「(アイツ、本当にどんな体勢、どんな状況からでも話をオゲレツに持っていける特殊能力者だ)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏に対して、賞賛するというよりも呆れていると、エヴァンジェリスト氏から反論iMessageが入ってきた。
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「なにが、『ゲッ!』ねえ。アンタ、『おもちゃ』で、なんかオゲレツなこと想像したんじゃないじゃろうねえ?なんぼオゲレツなわしでも、アンタのことを、アンタが想像したような『おもちゃ』にはせんよおねえ」
「ああ、ワテもアンサンに『おもちゃ』にされとうないで」
「『おもちゃ』いうんは、翻弄する、いう意味なんじゃけえ」
「なんや、えろうまともなこと云うやないか」
「アンタこそちょっと油断すると、ワシのことを『おもちゃ』にして、話をあっちゃの方に持ってこ、とするじゃないねえ」
「そないなことあらへん」
「アンタ、『チロルチョコ』のことで、どこが『チロル』なんや?とでも訊いてくるつもりやったんやないん?」
「いや、訊かへん。アンサン、また、そないに、ワテが云いもへんことを、云うんやないか、として、自分で話を会っちゃの方に持っていくんやないか」
「ああ、面倒臭いし、そこまで云うと、読者の皆さんも『チロルチョコ』の名前の由来を知りたいじゃろうけえ、説明したげる」
「あ~あ、またや。また、こないして話を逸らせてくんや、アンタは」
「『松尾製菓』の2代目社長の『松尾喜宣』さんが、『アルプス』の『チロル』地方に行っちゃったことがあるんじゃそうで、そこで、『チロル地方のように爽やかなイメージを持ったお菓子にしたい』と思うて、「チロルチョコ」という名前にしたんじゃと」
「ああ、そうでっか。デジタル・ハンター、ご苦労はんやったな」
「アンタ、『チロルチョコ』に興味ないんじゃね。ワシも、アルプスじゃったら、『チロル』地方のことより、「表~彰~状!』の方を思い出すけえ」
「???」
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「(まただ。もう全く意味不明だ)」
と、ビエール・トンミー氏は、iPhone14 Proを持つ右手も、持たない左手も共に、体の脇にだらんと下げ、首を左右に振った。
(続く)
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