになってもうたんやろなあ」

「じゃけど、『きんのすけ』の『ヨロズヤ』は、なんでも売っとるんじゃのうて、元は『茶屋』じゃったんよ」

「ああ、最初はお茶を売っとったんが、他のもんも取り扱うようになって『ヨロズヤ』になったんやな」



「は?『きんのすけ』の『ヨロズヤ』は、お茶を売っとったん?まあ、お客さんにお茶は出すじゃろうけど。お茶より、アンタじゃったら、よう売れたじゃろうねえ」

「はあ?なんで、ワテが売られなあかんねん?」

「そりゃ、決っとるじゃろお。アンタが、魅力的じゃけえよねえ」

「まあ、その点は、否定はできへんなあ」


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「(会社の他の部署の女性たちが、よくシステム部に用もないのに来ていたものだった…)」


と、ビエール・トンミー氏は、自分が所属するシステム部の部屋の入り口から覗き込むようにしてこちらを見ている女性社員たちのことを思い出した。


(続く)






2023年12月30日土曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その352)

 


「(ピッチャン』を『ピッチャー』と聞き違いしてもいないし、『みっちゃん』とも聞き違いをしてもいないから、お好み焼きの話をしようともしていない。じゃあ、『ピッチャン』って何なんだ?」


と、ビエール・トンミー氏が、あらめて疑問を心に抱くと、その疑問を待っていたかのように、友人のエヴァンジェリスト氏から、その疑問への回答となるようで、更なる疑問へと誘うようなiMessageが届いた。



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「『ピッチャン』の頃はもう、『きんのすけ』は、『播磨屋』じゃなかったあ思うんよ」

「はっ?はっ、『播磨屋』?なんや、『きんのすけ』はんは、土佐は高知のお人やったんか?」

「アンタあ、何、寝惚けたこと云うとるん。『きんのすけ』は、麻布生れじゃけえ。まあ、高知の『はりまや橋』は、川(堀川)を挟んで店を構えとった『播磨屋』さんと『櫃屋』さんとが、互いに行き来し易いように架けた橋じゃけえ、そう思うんも無理はないかもしれんのお」

「ああ、もう坊さんの『純信』の話はエエで。もう、アンサンから散々聞かれされたさかいな」



[参照:チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その48)



「いや、今度は、『純信』のことじゃのうて、『播磨屋宗徳』じゃけえ。高知の材木商の『播磨屋』を作った『播磨屋宗徳』は、名前から分るじゃろうけど、元は高知(つまり、土佐)の人じゃのうて、『播磨』(今の兵庫県じゃね)の人で、『長宗我部元親』に請われて土佐に来たんじゃと」

「その情報もいらへんで」

「まあ、聞きんさい。『きんのすけ』も元は、『播磨屋』じゃったんじゃけど、そっちの『播磨屋』も、大坂の呉服商三井越後屋の番頭の『丹波甚助』の子から『播磨屋作兵衛』いう『播磨』出身の人の養子になった人が由来らしいけえ、土佐の『播磨屋』と関係ないとまでは云えんのお。『播磨屋作兵衛』が何をしとった人かはよう分らんみたいじゃけど、線香花火の職人なんかじゃなかったんかもしれんいう情報もあるんよ」



「あんなあ、ワテ、『播磨屋』のことなんか、興味あらへんのや」

「ああ、ほうじゃね。『きんのすけ』は、『ピッチャン』の頃はもう、『播磨屋』じゃなかったじゃけえ、『播磨屋』のことはどうでもエエねえ」

「アンサンなあ、ほんまに、ケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ云わせるでえ!」


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「(こうなったら、死んでも嫌だが、アイツのケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ云わせたくなる!)」


と、ビエール・トンミー氏は、自らの手に、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のケツの穴の中の『モノ』が着いたような気がして、iPhone14 Proを持たぬ左手を自らのパジャマのズボンにこすり付けるように拭いた。


(続く)






2023年12月29日金曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その351)

 


