2024年5月31日金曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その505)

 


「(あ、『ヒモ』くんの奥さんだ!...でも、それが、どうしたんだ?)」


と、ビエール・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏のことを『関東の上沼恵美男』と呼んだのは、エヴァンジェリスト氏の次兄『ヒモ』くんの奥さんだった、と頭の中のどこかに引っ掛かっていたものを見つけたものの、それに何の意味もないことを気付いた時、エヴァンジェリスト氏からも、そのことを肯定するものの、だから良し、とはならないiMessageが入ってきた。



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「ワシは『関東の上沼恵美男』と云われとるけど、『上沼・高田のクギズケ!』の『上沼』は、『上沼恵美子』なんよ」

「ああ、ほんまもんの方や、いうことやな」

「なんねえ、ワシが偽もんじゃあ、云うん?『上沼恵美子』の本物は、本物の『上沼恵美子』じゃけど、ワシは、『上沼恵美子』じゃのうて、『関東の上沼恵美男』じゃけえ、それはそれでほんまもんもでえ」

「ああ、面倒臭い奴っちゃなあ。もう、その辺のことはどうでもエエ」

「そうよ、問題は、『上沼恵美子』でも『関東の上沼恵美男』でもないけえ、確かに、『その辺のことはどうでもエエ』んよ。『上沼恵美子』と一緒に『上沼・高田のクギズケ!』いうテレビ番組に出とる『高田純次』でもないんじゃけえ、問題は」

「あんなあ、エエ加減にしいや。アンサン、『でもない』もんのことばっかしやで」

「ほうなんよ。『純資産』は、『高田純次』の資産のことじゃないんよ。でも、アンタあ、『純資産』知らんのんじゃろ?」

「うっ…」

「いや、恥じることはないで。なんぼ、アンタが、天下の『ハンカチ大学』商学部出身じゃあ云うても、アンタが、『ハンカチ大学』に在学しとった頃には、決算書に『純資産の部』なんかなかったんじゃけえ」

「お…おお、おお、おおー!せや、ワテが、大学生の頃、その『純資産の部』なんちゅうもんは、決算書にあらへなんだで」

「『新会社法』が施行されて、『資本の部』がのうなって、『純資産の部』ができたんは、2006年じゃけえ」

「そやねん、ワテが大学生やった頃の『旧会社法』やと、『純資産の部』はあらへんかったんや」

「ふふ」


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「(え?なんだ?なんだ。なんだ、なんだ?)」


と、ビエール・トンミー氏は、原因不明の不整脈に突然襲われた時のように、苦痛のような強い疑問に、胸に手を当てながら顔を潰した。



(続く)






2024年5月30日木曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その504)

 


「(ボクは、商学部だったけど、簿記はとっていないし、決算書のことなんか、まるっきり知らないんだ!)」


と、ビエール・トンミー氏が、開き直りのように、自らの頭の中でそう叫んだ時、友人のエヴァンジェリスト氏は、追い討ちをかけるように、更に、問う内容自体理解不能な質問をiMessageで送ってきた。



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「じゃあ、自己資本比率が、そこそこにあっても倒産する可能性があるんは、どうしてか知っとる?」

「んん?...ああ、アンサンも、その可能性があること、知ってたんか?」

「ああ、そりゃ、知っとるよね」

「おお、よう勉強しとるやないか。たいしたもんや。ほな、折角やさかい、そこんとこの事情、アンサンに説明させたるで」

「え?ええん、ワシが説明して」

「たまには、アンサンに花持たせなな」

「おお、すまんの。じゃあ、先ずは、前提の確認じゃ。『自己資本』てなんねえ?」

「そりゃ、自分の資本やろ」

「おお、さすがじゃ。天下の『ハンカチ大学』商学部出身だけのことはあるのお。そうなんよ、『自己資本』なんよ。じゃけえ、『純資産』は、厳密には、『自己資本』じゃないんよ」

