2023年11月30日木曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その322)

 


「(だけど、いやいや、どうして『新島八重』のことを話さないといけなかったんだ?)」


と、ビエール・トンミー氏が、解したと思った糸がまだ解しきれていなかったことに気付いた時、その縺れた糸と糸との間から出てくるように、友人のエヴァンジェリスト氏からのiMessageが届いた。



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「ワシが云うたんは、<やえ』やったんは、広島の女じゃ>じゃけえね」

「はああ?その『やえ』は、『新島八重』のことやろが」

「ほうよねえ」

「エエか、アンサン、『八重の桜』見てへんかったさかい、知らんのかもしれへんけど、『新島八重』は、会津、そう、福島の女性なんやで」

「ほうじゃろうねえ」

「おお、なんや、開き直りかいな」

「『新島八重』は、福島の女性なんじゃろうけど、『やえ』演ったんは、広島の女なんよ」

「『演った』?ああ、アンサン、今、ようやっと漢字を使うて、また態と勘違いするような云い方したんやな。要するに、『新島八重』を演じた女優やな」

「ほうなんよ。アンタあ、あの女優は好きなん?まあ、『蓼食う虫も好き好き』んなじゃろうけど」



「はあ?なんで、そないな言葉をここで出してくんのや?そりゃ、俳優の好き嫌いも人それぞれやろから、当り前やな」

「いやの、『やえ』演ったんは、『蓼丸綾』じゃけえ、それに引っ掛けてみたんよ」

「は?なんや、その『蓼丸綾』て?『新島八重』を演じたんは、『綾瀬はるか』やったで。芸能界に疎いワテやけど、そのことは覚えとるで。前にも云うたように、『八重の桜』は、初めはオモロかったが明治時代になって『八重』が洋装して自立した女性になって何でも男勝りにする様になってから急に話がオモロなくなったさかい、『八重』を演じた『綾瀬はるか』も好かんけどな」

「じゃけえ、『やえ』演ったんは、『蓼丸綾』じゃないねえ」

「は?」

「『綾瀬はるか』の本名は、『蓼丸綾』じゃけえ」

「そないなこと知るかいな」

「『綾瀬はるか』いう芸名は、公募で決めたらしいんじゃけど、『山中恒』さんもある意味、関係しとるいう説もあるみたいなんよ」

「また、知らん名前、出してきよったで」


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「(あ~あ。アイツ、こうやってまた話を脱線させて行くんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、辟易感から、座った椅子に背中を凭せ掛けた。


(続く)






2023年11月29日水曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その321)

 


「(ボクは、『にんべん』の『鰹節』のことを云おうとしたんじゃないんだ。『像』の『ニンベン』は、『鰹節』で有名なあの『にんべん』と関係あるのか、とアイツが云ってきそうに思えたから、先回りしてそれを否定しようとして、でも、敢えてそのことに触れるとやぶ蛇になるかも、と躊躇しただけなんだ。なのに、こっちの言葉尻を捉えて….いや、違う、違う!)」


と、ビエール・トンミー氏は、コトの本質を思い出し、急に、暴れ馬のように鼻息を荒げながら、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏に抗議のiMessageを打ち始めた。



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「ちゃう、ちゃう、ちゃうで!混乱させとんのは、アンサンの方や。問題は、『にんべん』でも『ニンベン』でもあらへんのや。『ファンファンなんとか』でも『象』でもあらへん。『像』なんや、ワテが元々、話しとったんは」

「ああ、『ひらかたパーク』の『岡田園長(そのなが)』のマントを着た『像』のことじゃね」

「いや、ちゃうで。なんで、ワテが、その戯けた『岡田園長』の『像』のことなんか、話さなあかんのや。ワテが話そうとしたんは、『モア…」

「そりゃ、アンタが、ムキになって、大河ドラマ『どうする家康』批判を始めたけえじゃないねえ」

「おお、そこや!なんで、ワテは、『どうする家康』批判をせなかあかんねん?」

「アンタあ、よっぽど『どうする家康』のことが腹に据えかねとったんじゃろう。ワシは、『どうする家康』見とらんけえ、興味ないのに。でも、アンタが『八重の桜』を途中から見んようになったと聞いて、大河ドラマでよう挫折するんじゃねえ、と云うてしもうたんがいけんかったんじゃろう。それが、アンタの『どうする家康』批判に火をつけてしもうたんじゃ」