「(でも、何を話してたんだか….?『きんのすけ』のことではなく、確か、『カツオ』のことだったはずだ)」


と、ビエール・トンミー氏が、話の展開を元に戻す方に向おうとしたが、友人のエヴァンジェリスト氏は、それを許さぬ意味不明なiMessageを送ってきた。



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「『シトシト』じゃけえ」

「はっ?」

「『ピッチャン』じゃけえ」

「はっ?はっ?はああー?ああ、どうでもエエが、その『銀じい』の兄やんは、野球の『人』(東京弁で『シト』)、『ピッチャー』で、名前が、弟が『銀』やさかい、その上の『<金>のすけ』ちゅうことか?」

「あんねえ、アンタあ、他人の言葉を適当に他の言葉に置き換えて、話を逸らすんは止めんさいやあ。『シト』は『人』じゃないし、ワシ、『ピッチャー』じゃのうて『ピッチャン』云うたんじゃけえ」

「盗人猛猛しいちゅうんは、アンサンのことやな。『他人の言葉を適当に他の言葉に置き換えて、話を逸らすん』は、アンサンの得意技やないかあ!」

「そう云いながら、アンタあ、『ピッチャン』と聞いて、今度は、お好み焼きの話に変えようと考えとるんじゃないじゃろうのお?」

「はあ?なんで、『ピッチャン』がお好み焼きになんねん?」



「『ピッチャン』を『みっちゃん』と聞き違いしたようにみせるつもりなんじゃろう?『みっちゃん』は、」広島のお好み焼きの名店じゃけえ。ワシ、広島の帰省したら、広島空港で、『みっちゃん』の冷凍のお好み焼きをお土産に買って帰るんよ」

「広島のお好み焼きの方が、関西風のお好み焼きより美味しいとは思うで。でも、今、お好み焼きの話なんかしてへんのや。ワテが、『ピッチャン』を『みっちゃん』と聞き違いするやてえ?そないなアホみたいなこと、ワテ、しいへんて」


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「(『ピッチャン』だって、『ピッチャー』と聞き違いしたんじゃないんだ。あいつが、『ピッチャン』と云った(というか、書いてきた)のは、そりゃ、文面を見ればわかることで、『聞き違い』なんかする訳ないんだ。でも、アイツのことだから、『ピッチャー』を態と訛った云い方をしてみせたんじゃないか、と思っただけなんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、誰に対してかは不明であったが、必死になって弁明に努めた。


(続く)






2023年12月28日木曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その350)

 


「(なんで、アイツから、『カツオ』という有名人のことを聞かされないといけないんだ!?)」


と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏に対して、疑問形の強い憤懣を抱いていると、エヴァンジェリスト氏から、その疑問形に対する回答となるiMessageが届いた。



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「『大杉勝男』も『大野克夫』も関係ないんよ。そもそも2人共、役者じゃないじゃろ。『ふたりっ子』の『銀じい』を演じたんは勿論、役者じゃけえね」

「やからあ、関係ないもんのこと話さんでエエねん」

「おお、ようようちゃんと、『銀じい』を演じた『カツオ』のこと、話させてくれるんじゃね」

「あんなあ!」

「安心しんさい。ワシは、『トン』や『ミー』と違うて『猫』じゃないけえ、『夏目漱石』の話ニャア、持っていかんけえ。あ!ゴメン、打ち間違えた。『猫』じゃないけえ、『ニャア』じゃのうて『にゃあ』じゃ」

「あんなあ!ほんまエエ加減にさらせよ。『夏目漱石』で『我輩は猫である』やいうことは分るけど、なんで『夏目漱石』が出てくんねん?」



「そりゃ、『きんのすけ』じゃけえよ」

「は?...ああ、『夏目漱石』の本名は、『夏目金之助』やったな」

「でも、『銀じい』は、『夏目漱石』と関係ないけえね」

「や・か・ら・あー!関係あらへんのやったら、なんで、『夏目漱石』(または、『夏目金之助』)が出てくんのや?」

「『銀じい』のお兄さんは、『きんのすけ』じゃけえよ。でも、『夏目金之助』(つまり、『夏目漱石』)じゃないけえ」

「『銀じい』が誰か知らへんし、知りとうもあらへんけど、現代のNHKの朝ドラに出てくる役者のお兄さんが、『夏目漱石』な訳あらへんの当り前やないけ!」


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「(ああ、知りたくもない人間のことで、どうして怒らないといけないんだ!?)」


と、ビエール・トンミー氏は、自ら御することのできぬ混乱と、その混乱から生じる、やはり自ら御することのできぬ苛立ちに、iPhone14 Proを持たぬ左で作った拳を自らの左脚に強く振り落とした。


