「(確かに、ボクの『アレ』は今や、遺跡みたいなもんだ。『密林』の奥にひっそり埋もれたままになっている…)」
と、ビエール・トンミー氏は、またもや視線を自らの股間に落とし、『アレ』に、まさに『LiDAR』を照射するようにし、心をその『密林』に落ち込ませるようにしていると、友人のエヴァンジェリスト氏から我に返すようなiMessageが入ってきた。
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「でものお、『座って排尿』の本当の問題いうんは、『尿線分割』とか『尿線散乱』とかのことじゃないんよ」
「便器の外に飛び散るんは、大きな問題やろ」
「まあ、問題なんは確かなんじゃけど、その原因が、ワシの『アレ』がアンタの『アレ』と同じく普通じゃない、いうことなんじゃけえ、ある種、名誉なことじゃろ」
「アンタ、ほんま、まともやあらへんで」
「で、『座って排尿』の本当の問題なんは、孫娘なんよ」
「孫娘?女の子やたっら、『座って排尿』は当り前やろ」
「違うんよ。最近、ワシが『座って排尿』しとると、2番目の孫娘(4歳)が、見に来るんよ。覗くんじゃのうて、笑いながら、堂々とトイレのドアを開けて見るんよ」
「ああ、この爺さんにして、その孫娘あり、ちゅうとこやな。オゲレツのDNAや」
「アンタあ、そうような失礼なこと云うとったら、ワシの孫娘たちに『カンチョー』されるでえ」
「大丈夫や。アンサンの孫娘たちには会わへん」
「『カンチョー』は痛いでえ。痛うとて飛び上がるで。『オソラカンザン』の漢字を見たら、アンタがちびるんとは訳が違うんでえ」
「あ、そや。『オソラカンザン』や。『オソラカンザン』から、またオシッコ覗きとか『カンチョー』とかオゲレツに持って行きよって」
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「(いや、なんかおかしいぞ?)」
と、ビエール・トンミー氏は、逸れていた話を元に戻したつもりが、何か喉に引っ掛かるものを感じ、『イーッ』と首に筋を立てるように喉を広げた。
(続く)
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