「おお、せや!『八重の桜』や!『八重の桜』のことから、『新島八重』の名前出したんや。いや、逆やったかもしれへんけど、アンサンが、『新島』いう名前の人間は、『新島襄』の他に『やえ』がおる云うて、『新島八重』を思い出したんやった。アンサン、『新島八重』を広島の女とか滅茶苦茶云うてたんも思い出したで」

「あののお、ワシ、『新島八重』を広島の女とは云うとらんで」

「シラを切ろうとしてもアカンで。iMessage読み返してみいな」


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「(ああ、ようやく思い出したぞ。そうだ、『新島八重』のことを話してたんだ。『新島八重』は福島の女性なのに、広島の女だとか、祇園のことだとか、アイツ、話を二重、三重に混乱させておいて、その挙句、『どうする家康』のことにも触れて、ボクを脱線させて行ったんだ!)」


と、ビエール・トンミー氏は、ようやく縺れに縺れた話の糸を解し、ようやく、排便を済ませた後の清々しさを頬に浮かべた。


(続く)






2023年11月28日火曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その320)

 


「(また、アイツに余計な材料を渡してしまった。アイツのことだ、きっと、『ニンベン』と聞いて、『鰹節』とかなんとか云ってくるんだろう)」


と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏からのさらなる脱線話を覚悟していると、エヴァンジェリスト氏から、意外な方向のiMessageが入ってきた。



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「『象』と『像』は関係ないん?」

「え?あ…ああ、『ニンベン』で、『鰹…いややや」

「ああ、『象』は普通に動く『象さん』で、その『象さん』に『にんべん』の『鰹節』がようけえようけえ貼り付いて動けんように固まってしもうて、まさに『像』になったいうことなん?....て、誰が思うかいねえ、そうような話!アンタあ、ワシを揶揄うとるん!?」

「いや、そういう訳やあらへんのやけど…」

「『象』いう漢字は、動物の『象さん』からできた、まさに『象形文字』なんじゃろ?」

「え?ああ、せやな」

「で、『象さん』は、大きゅうてよう目立つけえ、そこから『象』は、『かたち』とか『すがた』とか『しるし』いうような意味ができたんよねえ?じゃけえ、『象形文字』にゃあ、『象』の文字を使うとるんじゃろ?」

「おお、アンサン、知っとったか!?やっぱり文學修士様やで」

「ほいで、その『象』に『ニンベン』、あ、『鰹節』で有名な会社の『にんべん』のことじゃないんよ、漢字の『偏』のことじゃけえね」

「ああ、『鰹節』は関係あらへんで」



「その『ニンベン』が付いた漢字の『像』は、『ニンベン』が人間のことを表すけえ、人の姿とか形いう意味のもんじゃったり、人が考えたり思うたりする人とか物とかの『すがた』とか『あり方』いう意味のもんになったんじゃろ?」

「ああ、そん通りなんや」

「それなのに、アンタあ、いうたら、『にんべん』の『鰹節』のことを持ち出して、ワシを混乱させようとするんじゃけえ」


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「(ち、ち、ちくしょう!アイツ、また急いでデジタル・ハンターして、偉そうに説明してきやがったんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の高説にいちいち同意しながらも、してやられた感に、両脚共に動かさぬままに地団駄を踏んだ。


(続く)






2023年11月27日月曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その319)

 


「(このムカつきは、あ、『プロの旅人』を読んだ、というか、見た時の感じと同じだ)」


と、ビエール・トンミー氏が、『どうする家康』の映像の中に、『プロの旅人』に頻繁に登場する異様に眼球が大きい醜悪な女(?)が登場する様を想像し、再度、口の両端を引き、喉を『イッ!』と鳴らすと、エヴァンジェリスト氏から、ビエール・トンミー氏の怒りを買うようなiMessageが届いた。



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「情報(『PINKGIN』いう人の『城 探訪』というサイト)に依るとのお、『信雄が改修された清須城の城郭は、天守を備え東西1.6km、南北2.8kmにも及ぶ巨大な郭域の中に城下町のあらゆる機能を備えた城塞都市として過去最大の規模に達します』ということなんじゃけど」

「本物の『清洲城』を見てみいな(復元やけど)。スケール感がなんとも日本的な城で、『紫禁城』とは似ても似つかんで。『清洲城』の大きさはともかく、このドラマの映像はそのまま三国志や。ちゅうかドラマの絵面自体が「戦国ゲーム」のCGなんや。信長はもうこの時期から南蛮のマント着てるんやでェ」