(続く)






2023年12月27日水曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その349)

 


「(ボクは、『大杉』なんて名前の人は知らない。芸能人とか有名人でも、知らない。あ、でも、『大杉レン』とかいう俳優はいたような気がする。確か、突然死んだんじゃなかったか…でも、『大杉カツオ』じゃないし…「レン』は芸名で、本名は『カツオ』だったのか?)」


と、ビエール・トンミー氏が、俳優『大杉連』について思いを巡らしていると、友人のエヴァンジェリスト氏から、自らの思いが巡らないでいた世界の言葉のiMessageが入ってきた。



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「『大杉勝男』は、『オータニさん』みたいにホームランバッターじゃったけえ、アンタ、好きじゃったん?」

「は、野球選手なんか、その『大杉勝男』はんは?知るかいな。何遍も云うとるように、ワテは、スポーツは元々興味ないし、でも、『オータニさん』だけは特別で、せやから、MLBの試合はテレビで見るけど、短足胴長で格好の悪い選手ばかりの日本のプロ野球なんか、見いへんのや」

「ワシは、『東映フライヤーズ』や『日拓ホームフライヤーズ』、『日本ハムファイターズ』時代じゃのうて、『ヤクルトスワローズ』時代の『大杉勝男』のイメージが強いけどのお」

「また、ごちゃごちゃと。ワテ、日本のプロ野球なんか興味ないし、『大杉勝男』はんのこともどうでもエエんや」

「そうなんよ。『大杉勝男』は関係ないんよ。同じく『カツオ」でも、『大野克夫』も関係ないんよ」

「『大野克夫』ちゅう選手のことも知らんし、興味もないし、語らんでエエ」

「違うけえ。『大野克夫』は、プロ野球選手じゃないけえ。『太陽にほえろ』じゃけえ」



「役者でも知らんがな」

「違うけえ。『大野克夫』は、役者じゃないけえ。ミュージシャンよおね。『スパイダース』のメンバーじゃし、『太陽にほえろ』のオープニング曲とか、沢田研二の『時の過ぎゆくままに』とか『勝手にしやがれ』も作曲しとるし、『傷だらけの天使 』のオープニング曲も『大野克夫』が作曲しとるんよ」

「そないな曲とかドラマは知らんではあらへんけど、それがなんやちゅうねん」

「ほうなんよお」


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「(アイツ、自分の知識をただ披露したいだけじゃないか!)」


と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏の言に辟易としながらも、ステージで唄う『沢田研二』を思い出してしまっていた。


(続く)






2023年12月26日火曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その348)

 


「(そもそも、何故、『カツオ』なんて名前が出てきたんだったか?)」


と、ビエール・トンミー氏の思考が混乱に混乱を重ねていると、そん混乱を更に撹拌するようなiMessageが、友人のエヴァンジェリスト氏から届いた。



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「アンタあ、しっかりしてえや。ワシ、『カナブン』なんか云うとらんよ」

「なんやて、今、そう云うたやないけ。あ!...」

「iMessage見返して、分ったんじゃね。そう、ワシが云うたんは、『カナブーン』じゃけえ。『カナブーン』(KANA-BOON)は、ロックバンドなんよ。メンバーたちが、バンド名決める時に、ネットのスラングの『ブーン』いうんが気に入っとって、そこから虫の『カナブン』のことを思いついて、更に、英語の表記にしてハイフンを入れたら、『KAT-TUN』みたいで格好エエで、いうことになったんじゃそうなんよ」

