2023年10月7日土曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その268)

 


「(いやいや、絶対にイヤだが、でも、本当に、アイツのケツの穴から手ぇ突っ込んででも、アイツの奥歯をガタガタ云わせてやりたい!)」


と、ビエール・トンミー氏が、自家撞着的な思いに駆られていると、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から、その思いを読んだかのようなiMessageが入った。



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「しょうがないのお。アンタあ、本当にワシのケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ云わせそうじゃけえ。もうちゃんと説明するでえ」

「最初からちゃんと説明してさらせ!」

「『村井勉』さんは、ワシの父親が『トーヨー』を定年退職した後に、『トーヨー』に副社長で入ってきて、『トーヨー』の経営を立て直した人なんよ」

「せやったら、最初からそう説明したらエエがな。でも、それが、アンサンのお父はんの飲むビールが『キリンビール』やったあ、いうこととどう関係あんねん?」

「おお、ようよう話が戻ってきたのお」

「何が、ようよう、やあ!」

「アンタも『キリン』派なんじゃろ?」

「ああ、ビールは、『キリン』しか飲んだことなかったで。最初は、『ラガー』、ちゅうか、『ラガー』の大中小、これが『キリンビール』の大部分やったな。ワテが、社会人になった頃や。その後は、『一番搾り』やな」

「やっぱり元々は、『ラガー』好きなんじゃね。さすがラグビー・『俄か』ファンじゃね」



「アホか!ワテはワールドカップの時だけラグビー・ファンになる『俄か』ファンなんは確かやけど、『ラガー』と『ラガー』の違いくらいは分ってんねん」

「『ラガー』と『ラガー』の違い?アンタあ、また訳の分らんこと云うのお」

「五月蝿い!訳の分らんことやなんて、アンサンから云われとうないで。よう聞けえや。エエか、ラグビーを意味する『ラガー』は、『rugger』で(あ、ここで間違えんやないで。『ラガー』のことをラグビーの選手みたいな意味で使うことあるみたいなんやが、それ、ちゃうで。『rugger』は、ラグビーのことなんや)、ビールの『ラガー』Lagerなんや。『ラガー・ビール』は、『貯蔵工程で熟成させたビール』のことなんやで」

「ほうなんねえ。ワシ、てっきりラグビー選手が試合の後、好んで飲むビールのことかあ、思うとった」


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「(怪しい。怪しいぞ。ビールの『ラガー』の意味は知らなくても、ラグビーの『ラガー』とは関係なきことくらいは、アイツなら分っていたはずだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、片眉だけを顰めることで、警戒心を顕にした。


(続く)






2023年10月6日金曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その267)

 


「(あの時は、『修道』がそんなにイイ学校だとは知らなかったんだ。あの時、担任の言葉に素直に従って『修道』に行っていれば、ボクは、自分の高校のことを隠すようなことにはならなかったし、アイツの友だちになることもなかったんだ)」


と、ビエール・トンミー氏が、自分が進学した『広島皆実高校』の教室でクラスメイトに嬉々としてプロレス技を仕掛ける友人のエヴァンジェリスト氏の姿を思い出していると、そのエヴァンジェリスト氏から、プロレスの返し技のようなiMessageが入った。



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「違うけえ。『村井勉』さんは、『修道』出身じゃないんよ」

「え?でも、『ヒモ』くんの先輩や、と云うたやないか」

「『村井勉』さんは、『トーヨー』に入る前に広島に住んだことはなかったあ思うし、卒業した中学(戦前じゃけえ、今の高校よお)は、『小倉中学』(今の『小倉高校』)じゃけえ」

「あ!『一橋大学』やな!」

「違うんよ、惜しいけど」

「惜しいけど、ちゃう?どねなことやねん?」

「『村井勉』さんは、『東京商科大学』を出ちゃってんよ」

「なんや、『東京商科大学』いうたら、今の『一橋大学』やないか。ワテの云うこと、当ってんやないか!」

「ほいじゃったら、『広島県立広島高等女学校』は、『広島県立広島皆実高校』なん?」

「うっ…『広島県立広島高等女学校』もなんも、『広島県立広島皆実高校』なんか知らへん。有名大学への進学実績の落ちた、あないな高校のことなんか、知らへんて」

個人の感想です。でも、なんねえ、『広島県立広島皆実高校』のこと、よう知っとるんじゃないねえ」

「何が『個人の感想』なんや?ワテは、事実を云うとるだけや」

「『広島県立広島高等女学校』は、『広島県立広島皆実高校』の前身で、同窓会も一緒になって『皆実有朋会』じゃけど、『月丘夢路』さんは、やっぱり『広島県立広島皆実高校』の卒業じゃないじゃろ?まあ、『月丘夢路』さんは、『広島県立広島高等女学校』も卒業じゃのうて、中退なんじゃがね。『宝塚』に入ってじゃったけえ」