「そういうたら、『ひらかたパーク』にゃあ、『岡田園長』がマントを着た像が建てられたんじゃと」

「像?...おお、像や!」

「いや、『ファンファンジャーニー』は、もうお終いになったみたいなんよ」

「は?また、関係ないもん云い出してきよるなあ」

「ああ、『ファンファン』いうても、『岡田真澄』とは関係ないんよ」

「誰も関係あると思わへん」

「アンタも知っとったんじゃろうけど、空飛ぶ象さんのアトラクションじゃったんらしいんよ、『ファンファンジャーニー』は。2021年でのうなったみたいなんじゃけど」



「そないなもん知ってる訳あらへんし、なんで像のことなんか云い出すんや?」

「じゃって、アンタが、『おお、象や!』云うてきたんじゃないねえ。それで、アンタも、『ひらかたパーク』にあった『ファンファンジャーニー』のこと知っとると思うたんよ」

「あんなあ、アンサン、確信犯やさかい、云うんも阿呆らしいけど、ワテが云うたんは、『おお、像や!』なんや。『ゾウ』は『ゾウ』でも、「ニンベン』が付いてんねん」


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「(あっ!しまったあ!)」


と、ビエール・トンミー氏は、思わず、無音のまま口を大きく開いた。


(続く)






2023年11月26日日曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その318)

 


「(『岡田准一』は、本来、悪くない演技をする。確か、『松潤』と同じで『ジャニーズ』、いや、今は社名を変えのか?、まあ、そこの所属だったと思うが、演技力は、『松潤』とはえらい違いだ。いやいや、『岡田准一』は、『ジャニーズ』を辞めたんだったかなあ?どうでもいいけど)」


と、ビエール・トンミー氏が、まさにどうでもいいと思っていることのことを思ってしまっていると、友人のエヴァンジェリスト氏から、どうでもいいし、意味不明でもあるiMessageが入ってきた。



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「『岡田園長』も『岡田准一』なんよ。というか、『岡田准一』じゃけえ『岡田園長』なんよ」

「あんああ、『岡田えんちょう』でも『岡田そのなが』でも、どっちゃでもええけど、『岡田園長』が、その『ひらかたパーク』と何の関係があんのや?ああ、それだけやないで。なんで、『岡田准一』が『岡田園長』になんのや?『岡田准一』が、『ひらかたパーク』と何の関係があんのや?」

「ああ、『岡田准一』は、こりゃ、有名な話なんじゃけど、枚方市出身で、遊園地の『ひらかたパーク』イメージキャラクター「超(スーパー)ひらパー兄さん」をしとるんよ。で、『ひらかたパーク』は、前から、『岡田准一』の映画なんかのパロディ広告をしとったんよ」

「ああ、それで、今度は、『織田信長』をパロって『岡田信長(のぶなが)』ちゅうことなんやな」

「『岡田准一』が、いや、『岡田園長』が、『ひらかたパーク』のメリーゴーランドに乗って、『出陣じゃあー』と鬨(とき)の声を上げとるらしいいんよ」

「くだらんでえ。でも、『プロの旅人』のアイコラよりマシな感じがするで」

「ええ勝負じゃあ、思うがのお」

「『ひらかたパーク』がパロうんはかめへんけど、本来荘厳なるもんであるべき大河ドラマでお巫山戯はあかんのや。『どうする家康』は、『松潤』の演技や、『阿部寛』なんかのくだらんパロディがあかんだけやのうて、映像も酷いねん。『信長』の『清洲城』も酷かったでえ。『これは清の紫禁城か』という程の大城郭やったんや」

「そりゃ、びっくりたまげて『失禁』してしまうのお」



「勝手に漏らしいな。ええか、あの頃の『信長』は、桶狭間でやっとデビューしたばかりのまだ弱小大名の一つだったんやで。あの城のイメージは、そのまま三国志や」


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「(ああ、今、思い出してもムカついてくる。)」


と、ビエール・トンミー氏は、口の両端を引き、喉を『イッ!』と鳴らした。


(続く)






2023年11月25日土曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その317)

 


「(でも、『ひらかた』って、何か聞いたことがあるなあ。どこかの地名だ。どこだったか?漢字でどう書くんだったか?何か普通には読めないような感じの漢字だったような….)」