「要するに、やっぱり『カナブン』やないけ。で、その『谷口鮪』いう奴が、『カナブーン』(KANA-BOON)のメンバーや、いうことやな。でも、それがなんやねん?」



「そうなんよ。『下関マグロ』も『北尾トロ』も『谷口鮪』もどうでもエエんよ。3人とも、本名じゃのうて、ペンネーム、芸名じゃしのお」

「あんなあ、怒るでえ!どうでもエエこと、長々と説明せんでエエ!」

「アンタが、『カツオ』やないんなら、『マグロ』かいな?、と云うたけえじゃないねえ」

「そりゃ、アンサンが、『サザエさん』の弟やあらへん、と云うたからやないけ。『サザエさん』の弟いうたら、『カツオ』やないけ」

「そうよおねえ。でも、アンタあ、『マグロ』みたいに、『カツオ」いう名前の役者なんかおらんと思うとるんじゃろ?」

「いや、『マグロ』とは違うて、『カツオ』いう名前(本名でもペンネーム、芸名でも)の人はおるやろ。『克夫』とか『勝男』とかいう名前はあるんとちゃうか?」

「ぎょ、ぎょっ、漁業協同組合!アンタあ、『大杉』さんのこと、知っとったん?」

「はああ?」


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「(ああ、また、『漁業協同組合』か。『カツオ』に引っ掛けたつもりか?)」


と、ビエール・トンミー氏は、不覚にも、友人のエヴァンジェリスト氏がカツオ漁をする姿を想像してしまった。


(続く)






2023年12月25日月曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その347)

 


「(でも、女たちは、『くすぐる』と、『ん、もうー!』と云いながら、悦んだものだったなあ)」


と、ビエール・トンミー氏が、その時、微かに『異変』の生じた自らの股間に視線を落とした時、友人のエヴァンジェリスト氏から、『異変』を鎮めさせる意味不明なiMessageが届いた。



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「『銀じい』を演じた役者も間違えんさんなよ」

「はあ?間違えるも間違えんも、そないなこと、どうでもエエがな」

「『サザエさん』の弟じゃないけえね」

「はっ!どうでもエエがな。けど、面倒やから云うたるけど、『カツオ』やないんなら、『マグロ』かいな?」

「アンタあ、ワシをバカにしとるん?どこの世界に『マグロ』いう名前の役者がおるん?いや、おった!役者じゃないけど、『下関マグロ』と『谷口鮪』いうんがおるらしいでえ」

「どっちも知らへん」

「『下関マグロ』は、フリーライターで、友だちでやっぱりフリーライターの『北尾トロ』が、『トロ』いうペンネームをつけたけえ、『マグロ』にしたんじゃと」

「あんなあ、その『マグロ』も『トラ』も知らへんし、どうでもエエがな」

「ワシも知らん思うとったんじゃけど、『北尾トロ』は、『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』いう裁判の傍聴マニアとしてのエッセイを書いとって、2009年に日本テレビでドラマ化されたんよ。向井理主演じゃ。ワシ、そのドラマ、面白う見とったこと思い出したんよ」



「ああ、アンサン、知り合いがほんまの刑事事件の被告になって、その婚約者と一緒に、弁護士と弁護方針の協議したりして裁判対策しとったんやったなあ。でも、やっぱり、『マグロ』も『トラ』もどうでもエエがな」

「『谷口鮪』は、『カナブーン』なんじゃと」

「はああ?もうほんまにどうでもエエことやけど、『マグロ』(魚)が『カナブン』(虫)やなんて、アンサン、ますます滅茶苦茶やで」


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「(はああ…『カツオ』じゃないなら『マグロ』か、なんて余計なことを云ってしまったあ)」


と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏の嬉々とした姿を想像し、自らの失態を深く反省した。


(続く)






2023年12月24日日曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その346)

 


「(『電灯が兄嫁』って、『電灯 is 兄嫁』ということではなく、『電灯』を取り付けたのは『兄嫁』だった、とか、そういう意味のことなんだろうか?いや、その前に、『東京物語』で『兄嫁』って、誰のことか、アイツ,分っているのか?)」


と、ビエール・トンミー氏は、抱いた疑問を、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏にiMessageで送った。



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「アンサン、『東京物語』見てへんやろ?」

「おお、見とらんでえ」

「偉そうに云うやないか。『東京物語』見てへんのに、『兄嫁』って誰のことか、分るんかいな?、『嫁』、つまり、『笠智衆』の息子の嫁の『原節子』のことやで。でも、『兄嫁』いうからには、『笠智衆』の息子には弟、もしくは、妹がおって、そこから見た存在いうことなんや」

