「(今度は、何をした人物なのか、そして、その人物が今話していることとどう関係しているのか知らないが、アイツ、どうせ、その説明もしないまま、オゲレツ話に持っていくつもりだろうよ)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のやり口を読んでいると、エヴァンジェリスト氏が、その読みを受けたかのような、受けなかったかのようなiMessageを送ってきた。
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「アンタあ、まさか、ワシが、今度は、『郁之助』から『イク(郁)!イク(郁)!イク(郁)!』とか『助』ベエな話に持っていくんじゃろうとか思うとるんじゃないんじゃろうねえ」
「もう、ソッチへ持って行ってんやないか」
「違うけえ。『荒井郁之助』さんは、初代『中央気象台長』で、アンタが思うような人じゃないし、ワシが云おうとしとった『村越郁之助』さんも、広島県の『パン工業組合』の2代目理事長じゃったんじゃけえ」
「はあん?それがなんや、ちゅうんや?」
「そんな『村越郁之助』の会社『ムラコシ(村越)パン』を『ムラオコシ(村興し)パン』いうて茶化すんはやめてえや」
「え?『ムラオコシ(村興し)パン』か?ワテ、『ムラオコシ(村興し)パン』て云うたんか?そりゃ、『郁之助』はんに悪いことんしたのお」
「まあ、今回は許したぎょう。アンタ、友だちじゃし、まあ、『ポンポン菓子』は、『雷おこし』に似とらんでもないけえ」
「せやねん。『雷おこし』は、『ポンポン菓子』を固めたようなもんやないか?」
「そうじゃ。大事なんは、『ムラコシパン』じゃのうて、『ムラコシパン』の前の『旭町公園』でもやってもろうた『ポンポン菓子』じゃけえ」
「せや、『ポンポン菓子』や。なのに、アンサン、関係あらへんことを…」
「まあ、聞きんさいや。『パフ』いうんは、『ポンポン菓子』みたいなもんなんじゃと。加水した米を機械の中で一気に加熱して膨張させたお菓子らしいんよ」
「アンサン、それを説明すんのに、関係あらへんこと、ぎょうさん…」
「での、その『パフ』がチョコレートに入っとるんが、『ライスチョコレート 』なんじゃと」
「おお、ようやっと、『ライスチョコレート 』に戻ったで。でも、『ライスチョコレート 』がなんやあ、いうんやったかいな?」
「『トーサン』よおね」
「あ、思い出したで。『東京産業』や。『ライスチョコレート 』は、『トーサンこと『東京産業』の商品なんやろ?」
「そうでもあるのお」
「なんや、偉そういうか、ああ、アンタ、元々、『倒産』のこと、話そうとしてたんを『トーサン』ちゅう言葉に引っ掛けて、無理無理、『東京産業』、へてから、『ライスチョコレート 』、『パフ』、『ポンポン菓子』に持ってんたんや」
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「(思い出してきたぞ。随分、回り道をさせられたもんだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、肉体的にも『回り道』をさせられたかのように、『ふっ』と両肩を落とした。
(続く)
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