と、ビエール・トンミー氏が、食べた魚の骨が喉に引っ掛かったままになったような感に、iPhone14 proを持たぬ左手で自らの喉を掻いていると、友人のエヴァンジェリスト氏から、ビエール・トンミー氏の疑問を見透かしたかのようなiMessageが届いた。



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「『枚方』よおねえ」

「ああ、それが『ひらかた』やで」

「で、どうやらのお、『岡田園長』らしいんよ」

「ふやああ?その『ひらかたパーク』が、ただの公園か、動物園か、駐車場かなんかか知らへんけど、その園長はんが『岡田』はんでも『田岡』はんでもどうでもエエがな」

「『田岡』さんは、ちょっと穏やかじゃないかもしれんけどのお。でも、『岡田園長』は、園長さんじゃあないんよ」

「アンタ、相変らず云うとることが滅茶苦茶やで。『岡田園長』が園長やないて、『ビエール・トンミー』が『トンミー』やない、いうようなもんやで」

「いやの、もうちょっと分り易う云うとの、『岡田園長』は、『おかだ・そのなが』じゃけえ、『えんちょう』じゃあないんよ」

「なんや、最初から分り易う云うたらええんや。でも、なんや、その『そのなが』て?そないな名前、聞いたことあらへんで」

「『信長(のぶなが)』に対抗して、『『園長(そのなが)』にしたみたいなんよ」

「なんで対抗すんねん?」

「じゃって、『織田信長』が遊園地のメリーゴーランドのお馬さんに乗ってパッカバッカやっとるんじゃろ?」



「それは、滅茶苦茶な『どうする家康』の中のシーンや」

「『どうする家康』で『織田信長』は誰が演じたん?」

「『岡田准一』いう奴やったと思うで」


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「(『岡田准一』は、NHKの大河ドラマ『軍師官兵衛』の主役もしていたし、ンHKの『ザ・プロファイラー』の司会なんかもしているから、知っているんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、芸能界に疎いながらも『岡田准一』を認識できている自分ぬ少し驚いた。


(続く)






2023年11月24日金曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その316)

 


「(アイツのお陰ではあるんだが、アイツ、一生、ボクを『蘇る金狼』のことで揶揄うつもりだろう)」


と、ビエール・トンミー氏が、壊れたHDDレコーダーの『DIGA』を『全録DIGA』に買い替えたそのすぐ後に、『BS12』で『蘇る金狼』で放送されることを知らせてくれた友人への感謝の念と共に(再度、『お宝映像』を永久保存することができた)、友人の執拗さへの辟易を感じたが、その執拗さを振り切る為、『どうする家康』批判へと話を戻すiMessageをエヴァンジェリスト氏に送った。



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「『どうする家康』がつまらんのはやなあ、『松潤』だけやないんや。『阿部寛』も妙なんや」

「『アベ』ちゃんいうたら、『云々』を『デンデン』云う妙な『アベ』ちゃんもおったのお」

「『真田丸』では、『草刈正雄』は、『The  武士』になって納得いくもんやったけど、『どうする家康』やと、『武田信玄』役の『阿部寛』が髭面でバスローブみたいなもん着て出てきて、『ローマ』な感じになるんはなんでや!!」




「そりゃ、『阿部寛』は風呂好きのイタリア人じゃろうけえ、バスローブ着とるんは当然じゃろうがいねえ。アンタもバスローブ着て、いや、着とったバスローブを脱いでかのお、『ナメクジ』プロレスをしとったんじゃろうに」

「『テルマエロマエ』やあらへんのやで。初めから荒唐無稽なもんとしての『テルマエロマエ』なら、顔が濃い『阿部寛』を古代のイタリア人にしたり、時空を超えて、現代の日本に来させたり、そこから古代ローマに帰ったりさせても文句云わへん。『どうする家康』の『武田信玄』役の『阿部寛』は、『阿部寛』が悪いんやないやろけど、ただ『テルマエロマエ』的にして巫山戯とるだけや」