「なんかややこしいこと云うのお」

「で、確かに、『笠智衆』の息子には妹がおったんや。『香川京子』や」

「『香川京子』は、よう知っとるで。『高島忠夫』を震え上がらせたけえね」

「は?『高島忠夫』は、『東京物語』には出てきいへんで。あ、『香川京子』は、『高島忠夫』と付き合うてたんか?」

「『香川京子』は、『高島忠夫』の奥さんじゃったんよ」

「そないなこと知るかいな。いつも云うてる通り、ワテ、芸能人が誰と結婚したとか離婚したとか興味ないねん」

「NHKの朝ドラ『ふたりっ子』の中でのことよね。『高島忠夫』と『香川京子』は、主人公の双子の姉妹の祖父母役じゃったんよ。『高島忠夫』は、学校の理事長じゃったんじゃけど、家庭でも学校内でも横暴で、ついに理事長を解任されたんよ。そしたら、奥さんの『香川京子』が、それまで夫に虐げられてきた鬱憤を爆発させて大暴れして、『高島忠夫』を震え上がらせるようになったんよ」

「いらん情報や」

「『ふたりっ子』では、『高島忠夫』と『香川京子』も良かったけど、『真剣師』の『銀じい』こと、『佐伯銀蔵』が良かったのお。ああ、『真剣師』いうんは、賭け将棋とか賭け麻雀で生計を立てとる人のことなんよ」

「いらん、いらん。そないな説明いらへん」

「『真剣師』は、裏稼業じゃけえ、所謂、プロの将棋指しとかプロの麻雀師とは違うんよ。将棋の『真剣師』は、『くすぶり』とも云うんじゃと。あ、間違えんさんなよ。『くすぐり』じゃないけえね」

「ほら、また出たで、『間違えんさんなよ』が。間違える訳なやろ」

「アンタあ、ようオナゴと『くすぐり』合いをしてきたじゃろうけえ、間違えるかもしれん思うたんよ」



「せやから、間違えへんて。確かに、オナゴとよう『くすぐり』合いはしてきたけどやな」


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「(ああ、いかん、いかん。いかんのは、ボクだ。また、アイツのペースに嵌ってしまってる)」


と、ビエール・トンミー氏は、iPhone14 Proを持たぬ左手で拳を作り、自らの額を2度、コツンコツンと打った。


(続く)






2023年12月23日土曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その345)

 


「(ボクが『切った』と云ったから、アイツ、今度は、また『切った』を別の意味として話を持ってくるはずだ)」


と、ビエール・トンミー氏が予想した通りのことを、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏はiMessageで送ってきた。



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「アンタあ、『凶器』のフェロモンを切ったものも、もう一遍、フェロモンのスイッチを入れようと思うたら、入れられんようになって(『回春』がなかなかできんで)苦労しとるんじゃろ?電灯を、普通の電球から、『紫外線』を殆ど出さんLEDに切替えてしもうたようなもんじゃね」

「ワテが『切った』云うたんは、フェロモンのことやあらへん。『回春』のスイッチのことを云うてんのやあらへん。電灯のスイッチのことや」

「アンタの『凶器』は、スイッチ入れたら光るん?」

「なんで、アレが光るねん?!」

「テカテカなん?」

「はあ?『テカテカ』て、なんや妙にリアルやないか。アレは、光りゃせんけど、『テカテカ』な感じを『光る』いうたら、それはそうかもしれへんなあ。自分でしげしげと見ることはあらへんさかい、オナゴたちにでも訊いてみな、分からんへんけど」



「うりゃああ、アンタ、オゲレツじゃねえ!」

「おどりゃあ、アンサンが無理矢理そっち方面に連れていくんやないけえ!ワテは、電灯のスイッチのこと云おうとしてんのや。エエか、『東京物語』の中で、義理の母親がやな(『東山千栄子』やな)、嫁(『原節子』や))の家(というより部屋)に泊まるんやけど、寝る時は天井から吊るした電灯のスイッチを切って寝るんやで。スイッチは、紐や」

「とすると電灯は、兄嫁じゃね」

「はああ?またまた訳の分らんこと云いよえるでえ」


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(何が、電灯が兄嫁、なんだ?!ああ、また日本語の曖昧表現で、態と訳の分らないことを云ってきてるんだな)」


と、ビエール・トンミー氏は、またまた警戒心を抱き、今度は奥歯を噛み締めた。


(続く)










2023年12月22日金曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その344)

 


