「(『モシリ』って、何か知らないし、それが何であれ、どうでもいいけど、アイツ、『モシリ』から『お尻』とでも持っていくつもりだなあ)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のいつもの手口から警戒心から身を固くしていると、エヴァンジェリスト氏から、意表をつくダジャレiMessageが入ってきた。
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「アンタあ、『モシリ』も知りません、云うん?」
「なんや、『モシリ』モシリません、てくだらんダジャレやで」
「ああ、ダジャレになっとったん?そういうつもりじゃなかったんじゃけど、アンタあ、よう気が付いたのお」
「態とらしいで」
「アンタこそ、『モシリ』で、ワシが『お尻』のことにでも話を持っていくんじゃないか、と思うとったんじゃないん?」
「ちゃうんか?」
「アンタあ、そうようなこと云うとったら、『モシリ』に失礼でえ。『モシリ』のこと知らんようじゃけえ、教えたげるけど、『モシリ』は、元々は、アイヌ語で、『大地』とか『島』、『国』いう意味なんじゃそうじゃけど、『吉野クン』が関っとる『モシリ』は、アイヌの『アトゥイ氏』が率いとる『アイヌ詞曲舞踊団』なんよ」
「ああ、せやったんか。知らんこととはいえ、『モシリ』には失礼やったな」
「アンタ、珍しゅう反省しとるんじゃね」
「ああ、反省しとるで。ワテは、どこぞやの政治家は違うて、謝るところはキチンと謝んのや。でもやな、でも、なんで、ワテ、『モシリ』のことを教えられなアカンのや?それだけやあらへん、あっちゃの方かこっちゃの方のかしらんけど、『佐々木史郎』はんや、『吉野弘志』はんのことも、興味あらへんのに、なんで長々と、話してくんのや?」
「アンタが、『館長』云うてきたけえよね」
「確かに、ワテ、『館長』云うたで。でも、世の中には、『館長』はぎょうさんいてはるで。そのぎょうさんいてはる『館長』の中で、なんで、『佐々木史郎』はんを持ち出してくんのや?アンサン、いつかて強引やけど、今度ばっかしは、強引が過ぎる、ちゅうもんやで」
「ワシ、アンタと違うて、『んもう、アータって、強引なんだからあ。うふん』なんて云われたことないで」
「けっ!」
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「(アイツ、ほんと、どこからでも話をオゲレツに持って行ってしまう)」
と、ビエール・トンミー氏は、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のことを、どこからどう攻めても自分の得意の型に持っていく手練れの柔道家のように感じた。
(続く)
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