「ん?んん?」

「あ、アンタ、『純資産』知らんのんじゃね?」

「『純資産』?」

「あ、間違えんさんなよ。『純資産』は、『じゅん散歩』の『高田純次』の資産『じゅん資産』じゃないけえね」



「誰が間違えるかいな」

「確かに、『高田純次』は、CMを色々と出とったし、レギュラー番組として、今も、『じゅん散歩』の他に、『上沼・高田のクギズケ!』にも出とるけえ、そりゃ、ようけえ資産を持っとると思うんよ。『上沼』云うでも、ワシじゃないけえね」

「へ?」

「アンタ,もう忘れたん?ワシ、『関東の上沼恵美男』じゃあ、云われとるんよ」

「あ、ああ…」



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「(そういえば、聞いたことが…)」


と、ビエール・トンミー氏は、頭の中のどこかに引っ掛かっているものを探すように、両眼を上向けた。


(続く)






2024年5月29日水曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その503)

 


「(『くどい』なんて、アイツにだけは云われたくない!くだらないから、もう読むのはやめたが、アイツのBlogこそ、態とらしい聞き違い、読み違いで、何の役にも立たない、どうでもいい話をどんどん派生しては元に戻り、また派生していく、といった、まさに『くどい』展開をしているはずだ)」


と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏がそれを指摘されると何の反論もできなであろうことを考えていると、エヴァンジェリスト氏から、思わぬ反論iMessageが入った。



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「でも、アンタ、その『くどさ』で、オナゴたちをメロメロにしたんじゃろ?『もっ!ビエったら、くどいんだから!うっふん!』と」

「なんで、知ってんのや?まあ、そこんとこは、否定できへんな」

「でも、今、ワシは、『嵐寛寿郎』のこと云うとるんじゃないんよ。ワシが云うとるんは、よう聞きんさいや、『アラカン』じゃのうて、『あらかん』なんよ」

カタカナでもひらがなでも、どっちゃでもエエやろ」

「『アラカン』は、『嵐寛寿郎』じゃろうけど、『あらかん』は、『倒産予知アラーム管理システム』のことなんよ」

「ああ、『アラーム管理』で『あらかん』なんか。そないなん、誰も知らへんで」

「アンタあ、本当に失礼じゃねえ!『あらかん』こと『倒産予知アラーム管理システム』は、地銀中心にようけえの金融機関で使われてきたんじゃけえ、金融機関業界じゃあ、超有名なんよ」

「アンタあ、企業は、黒字でも、売上が伸びっとっても、倒産するん、知っとる?あ、すまん。『ハンカチ大学』商学部出身のアンタにゃ、常識的なことじゃったね」



「え?お、おお、おお。せやで。そんなん常識やで」

「黒字でも、売上が伸びっとっても、倒産するんは、粉飾しとったり、粉飾しとらんでも、現金(キャッシュじゃね)が入って来んかったら、支払行為ができんようになって、ダメなんじゃけえね」

「おお、そん通りや。アンサン、ちーとは分ってるやないか」


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「(チクショー!アイツ、分っていて、態と云ってるんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、両の口の端を『イーッ』と横に引いて、悔しさを隠さなかった。


(続く)






2024年5月28日火曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その502)

 


「(『ポンポン菓子』のようなものを『パフ』というとは知らなかったから、まあ、勉強になったといえばそうだが、『ライスチョコレート 』なんて全く記憶にないし、それを作った『東京産業』もどうでもいい)」


と、ビエール・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏が『東京産業』なる会社を持ち出してきた意義を否定する気持ちを抱いていると、エヴァンジェリスト氏から、そに気持ちを悲観するiMessageが入ってきた。



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「アンタあ、ワシが、『倒産』から『東京産業』のことに触れたんをくだらんシャレじゃあ、とでも思うとるんじゃろ?」