「(ボクが話そうとしていたのは、『マイナス・シーリング』のことなんかじゃなく、『シーリング・ライト』というか、部屋の電灯のことだったのに)」


と、ビエール・トンミー氏は、またしても、友人のエヴァンジェリスト氏に茶化された恨みから、右手に持つiPhone14 Proの画面にiMessageの先にいるであろう男を睨みつけ、親指でその男を打ちのめすように強くiMessageを入力し、送信した。


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「エエか、ワテが云うてんのは、部屋の電灯のことなんや。もう茶化すんやないで」

「ああ、独身の頃は、下宿の部屋に電気コンロを持っとったけえ、それでお茶を沸かすこともできたんじゃけど、今のワシの部屋には、茶を沸かす道具はないけえ。あ!?よう考えたら、『茶を沸かす』いうん、変じゃないねえ?沸かすんは、水じゃろう?」

「無視、無視、無視や!あ、いや、電気、もとえ、電灯に寄ってくる『虫』やあらへんで。『東京物語』で電灯をどう切っておったか、なんや」

「いや、その前に、なんで虫は電灯に寄ってくるんかじゃ」

「そりゃ、明るいからやろ?」

「明るいとなんで寄ってくるん?」

「はあああ~ん?そないなこと、どうでもエエやないか!要するに、光んところに寄っていく性質持ってんのやろ」

「ああ、『走行性』のこと、云うとるんじゃね。正確には、光から逃げる『負の走行性』じゃのうて、光に向かっていく『正の走行性』じゃね」

「またデジタル・ハンターしたんやな」

「間違えんさんなよ、『性の走行性』じゃないけえね」

「アホンダラ!そりゃ、アンサンやろ」

「『紫外線』も関係しとるんじゃろ?虫は低いところを飛ぶけえ、その時、『紫外線』が波長が長うて頼りになるんじゃろ?虫は、『紫外線』見えるらしいじゃないねえ」

「自分で調べたことをいちいちワテに確認せんでもエエやないか」

「オナゴたちが、アンタに寄ってくるんと同じじゃね」

「は?」

「オナゴたちにも『正の走行性』があって、いや、この場合は、まさに『性の走行性』かもしれんけど、アンタの『凶器』が放つフェロモンみたいなもんに惹きつけられて寄ってくるんじゃろ?」



「また無理無理、オゲレツの方に話を持ってくんのやなあ。まあ、オナゴたちがワテに寄ってきたんは、確かに、虫が光に寄ってくるんと同じようなもんかもしれへんけど」

「でも、アンタあ、オナゴたちが寄ってくるんが、鬱陶しゅうなって、『凶器』のフェロモンを切ったんじゃろ?」

「おお、せや。切ったんや!」


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「(アイツ、本当に油断も隙もない。いや、隙はなくとも、どこからでも無理矢理、オゲレツ穴をこじ開けるんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏がバールでドアをこじ開ける姿を想像した。


(続く)






2023年12月21日木曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その343)

 


「(うーんっと…『ヘーシンク』は、柔道家だし….うーんっと…)」


と、ビエール・トンミー氏が、踏ん張っても、未だ脳から『マイナス・シーリング』が出ないでいると、友人のエヴァンジェリスト氏から、助け船のような、でも、どこかバカにしたようなiMessageが入った。



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「まあ、アンタあ、『マイナス・シーリング』が、ちゃんとした英語の『シーリング・ライト』とは違うて、英語としてはおかしいことを知っとるけえ、これも、『釈迦に説法』、『猿に木登り』、『河童に水練』『孔子に論語』、いやいや、『変態に「凶器」』じゃあ、思うたんじゃね

「ああ、そん通りや。『変態に「凶器」』は余計やけどな」

「『マイナス・シーリング』いうたら、予算を前年度の額より下げたんを上限とすることよねえ?これで間違うとらん?」

「おお、よう理解しとるやないか。それでエエで」

「でも、『マイナス・シーリング』いう表現は、和製英語なんじゃろ?」

「え?ああ、せや、せや。日本人は、すぐに妙な英語を作ってまうさかい、かなわんで。無理に英語にせんと、『減額予算上限』とでも云うたらええんや」

「ちゃんと英語で云うんじゃたっら、『マイナス・ベースト.バジェット』(minus-based budget)なんよねえ?」

「おお、そこまで知ってたんか!アンサン、フランス文学専攻やけど、さすが文學修士やで。大学院入試でも、ちゃんと英語の試験もあったんやろ?それに、会社に入ってからも、アメリカなんかとの提携先と英語で仕事やってたんやろ?」