「『UFO』で『月』に行こうと行くまいと、『宝塚』に行こうと行くまいと、そないな、ほんまどうでもエエこと、ごちゃごちゃ云う奴っちゃなあ。要するに、その『村井勉』はんは、『東京商科大学』の出身で、『東京商科大学』は文科系の大学で設計の技術を学べる学校やなかったさかい、『マツダ』の設計技師やなかった、いうことなんやな?」



「じゃけえ、『マツダ』じゃない云うとるじゃろ。『トーヨー』よおね」

「ワレ、ケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ云わせたろかい!」


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「ウエーっ!」


と、ビエール・トンミー氏は、まだ見ぬ、いや、この先も見たくはない友人のエヴァンジェリスト氏のケツの穴を想像してしまい、えずき、思わず、iPhone14 Prを持たぬ左手で自らの口を抑えた。


(続く)






2023年10月5日木曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その266)

 


「(今の後輩たちには申し訳ないというか、失礼かもしれないが、『広島皆実高校』は、ボクやアイツがいた頃は、もう少し有名大学に多く進学していたもんだ。だが、今は、『ハンカチ大学』や『OK牧場大学』に進学する者は殆どいないらしい。だから、ボクは、『広島皆実高校』出身とは云わない、いや、云えないんだ)」


と、ビエール・トンミー氏が、まさに失礼なことを思っていると、友人のエヴァンジェリスト氏から、遠慮することもなく、『広島皆実高校』の名前を出すiMessageが送られてきた。



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「でも、ワシの父親が定年退職した後に入ったんは、ワシの『広島皆実高校』の2年、3年の時の担任で社会科の『村木勉」先生じゃのうて『村井勉』さんじゃけえね」

「もうどうでもエエが、そうすると、アンサン、もっと面倒臭いこと云うさかい訊くけど、誰やその『村井勉』はんは?で、どこに入ったんや?」

「アンタも態とらしいのお。アンタくらいの頭脳があったら分るはずじゃろう。ワシの父親が定年退職した後じゃったあ、云うたじゃろがあ」

「あ!そういうことか!アンサンのお父はん、真面目な設計技師やったな」

「おお、ほうでえ。毎朝、早う起きて、会社に行く前に、数学の勉強をずーっとやっとった」

「そりゃ、アンサンとはえらい違いやな。アンサンは、毎朝、オゲレツBlog書いて、そこに貼るオゲレツいうか醜悪で面白うもないアイコラ作って、その日の13:00に公開予約しとんのやろ。誰も見いへんのに」

「いや、多分、世界で2人くらいは見とってじゃけえ」

「そないな物好き、どこの誰や、その2人?でも、問題はそこやないなあ。アンサンのお父はん、戦時中は、『戦艦大和』の設計もしてはって、『マツダ』でも設計技師してはったんやさかい、『村井勉』はんは、アンサンのお父はんと入れ替りで『マツダ』の設計技師になった人やな」



「アンタあ、いい加減にしてえや。何回云うたら分るん!?ワシの父親が勤めとったんは、『トーヨー』じゃけえ。『トーヨー』、つまり、『東洋工業株式会社』が『マツダ株式会社』になったんは、1984年で、父親が55歳で定年退職して10年近う後になってからじゃけえ、父親が勤めとったんは『トーヨー』なんよ」

「ごちゃごちゃ五月蝿い奴っちゃなあ。ブランドは、『東洋工業株式会社』時代から『マツダ』なんやから『マツダ』でもエエやないか」

「それに、『村井勉』さんは、『ヒモ』くんの先輩じゃけえ、設計できる訳ないじゃろうねえ」

「は?『村井勉』はんは、『ヒモ』くん、つまり、アンサンのお兄さん(次兄)の先輩なんか?ちゅうことは、広島の名門の『修道』卒業しはったんやな。でも、それでなんで、設計できる訳ない、云うことなんのや?」


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「(『修道』かあ……ボクも、『牛田中学』の時、担任の先生から『修道高校』を受けんか、と云われたけど、断った)」


と、ビエール・トンミー氏は、『牛田中学』での進路に関する面談で、自分が『修道高校』受験を断った時の担任のがっかりした様子と、担任ががっかりする理由が解せず、少し首を捻ったことを思い出した。


(続く)






2023年10月4日水曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その265)

 


「(『トシ』というオゲレツ男のことは知らないでもなかったが、『村井』なんて知らないぞ。『村井さん』が入った、って、どこに入ったんだ?あ、Appleの日本法人の社長なのか、『村井さん』って?)」


と、ビエール・トンミー氏が、思いながらも、友人のエヴァンジェリスト氏の父親とAppleの日本法人とがどうしても結び付かないでいると、エヴァンジェリスト氏は更に謎な人物名をiMessageで送ってきた。



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「あ、間違えんさんなよ。『村木」さんじゃのうて、『村井』さんじゃけえ。でも、『村井秀安』くんじゃあないけえ」

