「(ああ、そうかあ。プロレスのことはよく知らないけど、『関節技』は、じわじわと効いて来るから、『間接税』と似ている、とでも云うんだろうか?...でも、『関節技』と『間接税』は、『かんせつ』の漢字が違うことは、肯定してきたし…)」
と、ビエール・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏の反応の真意を読めないままでいると、エヴァンジェリスト氏から、またまた頭が痛くなるようなiMessageが送られてきた。
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「『関節技』は、『間接税』と関係あるみたいで、実はないかもしれんじゃろ?」
「関係あるみたいに云うたんは、アンサンやないか!」
「そうよ、そこなんよ」
「またかいな。アンサン、開き直りかいな」
「アンタ、勘違いしとるじゃろ」
「何も勘違いしとるとは思うとらへんで」
「いや、アンタ、『消費税』を『間接税』みたいに思うとるじゃろ?」
「みたいに思うとるんやあらへん。『消費税』は、『間接税』や」
「でものお、アンタ、『消費税』払うとらんのんよ」
「やからあ、云うたやろ。わて、この前、….云うても、アンサンとこないな訳の分らん話し始めて、もう半年以上経つさかい、もうだいぶ前のことになるんやけど、本を買うた時に、ちゃんと『消費税』を払うた、と云うたやろ。値札にもちゃんと消費税が書いてあったし、本の裏表紙にも『定価(本体2700円+税)』と書いてあるんや」
「ああ、あのエロ本のことじゃのお」
「エロ本やあらへん!『アーミッシュの老いと終焉』ちゅう、真面目な『アーミッシュ』研究の本や」
「あれ?まだ読んどらんのじゃなかったん?」
「アホンダラ!アンサンと半年以上も、グダグダとiMessgaeの交換してたさかい、その間に読んでもうたんや。真面目な本やったで、云うまでもあらへんが」
「でも、その本に頬ずりしたり、匂いを嗅いだりしたんじゃろ?その意味では、エロ本じゃないねえ」
「あんなあ、いくら書店のレジの可愛い女の子が触った本屋いうても、頬ずりしたり、匂いかいだり、舐めたりするかいな」
「へええ、舐めるとこまでしたん!?」
「いや、そこまではしてへんて!...あ!」
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「(し、し、しまったあ!)」
と、ビエール・トンミー氏は、自らが思わず吐いた言葉の意味するものに気付き、口を開け、上の前歯と下の前歯との間から舌を出した。
(続く)
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