「まあ、『シーリング』は、『天井』のことじゃけえ、それで上限いうことで使うたんじゃろうけど、『マイナス天井』いうんは、意味分らんよねえ。『プラス天井』じゃったら、『天井』の『井』の中に『ヽ』を『プラス』して『天丼』になるけえ、理解はできるんじゃけどのお」



「アっホンダラ!茶化すんやあらへんで」

「いや、すまん、すまん。真面目な話ばっかしやったら、詰まらんじゃろう思うたんよ。『マイナス・シーリング』はいかんけど、その点、『シーリング・ライト』は、『天井』(シーリング)のライトのことじゃけえ、真っ当な英語じゃねえ」

「おお、それや、それや!」


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「(アイツう、『プラス天井』で『天丼』なんて、茶化したんじゃなく、どうせ、Blogのくだらない挿絵作りの為だろう)」


と、ビエール・トンミー氏は、『マイナス・シーリング』便秘から脱し、冷静な知力を取り戻した。


(続く)






2023年12月20日水曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その342)

 


「(でも、誤魔化されないぞ。ボクは、財務分析の話をしようとしたんじゃないんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、あらためて意を強く持ち、iPhone14 Proの画面のキーボードを、その意と同じく強く打って、友人のエヴァンジェリスト氏にiMessageを送った。


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「電気屋のことでも、洋品店のことでも、財務分析のことでもないんや。電気やで。部屋の電気のことや。あ、そう云うと、アンサン、今度は、『ワシの部屋には電気流れとらんけえ、痺れんでえ』とか云うやろう」

「アンタあ、ワシをバカにしとるん?どこの家に、電気椅子みたいに電気が流れて痺れる部屋があるんね?」



「いつもバカにして来とんのは、どっちや!アンサン、いっぺん、電気椅子に座って全身痺れさせてもろうてたらどうや。オゲレツが治るんとちゃうか?エエか、ワテは、部屋を照らす電灯のこと云うとんねん」

「ああ、『シーリング・ライト』のことじゃね」

「おお、せやで。ようよう…」

「でも、間違えんさんなよ」

「は?何を間違えんねん?ワテが云うてんのは、『シーリング・ライト』のこと、いうか、そういうもんのことや」

「いやの、『シーリング・ライト』は、ちゃんとした英語じゃけえね」

「そらそやろ」

「『マイナス・シーリング』とは一緒にしんさんなよ」

「は?なんで、『マイナス・シーリング』が出てくんねん?」


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「(ええーっと…『マイナス・シーリング』って、ああ、聞いたことはあるぞ。だけど…)」


と、ビエール・トンミー氏は、思考の便秘から、顔面中央にグッと皺を寄せた。


(続く)






2023年12月19日火曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その341)

 


「(アイツのことだ、放っておくと、今度は、100円ショップの話に持って行こうとするだろう)」


と思ったビエール・トンミー氏は、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の機先を制して、『おお、それや!』と云った『それ』について、エヴァンジェリスト氏にiMessageを送った。



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「電気や」

「いや、ダイソーやキャンドゥは、電気製品も置いとるけど、電器屋じゃないで」

「アンサン、アホか?」

「そうなんよ。アホか、いうような話があるんよ。地銀の営業店のある担当者がのお、取引先企業の町の電器屋さんの財務データ登録を本部に依頼する時に、業種を『電力事業業』としたんよ」

「は?なんや、それ?」

「の、変じゃろ?電器屋さんが『電力事業業』いうて、電気繋がりしかないけえ。財務分析をするんにゃあ、業種把握がちゃんとできとかんといけんのんよ。そのことは、天下の『ハンカチ大学』商学部出身のアンタにゃあ、『馬の耳に念仏』、あ、いや、『釈迦に説法』じゃねえ。『猿に木登り』、『河童に水練』『孔子に論語』、いやいや、『変態に「凶器」』じゃろうか」



「エエ加減にしてさらせよ!」

「でものお、業種の指定いうんは、意外に難しいんよ。実際にあった例なんじゃけど、ある洋品店があったんよ。で、地銀の営業店のその担当者は、業種を洋品店にしたんよ(小売業にしたんかもしれんけど)。でも正しい財務分析ができんかったんよ。なんでじゃ、思う?」