「まあ、それを『オマージュ』いうんじゃろうけどのお」

「『織田信長』軍団が馬に乗っとるシーンは、CGやけど、遊園地のメリー・ゴーランドのお馬さんに乗ってパッカバッカやっとるんやで」

「ああ、それ、ワシ、勿論、見とらんけど、『ひらかたパーク』は、大喜びじゃったんじゃないん?」

「はあ?何、云うねん?何や、その『ひらかたパーク』て?」


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「(アイツ、またまた話を混ぜっ返しにかかってきたな)」


と、ビエール・トンミー氏は、不快感を眉間の皺に見せた。


(続く)






2023年11月23日木曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その315)

 


「(『あまちゃん』は、録画しておいて、ビデオで傑作場面集も作成中だったんだ。なのに、『DIGA』が壊れてしまって、全部、ダメになってしまった。そうだ、『蘇る金狼』の『風吹ジュン』の『お宝映像』もこっそり『DIGA』の中に保存しておいたのに!んぐっ!)」


と、ビエール・トンミー氏の思考が、いや、股間が再び、『風吹ジュン』へと向った時、友人のエヴァンジェリスト氏から、いつものように惚けたというか、偽悪的ともいえるiMessageが入った。



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「ワシは、最初からすっ転んどるけえ、何度転んでも平気じゃあ」

「ああ、アンサン、『スーパー・マン』としての任務を終え、自転車で帰宅途中、転倒して『旗本退屈男』みたいに眉間に傷を負うたんやったな」

「アンタあ、ワシが、『プロの旅人』で当時(2020年12月)、連載中の『バスローブの男』を読んどったけえ、自転車に乗りながら、アンタとアンタの奥さんとの『ナメクジ』プロレスを想像して、股間に『異変』が生じて、その瞬間、バランスを崩して転倒したあ、思うとるんじゃろう」



(参照:【新春緊急公開質問状への回答】エヴァンジェリスト氏に起きたこと。[後編]



「ああ、『ナメクジ』プロレスなんぞ、『どうする家康』と双璧の妄想、ちゅうか、ツマランもエエとこやで」

「ああ、その『どうする家康』なんじゃけど、ワシ、ChatGPTに、<大河ドラマ『どうする家康』はどうして面白くないのか>と訊いたんじゃが、つまらん回答じゃった。


According to ChatGPT (OpenAI, 2021), [『どうする家康』は、評価にばらつきがあるため、面白いと感じる人もいれば、面白くないと感じる人もいます。ただ、物語のテンポや描写の方法などによって、視聴者の感想に影響を及ぼすことがあります。また、各自の好みや期待によっても、評価は異なることがあります。]


どうねえ、政治家の答弁みたいにつまらん回答じゃろう?」



「ChatGPTは日本語に違和感が少ないさかい、一見マトモなことを云うてるようだけど内容はスッカラカンやな。コレをそのまま信じる層がある程度ありそうやから危険やで」

「つまらんところが面白いとも言えるがのお」

「いや、『プロの旅人』も『どうする家康』も、つまらんもんはつまらん、面白うあらへん」

「その点、『蘇る金狼』は面白いんじゃろ、ふふ?」


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「(うっ……アイツ、どうして、ボクが『蘇る金狼』のことを、その中の『風吹ジュン』のこと思い出したことに気づいたんだ?)」


と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏の眼が惚け顔の中で、一瞬、冷たく光り、自分を射すくめたように感じ、思わず、身を震わせた。


(続く)






2023年11月22日水曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その314)

 


「(『松潤の家康』を毎週見ることに耐えられなくなった丁度その時、何故かビデオが2週続けて、『どうする家康』を録画しなかったんだ。ちゃんと連ドラ予約していたのに。録画できなかった回は、『NHKプラス』で追いかけ視聴したが、その後はもう予約しなかった。ビデオ・レコーダー『DIGA DMR BZT-750』は、それからしばらくして故障して全く作動しなくなったから、あの頃から調子がおかしかったんだろうが、『コレはもう見るな』ということだと思ったんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、新しく買った『DIGA DMR-2X302』と引き換えに回収してもらった『DIGA DMR BZT-750』に救われたように感じ、『DIGA DMR BZT-750』への感謝の念を込めたiMessageをエヴァンジェリスト氏に送った。



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「挫折いうたら挫折やし、脱落したいうたらそん通りやけど、『どうする家康』ちゅうか『松潤』を『もう見いへんでェ』と決めたらセイセイしたで」

