「(アイツ、また、こちらが想像だにしないものを態と持ち出してきて、こちらが混乱するのを楽しんでいるんだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の企みを読んだものの、エヴァンジェリスト氏は、その読みを上回るようなiMessageを送ってきた。
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「『パフ』なんよ」
「え!?気持ち悪いん、もうやめれ!なんで、チョコレートに化粧が関係あんねん?」
「あ、アンタもやっぱりそう思うた?うん、ワシも最初、そう思うたんよ。チョコレートを顔に塗るんかのお?と思うたんよ」
「アンサンやったら、やりかねんなあ」
「アンタ、チョコレートを顔に塗るなんちゅうことは、普通はせん、と思うとるんじゃろ?」
「やから、常人やあらへんアンサンは、やりかねんと思うてんのや」
「『博識大王』のアンタでも知らんことがあるんじゃね。『チョコレート・パック』とかで、チョコレートを顔に塗る化粧いうもんが実際にあるんよ。カカオポリフェノールが肌の老化を防ぐんじゃと」
「アンサン、また急いでデジタル・ハンターしたんやな」
「でも、ワシ、顔にチョコレート、塗らんよ。チョコレートは食べた方がええけえ、塗るんは勿体ないじゃろ」
「ワテも、アンサンが、顔にチョコレート塗るところ、見とうもないし、想像もしとうあらへん」
「アンサン、『パフ』で、『ライスチョコレート』のこと、化粧の関係かあ、思うたんじゃろうけど、『パフ』は『ポン』なんよ」
「へ?『ポン』?」
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「(あ~あ、イラつく!アイツ、また、『ポン』だなんて、それだけでは絶対、意味不明な言葉を態と云ってきたんだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、無意識の内に、普段はしない貧乏ゆすりを始めていた。
(続く)
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