「知るかいな。でもあれやないんか?そう、洋品店の中に喫茶室でも作ったら、そっちの方が儲かるようになって、実態は飲食業やったあ、いうことなんかやないんか?」

「おお、アンタあ、さすがじゃあ!やっぱり、天下の『ハンカチ大学』商学部出身じゃねえ。洋品店が飲食業になったんじゃあなかったんじゃけど、そういうことなんよ。洋品店はそのまましとったし、会社名、店名もそのまま『XX洋品店』じゃったんじゃけど、別のところで、石油の卸売を始めて、そっちの方が商売が大きゅうなって、実態としては、まさに洋品店いうより石油の卸売になとったあ、いうことなんよ。アンタあ、ほんと凄いのお!アンタの頭の横で、一休さんみたいに電球がピカッと光ったような気がしたで」

「お!それや!それやったんや!」


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「(アイツ、いつも巫山戯てるようで、実は、財務分析のことのように、妙に知識を持っているんだ。だけど、その知識から、いつも話を誤魔化してくるんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、眼前に浮かんで見える友人のエヴァンジェリスト氏が、回転しながら、真面目な顔と巫山戯た顔とを交互に見せているように感じた。


(続く)






2023年12月18日月曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その340)

 


「(アイツ、態と『ベビモス』と云って、『東京物語』の話から、『モスバーガー』へ、更には、ハンバーガー・ショップのことに話を逸らせようとしているんだろうが、そうはさせんぞ)」


と、ビエール・トンミー氏は、自身の決意を、身を固くすることで示し、その勢いそのままのiMessageをアイツこと、友人のエヴァンジェリスト氏に送った。



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「アンサン、『ベビー用モスキートネット』のことを態と『ベビモス』云うて、話を『モスバーガー』なんかに持ってことしてんのやろけど、そうはいかんで」

「いや、そのつもりはないし、無理に話を持っていく、と云うか、本来の話に戻すとしたら、『モスバーガー』じゃのうて『マクドナルド』じゃけえ」

「本来の話に戻す?『マクドナルド』?そういえば、なんか…」

「アンタあ、もう本来の話が分らんようになっとるんじゃろうし、今は、アンタあ、『東京物語』のことをまさに語りたいんじゃろう。続けんさい」

「はああ!?なんか腹立つ云い方やな。でも、まあエエわ。ええか、『ベビーベッド用蚊帳』なんちゅうもんは、『東京物語』の時代のもんやあ思うてたけど、何や今でもあるんやな。でも不思議やで。現代は『家」に、虫なり蚊が入ってこんようにするのが当たり前やろに」



「虫、蚊はどうやっても入ってくるで。何しろ、ウチには、『虫娘』がおったくらいじゃけえ」

「ああ、同じ家ん中にいるのに、自分の部屋におる虫を退治させる為に、『てて親』(アンサンやな)宛にiMessageで、ただ『虫』と送る娘やな。そのiMessageを受けて、アンサン、ホイホイと『虫娘』の部屋に虫退治に行って、退治したら、『早く行け!』と云われてたんやな。けど、昔は、網戸なんかなかったけど、現代は窓には網戸がスタンダードやろ」

「アンタの『昔』がいつか分らんけど、翠町の実家には、家が建った1960年の時から、玄関と勝手口以外は、窓に全部、網戸があったんよ。それも今のように開け閉めできるんじゃのうて、一種のはめ殺しで、家の建て付けもようて、かなりぴっちりしとったけえ、虫や蚊は入って来んかったあ、思うんよ。じゃけど、今のウチは(マンションじゃ)、知らんうちに虫が入ってきて、天井のシーリングライトに寄って行ったりするんよ。じゃけえ、ダイソーとかキャンドゥで、『虫除け』を買うて、窓のところにぶら下げたりするんよ」

「おお、それや!」


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「(ああ、いや、『虫除け』のことじゃない。『虫除け』がなんかも知らないが)」


と、ビエール・トンミー氏は、自身の言を友人のエヴァンジェリスト氏がいつもの故意的な曲解ではなく、純粋な勘違いをするだろうと思い、誰が見ているわけでもないのに、首を左右に振った。


(続く)