「ああ、思うてるで。実際、くだらんやろ」

「違うんよ。『東京産業』は『トーサン』云われとっただけじゃのうて、『倒産』もしたんよ」



「へ?」

「厳密には、『自主廃業』らしいんじゃけど、経営危機からの『廃業』じゃけえ、実質、『倒産』したんよ」

「ふん、『トーサン(東京産業)』が『トーサン(倒産)』かいな。シャレにならへんな。けど、どっちゃにしても、ワテにはどうでもええことをなんで説明するんねん?」

「そりゃ、『伊藤祥司』先生いうたら、『倒産』じゃろうがあ」

「なんや、その先生はん、自分の会社を倒産させたんか?」

「余計なこと云いんさんな!」

「余計なこと?」

「そこんとこは、深入りしんさんな。要するに、『伊藤祥司』先生いうたら、『あらかん』じゃけえ」

「なんや、『伊藤祥司』はんは、やっぱり、『アラカン』こと『嵐寛寿郎』で有名な『鞍馬天狗』を書いた『大佛次郎』の別のペンネームなんか?」

「アンタもくどいのお」

「なんやてえ!」


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「(アイツ、云うに事欠いて、ボクのことを『くどい』だと!)」


と、ビエール・トンミー氏は、iPhone14 Proの画面の向こうにいる、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏に対して、牙剥く野獣の如く、大きく口を開き、歯茎を見せた。


(続く)






2024年5月27日月曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その501)

 


「(今度は、何をした人物なのか、そして、その人物が今話していることとどう関係しているのか知らないが、アイツ、どうせ、その説明もしないまま、オゲレツ話に持っていくつもりだろうよ)」


と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のやり口を読んでいると、エヴァンジェリスト氏が、その読みを受けたかのような、受けなかったかのようなiMessageを送ってきた。



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「アンタあ、まさか、ワシが、今度は、『郁之助』から『イク(郁)!イク(郁)!イク(郁)!』とか『助』ベエな話に持っていくんじゃろうとか思うとるんじゃないんじゃろうねえ」

「もう、ソッチへ持って行ってんやないか」

「違うけえ。『荒井郁之助』さんは、初代『中央気象台長』で、アンタが思うような人じゃないし、ワシが云おうとしとった『村越郁之助』さんも、広島県の『パン工業組合』の2代目理事長じゃったんじゃけえ」

「はあん?それがなんや、ちゅうんや?」

「そんな『村越郁之助』の会社『ムラコシ(村越)パン』を『ムラオコシ(村興し)パン』いうて茶化すんはやめてえや」

「え?『ムラオコシ(村興し)パン』か?ワテ、『ムラオコシ(村興し)パン』て云うたんか?そりゃ、『郁之助』はんに悪いことんしたのお」

「まあ、今回は許したぎょう。アンタ、友だちじゃし、まあ、『ポンポン菓子』は、『雷おこし』に似とらんでもないけえ」



「せやねん。『雷おこし』は、『ポンポン菓子』を固めたようなもんやないか?」

「そうじゃ。大事なんは、『ムラコシパン』じゃのうて、『ムラコシパン』の前の『旭町公園』でもやってもろうた『ポンポン菓子』じゃけえ」

「せや、『ポンポン菓子』や。なのに、アンサン、関係あらへんことを…」

「まあ、聞きんさいや。『パフ』いうんは、『ポンポン菓子』みたいなもんなんじゃと。加水した米を機械の中で一気に加熱して膨張させたお菓子らしいんよ」

「アンサン、それを説明すんのに、関係あらへんこと、ぎょうさん…」

「での、その『パフ』がチョコレートに入っとるんが、『ライスチョコレート 』なんじゃと」

「おお、ようやっと、『ライスチョコレート 』に戻ったで。でも、『ライスチョコレート 』がなんやあ、いうんやったかいな?」

「『トーサン』よおね」

「あ、思い出したで。『東京産業』や。『ライスチョコレート 』は、『トーサンこと『東京産業』の商品なんやろ?」

「そうでもあるのお」

「なんや、偉そういうか、ああ、アンタ、元々、『倒産』のこと、話そうとしてたんを『トーサン』ちゅう言葉に引っ掛けて、無理無理、『東京産業』、へてから、『ライスチョコレート 』、『パフ』、『ポンポン菓子』に持ってんたんや」


