「(だけど、アイツ、有名だったと云うが、『ライスチョコレート』なんて、食べたことも聞いたこともないぞ)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏のやり口を看破しながらも、ふと、そのやり口に嵌ってしまっていると、逆に、エヴァンジェリスト氏から、そこを突いてくるiMessageが入ってきた。
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「アンタあ、『ライスチョコレート』なんか知らん、思うとるじゃろ?」
「ああ、思うとるで。なんや、『ライスチョコレート』て?」
「『チロルチョコ』は知っとる?」
「質問に答えんで、また別の質問するんは、エエことやあらへんで」
「まあ、答えてえや。『ライスチョコレート』に関係しとるんじゃけえ」
「『チロルチョコ』の名前は知っとるで」
「そう、ワシも名前は知っとるし、食べたこともあるとは思うんじゃけど、『チロルチョコ』は、『駄菓子業界の3M』の1つのなんじゃと」
「また、訳の分らんことを。なんや、その『駄菓子業界の3M』て」
「あああ!?アンタ、まさか、『駄菓子業界の3M』を、『M』じゃけえ、顧客からクレームを受けるんが好きな(クレームを入れられることに『快感』を覚える)駄菓子会社3社、と思うとるんじゃないじゃろうねえ?」
「アンサン、ほんまもんのアホや」
「その『M』じゃないんよ。『駄菓子業界の3M』の『M』は」
「当り前やろ」
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「(アイツこそ、『M』なんじゃないのか?ボクに怒られるのが、それこそ『快感』で、態と惚けたことを云ってきているんじゃないのか?)」
と思いながらも、ビエール・トンミー氏は、自分自身、妻に怒られることにどこか『快感』を覚えている自分に気付いていた。
(続く)
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