2024年5月31日金曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その505)

 


「(あ、『ヒモ』くんの奥さんだ!...でも、それが、どうしたんだ?)」


と、ビエール・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏のことを『関東の上沼恵美男』と呼んだのは、エヴァンジェリスト氏の次兄『ヒモ』くんの奥さんだった、と頭の中のどこかに引っ掛かっていたものを見つけたものの、それに何の意味もないことを気付いた時、エヴァンジェリスト氏からも、そのことを肯定するものの、だから良し、とはならないiMessageが入ってきた。



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「ワシは『関東の上沼恵美男』と云われとるけど、『上沼・高田のクギズケ!』の『上沼』は、『上沼恵美子』なんよ」

「ああ、ほんまもんの方や、いうことやな」

「なんねえ、ワシが偽もんじゃあ、云うん?『上沼恵美子』の本物は、本物の『上沼恵美子』じゃけど、ワシは、『上沼恵美子』じゃのうて、『関東の上沼恵美男』じゃけえ、それはそれでほんまもんもでえ」

「ああ、面倒臭い奴っちゃなあ。もう、その辺のことはどうでもエエ」

「そうよ、問題は、『上沼恵美子』でも『関東の上沼恵美男』でもないけえ、確かに、『その辺のことはどうでもエエ』んよ。『上沼恵美子』と一緒に『上沼・高田のクギズケ!』いうテレビ番組に出とる『高田純次』でもないんじゃけえ、問題は」

「あんなあ、エエ加減にしいや。アンサン、『でもない』もんのことばっかしやで」

「ほうなんよ。『純資産』は、『高田純次』の資産のことじゃないんよ。でも、アンタあ、『純資産』知らんのんじゃろ?」

「うっ…」

「いや、恥じることはないで。なんぼ、アンタが、天下の『ハンカチ大学』商学部出身じゃあ云うても、アンタが、『ハンカチ大学』に在学しとった頃には、決算書に『純資産の部』なんかなかったんじゃけえ」

「お…おお、おお、おおー!せや、ワテが、大学生の頃、その『純資産の部』なんちゅうもんは、決算書にあらへなんだで」

「『新会社法』が施行されて、『資本の部』がのうなって、『純資産の部』ができたんは、2006年じゃけえ」

「そやねん、ワテが大学生やった頃の『旧会社法』やと、『純資産の部』はあらへんかったんや」

「ふふ」


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「(え?なんだ?なんだ。なんだ、なんだ?)」


と、ビエール・トンミー氏は、原因不明の不整脈に突然襲われた時のように、苦痛のような強い疑問に、胸に手を当てながら顔を潰した。



(続く)






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