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「(思い出してきたぞ。随分、回り道をさせられたもんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、肉体的にも『回り道』をさせられたかのように、『ふっ』と両肩を落とした。


(続く)






2024年5月26日日曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その500)

 


「(でも、『パフ』は『ポン』てどういうことだ?『パフ』を顔に『ポンポン』当てることを云ってるのか?)」


と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の術中に嵌ることとは思いながらも、提示された謎が気になっていると、その様子が目言えているかのようなiMessageが、エヴァンジェリスト氏から入ってきた。



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「アンタ、『ポン』じゃのうて、『ポンポン』と思うたんじゃないん?」

「ああ、思うたで。普通、『ポン』じゃのうて『ポンポン』ちゅう感じやろ、『パフ』を顔に当てるんは?」

「アンタもしつこいのお。化粧の話しとるんじゃない、云うたじゃろうがいねえ」

「え?ちゃうんか?」

「ワシ、『ポン菓子』のこと、云うとるんよ。『ポン菓子』は、知っとるじゃろ?」

「『ポンポン菓子』のことやろ?」

「あ、そうじゃ。ワシも、そういうたら、『ポンポン菓子』云うとった。懐かしいじゃろ?」

「小学生の頃、どこぞのオジサンが、網でできた大砲みたいな機械を運んできて、その場で作ってくれたわ。  クライマックスは、『ポーン!』ちゅう爆発音や」



「そうじゃ、そうじゃ。記憶力に難のあるワシも、まさに、どこぞのオジサンが、網でできた大砲みたいな機械を運んできて、今の『広島市立翠町小学校』の門を出て少し行ったところの『旭町公園』で、家から持っていったお米を渡すと、『ポーン!』云わして作ってくれたん、よう覚えとる。丁度、『ムラコシパン』の前のところじゃった」



(参照:【牛田デラシネ中学生】変態の作られ方[その338]



「あんな、『旭町公園』とか『ムラオコシパン』とか、アンサンの子どもん頃の思い出なんか、聞きとうないねん。読者の皆さんもそうやと思うで」

「アンタあ、『郁之助』さんのこと、バカにしとるん?」

「へ?」


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「(まただ)」


と、もうすっかりウンザリなビエール・トンミー氏は、3文字の言葉を口中で呟いただけであった。


(続く)






2024年5月25日土曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その499)

 


「(アイツ、また、こちらが想像だにしないものを態と持ち出してきて、こちらが混乱するのを楽しんでいるんだ)」


と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の企みを読んだものの、エヴァンジェリスト氏は、その読みを上回るようなiMessageを送ってきた。



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「『パフ』なんよ」

「え!?気持ち悪いん、もうやめれ!なんで、チョコレートに化粧が関係あんねん?」

「あ、アンタもやっぱりそう思うた?うん、ワシも最初、そう思うたんよ。チョコレートを顔に塗るんかのお?と思うたんよ」



「アンサンやったら、やりかねんなあ」

「アンタ、チョコレートを顔に塗るなんちゅうことは、普通はせん、と思うとるんじゃろ?」

「やから、常人やあらへんアンサンは、やりかねんと思うてんのや」

「『博識大王』のアンタでも知らんことがあるんじゃね。『チョコレート・パック』とかで、チョコレートを顔に塗る化粧いうもんが実際にあるんよ。カカオポリフェノールが肌の老化を防ぐんじゃと」