「アンタ、『マツジュン』じゃのうて『フブキジュン』の方が好きじゃけえねえ」

「え?!フ、フ,吹雪?ワ、ワテは、あんまし寒い地方に行ったことあらへんさかい、吹雪に会うたことあらへんのや」



「ふん!何を誤魔化しとるん?『吹雪』じゃのうて『風吹』じゃないねえ。知っとるくせに。『吹雪』は雪で真っ白な世界になって、場合によっては幻想的で素敵な世界になるけど、映画『蘇る金狼』で白い肌を見せた『風吹』、そう『風吹ジュン』にアンタあ、魅せられたんじゃろうにい」

「んぐっ!....し、知らん、知らへん。アンサン、話を混ぜっかえすんやあらへん。ワテ、『松潤』のこと、話してんや。そうや、『松潤』や。『松潤』の『家康』は、ピーピー叫ぶ『家康』なんやで。家臣が泥の中で頭下げ岡崎に留まるように諌めてんのに『嫌じゃ 嫌じゃ!わしは駿府の妻と子のもとに帰るんじゃあ~~!』と泣き叫ぶんやで。…こんな『家康』は嫌やで。駿府には妻子が人質ちなっとるから家康は帰りたいんやけど、それは家臣たちかて同じなんやで」

「『どうする家康』の脚本は、『古沢良太』なんじゃろ?じゃけえ、もっと面白いんかあ、思うとったんじゃけどのお」

「ああ、『古沢良太』の『リーガルハイ』は、オモロかったけど、『あまちゃん』で最高やった『宮藤官九郎』が『いだてん』ですっ転んだのと同じパターンかもしらんな。『いだてん』はヘルシンキ・オリンピックのところで脱落したで」


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「(『宮藤官九郎』は、『いだてん』ですっ転んだけど、『あまちゃん』は本当に面白い。今年(2023年)の4月から再放送があったが、何度見ても新鮮で面白い)」


と思うビエール・トンミー氏の脳内には、NHKの朝ドラ『あまちゃん』のオープニング・テーマ曲が流れ始めた。


(続く)






2023年11月21日火曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その313)

 


「(なんで、会ったこともない女のことを云うんだ?『やえ』って、随分、古めかしい名前だし、でも、問題の女の名前は『やえ』じゃないって、云うし。そもそも、何の話をしてたんだ?あ!...)」


と、ビエール・トンミー氏は、ようように話のテーマを思い出し、叫ぶように、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏にiMessageを送った。



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「『新島』や!」

「ど、ど、ど、どしたん?驚かしんさんなや、急に叫んで」

「『やえ』て、『新島八重』やな!思い出したで。『八重の桜』や!NHKの大河ドラマで見たことあんねん。途中で挫折したんやけどな」

「おお、途中で挫折したんか。ワシの『ディクテ』と同じじゃの」



(参照:「Oui……present…Oui……present…」【青春の東京日仏学院】




「アンサンの『ディクテ』は、1回目で挫折やろ。そないなんと一緒にすんやないで。『八重の桜』は、初めはオモロかったが明治時代になって『八重』が洋装して自立した女性になって何でも男勝りにする様になってから急に話がオモロなくなったんや」

「アンタあ、大河ドラマでよう挫折するんじゃねえ。『どうする家康』も挫折したじゃろ」

「いや、『八重の桜』の方が、よっぽどマシやったで。『どうする家康』は、どないもこないもならへなんだんや。その前の『鎌倉殿の13人』がエロうオモロかったさかい、『どうする家康』も楽しみにしてたんや。で、…結果は、ちゅうとやな。『せめて3~4回は見るで。せやないと何がどうダメなのかも分らへんさいかい、頑張るで」…と本来不要な気合いを入れて、テレビの前に座っておったんけど、『松潤』が、毎回、『嫌じゃ~』とか『わしが守るんじゃ~』ってピーピー叫ぶのに興ざめしたで。で、脱落や。ワテ、こんな家康は嫌じゃ!『1ヶ月は頑張って観るでェ…』とか思ってる時点でもうダメやな。見込みのある作品は、頑張らんでも普通に観たくなるさかいな。ヘタレの男子高校生が転生したら、『戦国時代の武将になっちゃった。もしかして俺は家康なの?』的な話しなんやで。家康っていうより『家康やってる松潤』感が強うて、ドラマの世界に入れんのや。大根という表現では優しすぎるほどの主役やで」



