「(確かに、『消費税』を国に収めているのは『事業者』なんだろうが、『消費税』を実際に負担しているのは、『消費者』なんだ。そうだ、『消費税』は『間接税』なんだから)」
と、ビエール・トンミー氏が、あらためて自身の言の正当性を確認した時、友人のエヴァンジェリスト氏から、そのことを証すような、まさかのiMessageが送られてきた。
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「アンタのことじゃ、国税庁の見解いうか、国税庁のホームページに書いてあることを知っとるけえ、『消費税』は『間接税』じゃあ、云うとるんじゃろうのお」
「んん?」
「国税庁のホームページに、『消費税は、特定の物品やサービスに課税する個別消費税(酒税・たばこ税等)とは異なり、消費一般に広く公平に課税する間接税です』と書いてあるん、知っとるんじゃろう?」
「お、おお、おお、そうやで!国税庁はんは、そう云うとるんやで」
「アンタあ、『消費税』は『間接税』じゃけえ、『消費税』を収めんでもええ免税業者のところには、『益税』が発生しとるう、と思うとるんじゃろ?」
「その『発生しとるう』いう表現は気色悪いけど、そやで。ワテら『消費者』は、きちんと『消費税』を払うとんのや。それなのに、その『消費税』を免税事業者は、ちゃんと国に収めんと懐に入れとるんや。けしからんで!」
「おんどりゃあ!ワリャ、かばちたれよったらシゴーしたるけえのお!」
「ま、ま、また、なんでいきなり怒鳴るんや。それに、ワテ、アンサンから怒鳴られる覚えあらへんで」
「ワシものお、免税事業者なんよ」
「ああ…」
「ワシ、個人で(つまり、個人事業主として)研修の講師しとるん知っとるじゃろがあ。シルバー人材センターからの仕事で『スーパー・マン』もしとるじゃろ。それも、個人事業主としての仕事なんでえ。で、収入は年間に1000万円なんか、到底及ばんけえ、『事業者』じゃけど、『消費税』は収めとらんのんよ」
「ああ、『スーパー・マン』の仕事も個人事業主としての仕事やったんやな」
「アンタあ、ワシが、『消費税』を『ネコババ』しとると思うとるんかあ!?」
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「(ああ、面倒臭い展開になってきたなあ。アイツの方から『益税』云々と持ち出してのに)」
と、ビエール・トンミー氏は、辟易感を眉に表した。
(続く)
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