「アンサン、また急いでデジタル・ハンターしたんやな」

「でも、ワシ、顔にチョコレート、塗らんよ。チョコレートは食べた方がええけえ、塗るんは勿体ないじゃろ」

「ワテも、アンサンが、顔にチョコレート塗るところ、見とうもないし、想像もしとうあらへん」

「アンサン、『パフ』で、『ライスチョコレート』のこと、化粧の関係かあ、思うたんじゃろうけど、『パフ』は『ポン』なんよ」

「へ?『ポン』?」


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「(あ~あ、イラつく!アイツ、また、『ポン』だなんて、それだけでは絶対、意味不明な言葉を態と云ってきたんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、無意識の内に、普段はしない貧乏ゆすりを始めていた。


(続く)






2024年5月24日金曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その498)

 


「(いやいや、おかしい、おかしいぞ)」


と、ビエール・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏との会話(実際には、iMessageの交換)に、どこか納得しかねるものを感じていると、エヴァンジェリスト氏から、今度は、感情的にも怒りを思させるようなiMessageが入ってきた。



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「でものお、アンタ、ようよう『チロルチョコ』のことを思い出してくれたけど、問題は、『チロルチョコ』そのものじゃないことも思い出してえや」

「けっ!なに抜かすねん!」

「ワシ、『ライスチョコレート』のことを話そうとしたけど、アンタが、『ライスチョコレート』を知らんけえ、『チロルチョコ』のことに触れたんよ」

「やからあ、その『ライスチョコレート』となんの関係があんねん、『チロルチョコ』は?」

「おお、おお、ようようそこを説明させてくれるんじゃね」

「興味あらへんけど、アンサン、説明させんと煩いやないか」

「『ライスチョコレート』は、『東京産業』が、ワシらが生れる前年の1953年に発売して、全国でようけえ売れたんじゃそうじゃけど、1963年に福岡の『松尾製菓』が、『チロルチョコ』を売り出すようになったら、西日本は、『チロルチョコ』の牙城で、東日本は『ライスチョコレート』の牙城いうような感じになったみたいなことがネットに書かれとったんよ」

「ああ、またデジタル・ハンターしたんやな。ご苦労さんなこっちゃ」

「なんねえ、アンタ、関心ないような云い方じゃやないねえ」

「『関心ないような云い方』やのうて、『関心ない云い方』やで」

「ワシも『ライスチョコレート』のこと知らんかったし、それが全国で売れようと東日本で売れようとどうでもええんよ」

「せやったら、話さんでエエやないか」

「でも、『ライスチョコレート』のこと知らんかったけえ、『ライスチョコレート』いうてどんなんかは気になったんよ。アンタ、どんなんか知っとる?」

「知る訳あらへんやろが。あ、説明せんでも…」

「ほいじゃったら、教えてあげんといけんね」

「いらん、いらん!」

「『ライスチョコレート』を、ご飯にチョコレートをかけた『ライスカレー』みたいなもんと思うたらいけんよ」



「思わへん!」


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「(どこの世界に、ご飯にチョコレートをかけた食べ物があると思うんだ!?おえっ…)」


と、ビエール・トンミー氏は、『ライス』(ご飯)と『チョコレート』という異質なものの組合せを喉で感じてしまい、思わず、えづいてしまった。


(続く)






2024年5月23日木曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その497)

 


「(聞きたくもない『チロルチョコ』の話を聞いてやったが、何故、『チロルチョコ』のことを話していたのか思い出せないでいる内に、アイツ、もう、また別の話題へと転換していきやがる)」


と、ビエール・トンミー氏は、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のいつものやり口に、うんざりしながら、、皮肉のiMessageをそのエヴァンジェリスト氏に送った。



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「アンタこそ、『表彰状』もんやで」

「アンタあ、『デビッド・ジョーンズ』なん?」

「もうエエ加減にしてえや。知らん名前ばっかし出してきよって」

「『デビッド・ジョーンズ』は、『加山雄三』の映画『アルプスの若大将』に、『パンナム』(パンアメリカン航空)に勤める『岸澄子』(『星由里子』が演じたんよ)の上司の役で出演しとったじゃないね。面白いのお」