「個人の、あくまで個人の感想です」

「感想か。『どうする家康』のワテの感想は、こうやったんや。


第1話の感想 「どうなの家康」

第2話の感想 「なんなの家康」

第3話の感想 「もうだめ家康」

ワテがNHK会長なら、第4話からこうしたんやけどな。


第4話 「どうする本能寺」

第5話 「どうする小牧長久手」

第6話 「どうする関ヶ原」

第7話 「どうする冬の陣」

第8話 「どうする夏の陣」

最終回 「大往生」


第9話でお終いで、翌週の4月2日から、『シン鎌倉殿の13人 北条泰時編』開始!!やったんたけどな」


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「(『せめて3ヶ月は我慢しよう」と思っていたんだが、どーも、『松潤の家康』には、まさに『どないここないも』耐えられん、ということになったんだ。あの後、春夏秋冬とあの『松潤の家康』を毎週見ることなんか考えられなかった)」


と、ビエール・トンミー氏は、自身の頭の周りを『松潤』が、四季の描かれた走馬灯のように巡る感じに襲われた。


(続く)






2023年11月20日月曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その312)

 


「(でも、『祇園』て、ボクが広島にいた頃は、『広島市』ではなく郡部だったはずだ….あ、いや、いかん、いかん)」


と、ビエール・トンミー氏は、またもや友人のエヴァンジェリスト氏に翻弄されている自分に気付き、腹に力を入れ、エヴァンジェリスト氏に、語気強いiMessageを送った。



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「あんなあ、ワテが牛田にいた頃、『やえ』ちゅうオナゴはんに会うたことあらへんで。それに、『祇園』いう所は、知っとったが、行ったこともあれへんねん」

「ええ?アンタあ、『祇園』でよう遊んどったんじゃないん?扇投げたり、おまわりさんしたりしたんじゃないん?」

「なんでワテが、『祇園』で扇か団扇か知らへんけど投げなあかんねん?おまわりさん遊びて、警官ごっこなんか、子どもの頃、したことあらへん」

「ほうなん?ワシ、てっきり、『だんさん、上手いどすなあ。お強うて、ウチ、かなわしまへんわ』とか云われて、エエ気になとったんじゃないん?」

「なんや、それ?広島弁やのうて、京都弁やないか?あ!アンサン、またやりおったな。『祇園』て、京都の『祇園』にすり替えよったな。でもな、ワテ、京都の『祇園』にも行ったことあらへんのや。『祇園』なんてモン、フツーの人には別世界の話やで。そないなとこ、ワテ、行く訳ありまへんがな」

「『祇園』は、セレブなアンタなら、『投扇興』とか、芸妓さんとか舞妓さんとじゃんけんして負けた方が回ってお酒を飲む『おまわりさん』なんかに興じたことがあるんかあ思うたんじゃけどのお」




「エエか、ワテは、京都の『祇園』も広島の『祇園』も行ったことないねん。いや、京都の『祇園』の街は歩いたことはあるけど、『祇園』のお座敷なんか行ったことないねん。広島の『祇園』は、太田川の向こう側辺りやいうことを知っとった程度やし、今は知らんけど、ワテが牛田にいた頃は、牛田が広島市の一番北辺りで、『祇園』は広島市やなかったさかい、興味なかったで。そこに『やえ』ちゅうオナゴが住んどっても会うたこともある訳ないやろ」

「そりゃ、彼女は、アンタより31歳も若いけえ、アンタが広島を離れたずっと後に生まれたんじゃけえ、アンタ、広島では彼女に会うたことある訳ないじゃろう。それに、彼女の名前は『やえ』じゃないけえ」

「え?せやかて、アンサン、『やえ』云うたやないか」


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「(アイツは、二重三重に意味不明なことを云ってくるから、クラクラしてしまう)」


と、ビエール・トンミー氏は、罹ったこともない『メニエール病』になってしまった感に襲われた。


(続く)






2023年11月19日日曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その311)

 


「(『ジョー』が、『同志社』の『創立者』って……あ!)」


と、ビエール・トンミー氏の脳裡に、定かな記憶にはなく、その音だけが残る、ある人物の名前が浮かび、ビエール・トンミー氏は、その人物の名前を友人のエヴァンジェリスト氏に恐々とiMessageで送った。



