「(でも、『パフ』は『ポン』てどういうことだ?『パフ』を顔に『ポンポン』当てることを云ってるのか?)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の術中に嵌ることとは思いながらも、提示された謎が気になっていると、その様子が目言えているかのようなiMessageが、エヴァンジェリスト氏から入ってきた。
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「アンタ、『ポン』じゃのうて、『ポンポン』と思うたんじゃないん?」
「ああ、思うたで。普通、『ポン』じゃのうて『ポンポン』ちゅう感じやろ、『パフ』を顔に当てるんは?」
「アンタもしつこいのお。化粧の話しとるんじゃない、云うたじゃろうがいねえ」
「え?ちゃうんか?」
「ワシ、『ポン菓子』のこと、云うとるんよ。『ポン菓子』は、知っとるじゃろ?」
「『ポンポン菓子』のことやろ?」
「あ、そうじゃ。ワシも、そういうたら、『ポンポン菓子』云うとった。懐かしいじゃろ?」
「小学生の頃、どこぞのオジサンが、網でできた大砲みたいな機械を運んできて、その場で作ってくれたわ。 クライマックスは、『ポーン!』ちゅう爆発音や」
「そうじゃ、そうじゃ。記憶力に難のあるワシも、まさに、どこぞのオジサンが、網でできた大砲みたいな機械を運んできて、今の『広島市立翠町小学校』の門を出て少し行ったところの『旭町公園』で、家から持っていったお米を渡すと、『ポーン!』云わして作ってくれたん、よう覚えとる。丁度、『ムラコシパン』の前のところじゃった」
(参照:【牛田デラシネ中学生】変態の作られ方[その338])
「あんな、『旭町公園』とか『ムラオコシパン』とか、アンサンの子どもん頃の思い出なんか、聞きとうないねん。読者の皆さんもそうやと思うで」
「アンタあ、『郁之助』さんのこと、バカにしとるん?」
「へ?」
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「(まただ)」
と、もうすっかりウンザリなビエール・トンミー氏は、3文字の言葉を口中で呟いただけであった。
(続く)
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