「はあ?意味不明や」

「じゃって、『デビッド・ジョーンズ』は、本当に『パンナム』の『極東地域広報担当支配人』じゃったけえよね」

「ああ、ほんまもんの『パンナム』の社員が、『パンナム』の社員役で映画に出たんやな。それのどこがオモロイねん?どうでもエエけど」

「アンタ、『オフィス・トンミー』社長のアンタが、『オフィス・トンミー』社長役で映画に出るようなもんじゃと思うとるん?」

「ワテは、『オフィス・トンミー』社長役で映画に出たりせえへん」

「アンタが実際に出るとか出んとかいうことじゃないんよ。アンタが、『オフィス・トンミー』社長役で映画に出るんは、ワシは見てみたいけど、普通の人は、それじゃ、確かに、別に面白うはないじゃろう」

「ワテ自身、オモロウない」

「アンタは、『デビッド・ジョーンズ』と違うて、大相撲の優勝力士に、『ヒョー・ショー・ジョウ!』云うて、トロフィー渡さんじゃろ?」



「へ?...あ、ああ、『デビッド・ジョーンズ』はんて、あのオッサンかいな。千秋楽に土俵で、『ヒョー・ショー・ジョウ!』云うてた、変なアメリカ人やな」

「ようよう分ってくれたんじゃね。『変なアメリカ人』云うんは、失礼じゃと思うけど」

「あのオッサンのことは懐かしいけど、その『デビッド・ジョーンズ』はんがなんや?云うねん」

「いや、『デビッド・ジョーンズ』は、『アルプスの若大将』いう『アルプス』ロケをした映画にでとったけえじゃないねえ。『アルプス』でも『チロル』地方でロケしたんじゃなかったんじゃけど」

「あ、そや、『チロル』やった。『チロルチョコ』のこと、話してたんやないけ」

「おお、『チロルチョコ』のことをようよう思い出してくれんたんじゃね」

「なんやて、怒るで、しかし」


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「(アイツ、自分の方から態と『チロルチョコ』から話を逸らしていったくせに)」


と、ビエール・トンミー氏は、理屈的には、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のお惚けに怒りを覚えたものの、感情的には冷静であった。翻弄された自身の情けなさを知っていたからであった。


(続く)






2024年5月22日水曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その496)

 


「(アイツ、本当にどんな体勢、どんな状況からでも話をオゲレツに持っていける特殊能力者だ)」


と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏に対して、賞賛するというよりも呆れていると、エヴァンジェリスト氏から反論iMessageが入ってきた。



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「なにが、『ゲッ!』ねえ。アンタ、『おもちゃ』で、なんかオゲレツなこと想像したんじゃないじゃろうねえ?なんぼオゲレツなわしでも、アンタのことを、アンタが想像したような『おもちゃ』にはせんよおねえ」

「ああ、ワテもアンサンに『おもちゃ』にされとうないで」

「『おもちゃ』いうんは、翻弄する、いう意味なんじゃけえ」

「なんや、えろうまともなこと云うやないか」

「アンタこそちょっと油断すると、ワシのことを『おもちゃ』にして、話をあっちゃの方に持ってこ、とするじゃないねえ」

「そないなことあらへん」

「アンタ、『チロルチョコ』のことで、どこが『チロル』なんや?とでも訊いてくるつもりやったんやないん?」

「いや、訊かへん。アンサン、また、そないに、ワテが云いもへんことを、云うんやないか、として、自分で話を会っちゃの方に持っていくんやないか」

「ああ、面倒臭いし、そこまで云うと、読者の皆さんも『チロルチョコ』の名前の由来を知りたいじゃろうけえ、説明したげる」

「あ~あ、またや。また、こないして話を逸らせてくんや、アンタは」

「『松尾製菓』の2代目社長の『松尾喜宣』さんが、『アルプス』の『チロル』地方に行っちゃったことがあるんじゃそうで、そこで、『チロル地方のように爽やかなイメージを持ったお菓子にしたい』と思うて、「チロルチョコ」という名前にしたんじゃと」

