「(いや、アイツが『ガソリンスタンド好き』と云うのは、ひょっとしてシルバー人材センターで新たにガソリンスタンドの仕事でも受注したんだろうか?今、灯油の給油の仕事もしているから、ガソリンの給油だってできるだろうし。アイツの今の一番の関心事は、老後の生活費不足を補う収入を得ることだからなあ)」
と、ビエール・トンミー氏が、自分とは異なる友人のエヴァンジェリスト氏の老後の生活の窮状に思いを至らせていると、エヴァンジェリスト氏から、想定外の内容のiMessageが送られてきた。
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「ガソリンスタンドは、今はどうか知らんけど、昔は、粉飾が多いい、いう話じゃったんよ。じゃけえ、石油の元売り会社は、財務分析に力を入れとったし、ワシが銀行なんかに財務分析の研修をする時にも、ガソリンスタンドは粉飾が多い、いうようなことを説明させてもろうたもんじゃけえね。ガソリンスタンドは、研修のネタになったんよ」
「そないなこと、どうでもエエで。問題は、『ガソリン税』や。アンサンには関係ないかもしらへんが、コレ理不尽でっせ。まあ、聞いてくんなまし」
「アンタあ、どしたん?『くんなまし』や云うて、いつから花魁になったん?」
「ああ、『オイラはドラマー』でも『花魁』でもあらへん。言葉の綾や」
「『オイラはドラマー』じゃなんて、ワシを『石原プロ』関係者と思うて、気を遣うた云い方せんでもええんよ」
「アンサン、『石原プロ』関係者やないやないか。そう見せかけてただけやろ。それにもう、『石原プロ』は、解散して存在せえへんやで。クダランことぬかさんで、まあ、聞きいな。先ず、ガソリンの価格に含まれる税金の割合は44%もするんや。半分近くが税金なんやで。な、理不尽やろ」
「へええ、そうなん!タバコ吸う人と同じで、クルマに乗る人もエエ人じゃね、税金ようけえ払うて」
「ガソリンを入れた時の税金の内訳は、ガソリン税、ガソリン税(暫定)、石炭石油税、温暖化対策税、消費税と、6種類もあるんや」
「『暫定』?なんか、ボクシングのチャンピオンみたいじゃね」
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「(ふん!プロレスじゃあないが、また自分の好きな格闘技の方向に話を持っていくつもりか)」
と、ビエール・トンミー氏は、鼻腔から軽く息を漏らした。
(続く)
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