「(アイツは、タバコも吸わないし、クルマにも乗らない。温泉にも行かない。だから、知らないんだ。アイツこそ、何も分っていないんだ)」
と思う、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏に対して反撃のiMessageを打ち始めた。
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「エエか、アンサンは、タバコも吸わんし、クルマにも乗らへん、云うか、運転免許も持っとらんし、当然、クルマも持っとらん。温泉にも行かのやろ?そやさかい、知らんのんや」
「ああ、ワシ、タバコは吸わんし、クルマ運転せんけえ、交通事故で加害者になることはないけえ。温泉は、そうよ、ワシ、他人様に見せられるような体じゃないけえ、入らんのんよ」
「あんなあ、先ずやなあ、タバコを吸うとやで、いや、タバコを買うとやな、その支払いの中には、『たばこ税』が入っとんのや」
「ああ、ワシ、タバコを吸うような不良じゃあないけえ」
「タバコを吸うもんが不良や、云うんかいな。高校生やあるまいし」
「ワシ、タバコは臭うて大嫌いじゃけえ、他人にワシの側でタバコ吸わんで欲しいし、タバコを吸った後に、近くに来んで欲しいんよ、本人にゃあ、分らんのんじゃろうけど、物凄うタバコ臭いけえね」
「ワテも吸わんさかい、その気持ちはよう分るで」
「ワシの会社の先輩にゃあ、自分は喫煙者なのに、新幹線じゃあ禁煙車に乗るいう人がおったんよ」
「なんや、禁煙車でこっそりタバコ吸うんかいな?それやと、まさにトイレでタバコ吸う不良の高校生と同じやで」
「いやの、自分の吸うタバコの煙はエエが、他人が吸うタバコの煙は嫌いなんじゃやと」
「我儘な人やな」
「でもの、ワシ、タバコ吸う人は大好きなんよ」
「は?また、意味分らんこと云いよるで」
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「(アイツ、『ヒモ』くんのことを云っているんだろうか?仲が良かったからなあ)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリストの氏の『タバコ吸う人は大好き』という言葉から、エヴァンジェリスト氏の次兄『ヒモ』くんのことを思い出した。
(続く)
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