「ああ、そうでっか。デジタル・ハンター、ご苦労はんやったな」

「アンタ、『チロルチョコ』に興味ないんじゃね。ワシも、アルプスじゃったら、『チロル』地方のことより、「表~彰~状!』の方を思い出すけえ」



「???」


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「(まただ。もう全く意味不明だ)」


と、ビエール・トンミー氏は、iPhone14 Proを持つ右手も、持たない左手も共に、体の脇にだらんと下げ、首を左右に振った。


(続く)






2024年5月21日火曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その495)

 


「(だけど、アイツ、『M』であると同時に、『S』でもあるんだ。ボクを混乱させて『快感』を得ているに違いない!)」


と、ビエール・トンミー氏が、独りいる自室でながら、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏からの『ムチ』を警戒するように、iPhone14 Proを持たぬ左腕を防御の為、自身の体の前に、『くの字』にして上げた時、エヴァンジェリスト氏から、またもや混乱をさせるiMessageが入ってきた。



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「『駄菓子業界の3M』の『M』は、会社名のイニシャルが『M』な有名な駄菓子会社3社なんよ。『チロルチョコ』の『松尾製菓』、『ベビーラーメン』の『おやつカンパニー』、「マーブルガム」の『丸川製菓』の3社なんよ」

「え?え?ええー?今、何、云うた?」

「もう一回、云うたぎょうか?ええね。よう聞きんさいよ。『駄菓子業界の3M』の『M』は、会社名のイニシャルが『M』な有名な駄菓子会社3社で、その3社いうんは、『チロルチョコ』の『松尾製菓』、『ベビーラーメン』の『おやつカンパニー』、「マーブルガム」の『丸川製菓』なんよ。ワシも知らんかったんじゃけど、この前、『カズレイザー』が司会しとるBS-TBSの番組『X年後の関係者たちあのムーブメントの舞台裏』で知ったんよ」

「アンサン、ほんまに惚けたんちゃうか?『松尾製菓』は、イニシャル『M』や。『丸川製菓』もイニシャル『M』や。でも、『おやつカンパニー』のイニシャルは、『O』で、イニシャル『M』なんは、2社だけやで、と説明すんも恥ずかしいくらいや」

「ああ、そこんとこかいねえ。アンタも細かいとこに拘るんじゃねえ。細かすぎる男は、オナゴはんに嫌われるで」

「細かいことやあらへん。根本的なことやないか」

「そう云うんなら説明するけど、『おやつカンパニー』の元の社名は、『松田産業』じゃったんよ」

「それなら、最初からそ説明したらエエやないか」

「いやの、根本的な問題は、『松田産業』でも『おやつカンパニー』でもないんじゃけえ。大事なんは、『松尾製菓』なんじゃけえ。『松尾製菓』の『チロルチョコ』のことを話しとったじゃろ?」

「せやったら、『3M』とか云わなんだらエエやないか」

「『松尾製菓』が『3M』の一つとされるくらい重要な会社じゃと云いたかったんよ」

「ほんまか?怪しいで。アンサン、『3M』が、今の社名やったら、『3Mにならへんこと知っとって。また話を逸らそう、ワテを揶揄おうと考えたんやないんか?」

「なんねえ。ワシが、アンタを『おもちゃ』にしとるみたいなこと、云いんさんなや」



「ゲッ!『おもちゃ』!?」


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「(アイツ、『おもちゃ』!とカッコ書きしてるんだ!)」


と思いながら、ビエール・トンミー氏は、自身がアイツこと友人のエヴァンジェリスト氏に『弄ばれる』様を思い浮かべてしまい、身震いした。


(続く)






2024年5月20日月曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その494)

 


「(だけど、アイツ、有名だったと云うが、『ライスチョコレート』なんて、食べたことも聞いたこともないぞ)」


と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のやり口を看破しながらも、ふと、そのやり口に嵌ってしまっていると、逆に、エヴァンジェリスト氏から、そこを突いてくるiMessageが入ってきた。



