「(だけど、そんなエースなシステム・エンジニア、システム・アナリストだったボクより、今、アイツの方がiPhoneのことなんかに詳しいのは、屈辱だ)」
と、一転、ビエール・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏への屈辱を口中で言葉にした時、そのエヴァンジェリスト氏から、追い討ちをかけるようなiMessageが届いた。
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「アンタあ、ひょっとして、リキラリアートを正面から打ちつける『長州力』と関節技の鬼『藤原喜明』みたいな関係じゃあ、いうこと、まだ分っとらんのじゃないん?」
「ああ、それ、何回か聞いたなあ。そや、それが元になって、『藤原喜明』から、『藤原氏』とか『鎌倉時代』とか、どんどん話が逸れて行ったんや」
「ほうよねえ。『藤原喜明』から、アンタ、『フジワラ・ヨシアキ』か『フジワラ・の・ヨシアキ』かみたいなこと云い出して、名前の研究の話から、誘拐するみたいに、ワシをもう訳分らんとこに連れて行ったんじゃないねえ」
「なんやて!そりゃ、こっちゃの云いたいセリフやで。アンサンのせいで、ワテ、迷子みたいになってもうてんのや」
「アンタあ、迷子いうて、やっぱりボケてきとるん?」
「アホ抜かすな!アンサンがどんどん意味不明なことばっかし云うてきたせいやないか!そもそも、『長州力』と『藤原喜明』みたいな関係ちゅうことから、何のことや分らへんで」
「何ねえ、アンタが、『税金には、直接税と間接税とがあんねん』云うてきたんじゃないねえ」
「それが何で、『長州力』と『藤原喜明』みたいな関係になんのや?」
「『長州力』は、リキラリアートを正面から打ちつけるけえ、『直接税』みたいで、『藤原喜明』は、関節技の鬼じゃけえ、まさに『間接税』みたいなもんじゃないね」
「アンタ、それにしても強引やなあ。『関節技』と『間接税』は、『かんせつ』いう音は同じやけど、漢字が違うやないか」
「そうよ、そこなんよ」
「は?」
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「(何だ?ボクの論理的な追及に怯むかと思ったのに…)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏の予想を違えた反応に戸惑った。
(続く)
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