「(あ、ダメだ。なんで、ウンコの話なんかしてるんだ?)」
と、ビエール・トンミー氏は、我に返ろうとしたが、それを許さぬ友人のエヴァンジェリスト氏からのiMessageが入ってきた。
====================================
「アンタが、それまでにたまったウンコをドット放出するんは、アンタが、持っとる知識を吐き出す時に、能便、あ、いや、能弁になるんと同じじゃ。ベンツの『クラス講座』の時も、そうじゃった」
「ああ、大量のウンコが体内から放出されると、ほっとすると同時に、気ィが抜けたように感じるで」
「一種の性的な『快感』なんじゃないん?」
「アンサン、いっつも、なんでも直ぐソッチ方面に話、持ってくなあ」
「でも、気持ちええんじゃろ?」
「そりゃ、長いこと出えへんかったもんが、ようよう出たんやからな。でも、出たウンコの方は、それどころやあらへんのや」
「ウンコちゃん、どうしちゃったん?」
「ええか、豪快なウンコの塊は、トイレを毎回詰らせる勢いや。必ず1回では流れんで」
「おお、そりゃ、ウンコちゃんからしたら、『ボクはどこへ行ったらいいんでしょうか?』いう感じじゃろうねえ」
「最初はトイレが水て溢れてそうになるんや。何度も水を流していると、ある時、軟化したウンコが崩れて便器に溢れそうな水が、ドット吸い込まれていって便器は何事もなかったように静謐な水面に戻るんや」
「ブラックホールに吸い込まれた後、いう感じじゃね」
「ただ、『ウンコ・ブラックホール』は、『臭い』は吸い込めんみたいや」
====================================
「(ああ、芳しい…)」
と、ビエール・トンミー氏は、ようやく排出できたウンコが、2回以上に分けて、ようやく流せた後に、『個室』に籠る自らの『分身』の残り香を今また吸い込むように、鼻腔を大きく拡げ、少し上に向けた。
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