「(だけど、アイツに選挙制度の問題を論じるような知り合いがいるのか?まあ、いてもいなくても、アイツ、選挙とか政治とかに関心があったとは思えないんだが)」
とビエール・トンミー氏が、自分程ではないとはいえ、整った顔立ちで、何も云わずにいると、さすがOK牧場大学大学院文学研究科フランス文学専攻の修士様と見える友人のエヴァンジェリスト氏の、その整った顔が、般若的にオゲレツ変身する様を想像していると、そのエヴァンジェリスト氏から、整った顔立ちそのままのiMessageが届いた。
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「つまりじゃ、知り合いが云いたいんは、投票することの重要性はよう云われるけど、その前提としての『選挙』の仕組み、制度としての仕組みじゃのうて、実態としての仕組み自体に問題があることを考えずに、投票することの重要性をただ論じても意味ないでえ、いうことらしいんよ」
「まあ、一理あるよな気がせえへんこともないよな気もせんではないのお」
「でものお、問題は、選挙のことじゃあないんよ」
「はれ?なんか、ぐちゃぐちゃ選挙のこと、云いよったのに」
「問題は、『前提』を疑わんことなんよ」
「ああ、アンタ、そないなこと云うてたんやったな」
「『伊沢拓司』でも他のモンでもエエけど、『ディスコースマーカー』なんちゅう当り前のもんを殊更に取り上げて有難がったり、他の人間に教えたりするんは、ワシは、恥ずかしいことじゃあ、思うで。でものお、仮にじゃけど、『ディスコースマーカー』が読解にあたって有効じゃとしても、どんな場合でも絶対に有効、とは限らん、思うんよ」
「ああ、『前提』が問題や、ちゅうんやな。アンサン、『ディスコースマーカー』が読解にあたって有効なんは、読解対象となる文章が論理的である、ちゅう『前提』が必要で、世の中には、非論理的な文章とか、非論理的なことを話す連中が、ぎょうさん存在する、ちゅうてたんやったな。『狐狸庵先生』とか選挙制度のこととか『掃除大臣』とか持ち出してくるさかい、何、話してたか、分らんようになってたで」
「そうなんよ。ようよう話を元に戻してくれるんじゃね」
「こっちが云いたいセリフやで」
「ええかいね。ワシの元部下にの、『ケツロンから云いますと、ですねえ』云うんが口癖の男がおったんよ」
「ああ、なんか聞いたことがあったような気がせんでもないのお」
[参照:【緊急特報】ついに、壁ドン!ビエール・トンミー氏。(後編)]
「でも、間違えんさんなよ。『ケロヨン』じゃないけえね」
「どこの誰が、『ケロヨン』のことから話始めんのや!」
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「(まただあ。クダラン言葉遊びだ)」
と、思いながら、ビエール・トンミー氏は、自らがカエルのアイコン化された姿を想像してしまった。
(続く)
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