チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】（その478）

 

「（ボクは、仕事のことやプライベートなこと、自分の体のこと、なんでも気に病みやすいタチだが、アイツは違う。自身の『異常』さえも悦ぶというかネタにする、ある意味、恐ろしい男だ）」

と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏に対して、ある種の畏怖を覚えていると、エヴァンジェリスト氏から、またもや意味不明なiMessageが入ってきた。

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「ワシ、自分の『アレ』が….あ、ワシ、阪神ファンじゃないけえ、『アレ』いうても『優勝』のことじゃないけえね」

「ワテ、野球は、あ、MLBは別やけど、日本のプロ野球のこと、興味あらへん、云うてるやろ」

「要するに、『優勝』とは関係ないけど、『バット』みたいなワシの『アレ』のことなんじゃけど」

「『バット』？！......あああ、聞きとうないでえ」

「『バット』みたいなワシの『アレ』は、『尿線分割』とか『尿線散乱』とかするけど、病気じゃないけえ、『アレ』そのものの構造が、普通じゃないいうことは、アンタの『アレ』が普通じゃないんと同じようなもんの気がして、なんか嬉しいんよ。アンタの『アレ』は、『巨砲』で『凶器』なんじゃろ？」

「あ,,,ああ、『アレ』はもうあかんねん」

「いや、『腐っても鯛』いうんか、今は遺跡みたいになっとるんかもしれんけど、『ライダー』なら分るんじゃけえ」

「『ライダー』？今度は、『仮面ライダー』で何や？ちゅうねん」

「アンタあ、優しいのお。関係ない『仮面ライダー』のこと云うて、ワシにアイコラ作らせてくれようとしとるんじゃね」

「『ライダー』て、ただのバイク乗りのことなんか？ああ、ワテがバイクに乗ったら、サドルでワテの『アレ』が盛り上がってきて、『巨砲』やと判る、いうことなんか？」

「オゲレツなこと云うん、やめんさいや」

「元々、アンサンが、『アレ』のこと云うてきたんやないか」

「『ライダー』は、『LiDAR』なんよ。『LiDAR』は、『Light Detection And Ranging』（光による検知と測距）のことで、紫外線とか可視光線なんかの電磁波を対象物に当てて、その反射光を光センセー捉えて距離を測定するんよ。それで、それまで見つかっとらんかった地下に隠れた遺跡なんかを発見できるすごい技術なんよ」

「ああ、それ、なんかNHKの番組で見たような気がするで」

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「（アイツ、自分の知識をひけらかしたかっただけか）」

と、ビエール・トンミー氏は、『ライダー』と聞いて直ぐに、自分だって知らなくはなかった『LiDAR』のことと気付かなかったことが悔しく、唇を少し歪めた。

（続く）