「(そう云えば、ボクが子どもの頃は、『安保反対!』とか『自衛隊違憲!』とか、国民は叫んでいたのに、いつの間にか…)」
と、ビエール・トンミー氏の視線が、過去を見ているのか、未来を見ているのか、定かでなくなっていると、友人のエヴァンジェリスト氏から、珍しく、テーマを元に戻すiMessageが届いた。
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「ところでのお、ちょっと訊きたいんじゃが、『ガソリン』と『石油』いうんは、どうが違うん?ガソリン税とは別に石炭石油税がある、云うとったじゃろ?」
「おお、せや、せや、せやでえ!」
「ど、ど、ど、どしたん!?いきなり大きな声出して、びっくりするじゃないねえ」
「文字メッセージのやり取りやのに、大きな声出して、とか、またアホンダラ云うんか。でも、今度ばっかしは許したろ。アンタ、珍しゅう、エエ質問してきたんやさかいな」
「止めてえや。ワシ、アンタに褒められたら、アンタに好意をもってしまうかもしれんじゃないねえ」
「その気っ色悪い、アホンダラ発言は許さへんで。クダランこと云いよらんで、ちゃんと聞いいな。アンサンの云う通り、ガソリン税と石炭石油税ってなにが違うんや、ちゅうことなんや。説明するまでもあらへんが、ガソリンは石油から作られるもんやさかい、ちゃう云うたらちゃうんやけど、元を糺せばおんなじもんや。広い意味やと、ガソリンも『石油』(石油製品)やないか!なのに、ガソリン税とは別に石炭石油税があるんは、そや、理不尽やでえ!」
「ああ、石油とガソリンいうたら、お母さんとその子どもみたいな関係じゃけえ、『子造り』にも(んふっ!)『子育て』にも税金がかかる、いう感じなんじゃろうか?」
「こっちゃが真面目に話してんのに、『んふっ!』てなんや!ワテをバカにすんやないでえ!でもやなあ、この国は、ワテをバカにしてけつかんのや。クルマに乗るワテから、ガソリン税とは別に石炭石油税を盗るし(ええか、漢字を間違えんやあらへんで。この場合、『盗る』やさかいな)、一番アカンのは消費税や。これは本体のガソリンの本体価格にかかるだけでなく、その他の税を含めた価格にも適用されるんやで」
「ああ、そこはちょこっと違うんじゃけどのお…」
「違わへん!大泥棒やあ!」
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「(アイツら、やりたい放題だ!)」
と、怒り心頭のビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏からの『そこはちょこっと違う』という文字も眼に入らないでいた。
(続く)
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