「(聞きたくもない『チロルチョコ』の話を聞いてやったが、何故、『チロルチョコ』のことを話していたのか思い出せないでいる内に、アイツ、もう、また別の話題へと転換していきやがる)」
と、ビエール・トンミー氏は、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のいつものやり口に、うんざりしながら、、皮肉のiMessageをそのエヴァンジェリスト氏に送った。
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「アンタこそ、『表彰状』もんやで」
「アンタあ、『デビッド・ジョーンズ』なん?」
「もうエエ加減にしてえや。知らん名前ばっかし出してきよって」
「『デビッド・ジョーンズ』は、『加山雄三』の映画『アルプスの若大将』に、『パンナム』(パンアメリカン航空)に勤める『岸澄子』(『星由里子』が演じたんよ)の上司の役で出演しとったじゃないね。面白いのお」
「はあ?意味不明や」
「じゃって、『デビッド・ジョーンズ』は、本当に『パンナム』の『極東地域広報担当支配人』じゃったけえよね」
「ああ、ほんまもんの『パンナム』の社員が、『パンナム』の社員役で映画に出たんやな。それのどこがオモロイねん?どうでもエエけど」
「アンタ、『オフィス・トンミー』社長のアンタが、『オフィス・トンミー』社長役で映画に出るようなもんじゃと思うとるん?」
「ワテは、『オフィス・トンミー』社長役で映画に出たりせえへん」
「アンタが実際に出るとか出んとかいうことじゃないんよ。アンタが、『オフィス・トンミー』社長役で映画に出るんは、ワシは見てみたいけど、普通の人は、それじゃ、確かに、別に面白うはないじゃろう」
「ワテ自身、オモロウない」
「アンタは、『デビッド・ジョーンズ』と違うて、大相撲の優勝力士に、『ヒョー・ショー・ジョウ!』云うて、トロフィー渡さんじゃろ?」
「へ?...あ、ああ、『デビッド・ジョーンズ』はんて、あのオッサンかいな。千秋楽に土俵で、『ヒョー・ショー・ジョウ!』云うてた、変なアメリカ人やな」
「ようよう分ってくれたんじゃね。『変なアメリカ人』云うんは、失礼じゃと思うけど」
「あのオッサンのことは懐かしいけど、その『デビッド・ジョーンズ』はんがなんや?云うねん」
「いや、『デビッド・ジョーンズ』は、『アルプスの若大将』いう『アルプス』ロケをした映画にでとったけえじゃないねえ。『アルプス』でも『チロル』地方でロケしたんじゃなかったんじゃけど」
「あ、そや、『チロル』やった。『チロルチョコ』のこと、話してたんやないけ」
「おお、『チロルチョコ』のことをようよう思い出してくれんたんじゃね」
「なんやて、怒るで、しかし」
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「(アイツ、自分の方から態と『チロルチョコ』から話を逸らしていったくせに)」
と、ビエール・トンミー氏は、理屈的には、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のお惚けに怒りを覚えたものの、感情的には冷静であった。翻弄された自身の情けなさを知っていたからであった。
(続く)
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