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「アンタあ、『ライスチョコレート』なんか知らん、思うとるじゃろ?」

「ああ、思うとるで。なんや、『ライスチョコレート』て?」

「『チロルチョコ』は知っとる?」

「質問に答えんで、また別の質問するんは、エエことやあらへんで」

「まあ、答えてえや。『ライスチョコレート』に関係しとるんじゃけえ」

「『チロルチョコ』の名前は知っとるで」

「そう、ワシも名前は知っとるし、食べたこともあるとは思うんじゃけど、『チロルチョコ』は、『駄菓子業界の3M』の1つのなんじゃと」

「また、訳の分らんことを。なんや、その『駄菓子業界の3M』て」

「あああ!?アンタ、まさか、『駄菓子業界の3M』を、『M』じゃけえ、顧客からクレームを受けるんが好きな(クレームを入れられることに『快感』を覚える)駄菓子会社3社、と思うとるんじゃないじゃろうねえ?」



「アンサン、ほんまもんのアホや」

「その『M』じゃないんよ。『駄菓子業界の3M』の『M』は」

「当り前やろ」


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「(アイツこそ、『M』なんじゃないのか?ボクに怒られるのが、それこそ『快感』で、態と惚けたことを云ってきているんじゃないのか?)」


と思いながらも、ビエール・トンミー氏は、自分自身、妻に怒られることにどこか『快感』を覚えている自分に気付いていた。


(続く)






2024年5月19日日曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その493)

 


「(だが、家内は、ボクが、何日かぶりに『目的』を果たせたすぐ後は、しばらく『用』を足すのは我慢しているようだ)」


と、ビエール・トンミー氏の思考が、毎日のように篭りはするが、『目的』を達成できるのは、何回かに1回である『個室』に留まっていると、そこから無理矢理引きずり出そうとするIMessageを友人のエヴァンジェリスト氏が送ってきた。



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「アンタあ、もうええ加減にしてくれん?アンタと話しとると、iPhoneからアンタの『アレ』の『臭い』が漂うて来るみたいで敵わんけえ」

「おお、Appleはついに、『臭い』まで伝送でけるようになったか」



「じゃけえ、もうウンコの話はエエけえ。ワシ、『伊藤祥司』先生のことを話そうとしとったんじゃけえ

「『伊藤祥司』先生?先生ちゅうことは、『伊藤祥司』はんは、やっぱり『大佛次郎』の別のペンネームやったんか?」

「違うけえ、『伊藤祥司』先生が詳しいんは、剣豪じゃのうて、『トーサン』じゃ」

「え?『トーサン』?なんや、あるべき『父親』の姿とか、家庭問題を研究しとるお人かいな?」

「『伊藤祥司』先生は、『米村千代』先生が会長しとられる『家族問題研究学会』には入っとられんと思うで。『トーサン』から『父親』で、家族問題とかアンタ、やっぱり強引じゃねえ」

「なんやて!怒るで、しかし!アンサンやないか、また得意のカタカナで相手(ワテや)が誤解するように持って行ったんは!」

「いやの、『トーサン』は『倒産』のことなんよ」

「せやろ。せやったら、はなから『倒産』と書いてこんかい!」

「じゃけど、『トーサン』は『東京産業』でもあるけえ(『伊藤祥司』先生が、『東京産業』のことを知っとってかどうかは知らんけど)。でも、三菱グループの機械総合商社の『東京産業』じゃのうて、『ライスチョコレート』で有名じゃった『東京産業』じゃけえね。アンタ、『ライスチョコレート』いうて知っとった?」

「知るかいな。アンサン、またこうやって、話をややこしゅうしていくんやな。」


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「(アイツ、最初に『トーサン』と書いてきた時には、『倒産』のつもりだったはずだ。でもその後に、デジタル・ハンターして、『東京産業』とやらも『トーサン』だと知ったんだろう)」


と、ビエール・トンミー氏は、さすが50年を超える友人歴から、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のやり口を看破してみせた。


(続く)