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「『ニイジマ・ジョー』か?」

「そうじゃろうがいねえ。『新島襄』さんよおね」

「そうかあ、『新島襄』が、『同志社』の創立者なんやな」

「アンタも態とらしいのお。知っとったくせに」

「でも、何で『新島襄』が出てくんのや?『新島襄』が何で『モアイ像』を建てんのや?」

「ワシを揶揄いんさんなよ。ワシ、怒るで!アンタが、『新島』のこと云うてきたんじゃないねえ、渋谷の『モアイ像』のことで」

「はああー!?...ああ、ワテは、『新島襄』や云うてへんで。『新島』て云うたんや」

じゃけえ、『新島襄』さんじゃろう?」

「ちゃうで」

「他に、『新島』いう人、ワシ、知らんけえ。あ!『けえ』じゃない」

「は?『けえ』じゃない?さっぱりワヤヤ、分らしまへん」

「『けえ』じゃのうて『やえ』じゃ」

「んん?『知らんけえ』やのうて『知らんやえ』か?そないな広島弁あったかいな?」

「まあ、『やえ』やったんは、広島の女じゃけどのお」



「アンサン、もう云うてることが滅茶苦茶やで。ま、今に始まったことやあらへんけど」

「小学校は、『広島市立川内小学校』、中学は、『広島市立城南中学校』、高校は途中で『堀越高校』に転向しとるけど、広島時代は、『広島市立祇園北高校』じゃったそうじゃけえ、アンタの住んどった牛田に近いじゃろうがいねえ」


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「(はああ?『川内小学校』も『城南中学校』も知らないぞ。まあ、『祇園北高校』も知らないけど、『祇園』という地名は知っている)」


と、ビエール・トンミー氏は、牛田にいた頃のまだウブだった(でも、変態の萌芽はなくはなかった)、学生服姿の自分の姿を思い出していた。


(続く)






2023年11月18日土曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その310)

 


「(あ!そうだ、『同志社』のことを話していたんだ。そうだ、『同志社』は、多分….)」


と、ビエール・トンミー氏は、自惚れの沼から何とか自力で抜け出し、友人のエヴァンジェリスト氏に、自らの想像を確認するiMessageを送った。



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「ああ、判ったで。『同志社』やな。『同志社』は、キリスト教系の学校なんやな?」

「なんねえ、今更。アンタあ、最初から知っとったくせに」

「けど、それが何なんや?何で、『同志社』がキリスト教系の学校やあ、いうこと話さなあかんねん?」

「『ジョー』よね」

「おお、せやった。『ジョー』や。その『ジョー』はん、『同志社』とどないな関係があのや?『同志社英語学校』の青い目の英語の先生やなかったんやろ?」

「また、ワシを試そうとしとるんじゃね。『同志社英語学校』じゃのうて『同志社英学校』じゃろ?『英学校』は、単に英語を教える学校じゃのうて、英語で学ぶ学問『英学』を教える学校じゃないねえ。それ以前は、オランダ語で学問を学ぶけえ『蘭学』が中心じゃったけど、明治時代にゃあ、世界は、もうイギリスが中心的存在じゃったけえ」

「おお、そん通りや。『同志社英学校』やで。で、その『ジョー』はんが、『同志社』とどないな関係があんのや、ちゅうてんねん。アンサン、『ジョー』はんが『モアイ像』を渋谷に建てたんか、云うてたな」

「おお、ようよう話をそこまで戻してくれたんじゃね」

「『ジョー』はんは、彫刻家なんか?」



「え?『ジョー』さん、彫刻もしとってじゃったん?」

「『ジョー』はんは、なんで、渋谷やのうて、『上京区ナンチャラ』に建てへんかったんや、とも云うてたな」

「そりゃ、そうじゃろう。ワシ、『ジョー』さんが、どう渋谷と関係があるんか知らんけえ」

「『ジョー』はんは、『同志社』出身なんか?『上京区ナンチャラ』は、『同志社』発祥の地なんやろ?その『上京区ナンチャラ』に『ジョー』はんの私邸があったんやろ?思い入れのある母校発祥の土地を買うて、そこに家を建てたんかいな?」

「アンタ、まだワシを試すん?いや、『ジョー』さんは、『同志社』出身じゃないじゃないね。『創立者』のことは、出身者とは云わんじゃろう」

「え?『創立者』?」


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「(『ジョー』が、『創立者』?)」


と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏からの全く想定外の言葉に、まだ見ぬ『像』ながらも想像していた『ジョー』の『像』が崩れていく様を見るように感じた。


(続く)