「アンサン、ほんま面倒臭い奴っちゃな。でも、訊かへんで、『村井秀安』はんが誰か」

「あれ、アンタあ、『村井秀安』くんにも会うたことあった?『村井秀安』くんのこと知っとるけえ、誰か訊かんの?」

「知るかいな!」

「『村井秀安』くんは、演出家じゃないねえ。『蜷川幸雄』の右腕とも呼ばれとったんじゃなかったかのお。『蜷川幸雄』に仲人もしてもろうたんじゃなかったかのお」

「右腕でも左腕でも、どっちゃでもかめへん。仲人も、『蜷川幸雄』にしてもろうてももらわんでもかめへん」

「『村井秀安』くんは、お父さんが確か、お医者さんで、フランス人の友だちもおって、大学時代にそのフランス人の友だちが日本に来たんよ。で、そのフランス人、空手やっとる云うけえ、猪木が使う空手の手の形をワシがして見せたら、『そうようなん空手じゃない』いう失礼なこと云うたんよ」



「ほんまエエ加減にせえよ。アンサンが問題にしとる『村井さん』は、その『村井秀安』はんやないんやろ」

「おお、そうなんよ。アンタ、よう知っとるのお。そう、『村井さん』は、『村井秀安』さんじゃのうて、『村井勉』さんで、『村木勉」さんじゃないけえね」

「はああ?『村井勉』?『村木勉」?」

「アンタあ、何惚けとるん?『村木勉」先生のことは知っとるじゃろ。さっきは、アンタの方から『村木勉」先生の名前だしてきたんじゃないね、『藤原鎌足』のことで」



[参照:チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その24)



「ああ、『カイジツ高校』のことは、知らんけど、アンタがいつも云うてたさかい、なんとのお、覚えとったんや、と云うたやろ」


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「(アイツ、本当にしつこい奴だ。ボクは、『広島皆実高校』のことは触れたくないんだ)」


と思いながらも、ビエール・トンミー氏は、車道から『広島皆実高校』の正門まで、グランド沿いに長く続く道を思い出していた。


(続く)







2023年10月3日火曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その264)



「(あ!いかん、いかん。『マッキントッシュ』のことなんか、どうでもいいんだ。また、アイツのペースに嵌ってしまった)」


と、ビエール・トンミー氏が、気を取り直し、腰に巻いてもいないベルトをぐっと締めるような仕草をした時、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から、更に謎なiMessageが送られてきた。



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「まあ、ワシは、『Asahi』でも良かったんじゃけど。何しろ、『Asahi』は直ぐ側じゃったけえね」

「『Asahi』が直ぐ側?」

「あ?!勘違いしんさんなよ。『Asahi』いうても『朝日新聞』のことじゃあないけえね」

「そないな勘違いなんかせえへんわ」

「ウチ(広島の実家)は、『中国新聞』じゃったけえ。広島人は、普通、『中国新聞』じゃけえ、ウチの近くに『朝日新聞』の販売所があったかどうか知らんのんよ」

「ワテんとこ(ワテの実家)は、福岡でも琴芝でも広島でも、その後もずっと、今でも『朝日新聞』やで。他の新聞は読んだことあらへん(日経新聞も含んでや)。特にやな、スポーツ新聞をたまたま読むと、なーんも読むトコなくて30秒で全面見終わるで」

「ワシは、『週刊ファイト』を熟読しとったがのお。『I編集長』が存命じゃった頃じゃ。『I編集長』いう人はのお…」

「『I編集長』も『YOU編集長』もいらん。ワテ、今は、新聞は朝日新聞の電子版を購読しとるんや。コレは便利やで。場所もとらんし、過去の記事も簡単に読める。紙の新聞の時は、興味ある連載を発見して最初の回から読みたい時は、大変やったで。新聞紙置場をひっくり返して記事を探さんとアカンかったさかいな。……あ、いや、こないなこと、どうでもエエことや。問題は、『Asahi』や」

「『Asahi』いうても『アサヒビール』のことでもないけえね」

「せやないとは思うたけど、最初、『Asahi』と聞いたときは、『朝日新聞』より『アサヒビール』のこと思うたで」



「ワシの父親は、晩酌に、日本酒はコップ一杯くらいは飲んどったが、ビールはたまにしか飲んどらんかったし、飲む時も『キリンビール』じゃったけえ。『村井さん』が入ったんは、父親が定年退職した後じゃったしの」

「『村井さん』?」


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「(あ~あ、イライラするう!さっきは、突然、『トシ』というオゲレツ仲間のことを持ち出してきたが、今度は、『村井』だ)」


と、ビエール・トンミー氏は、iPhone14 Prow持たぬ左手で、頭を掻き、増していくイライラからその手を後頭部から頸部に爪を立てた。


(続く)






2023年10月2日月曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その263)

 


「(あの『トシ』という男、オゲレツなだけではなく、ギャグ・センスも貧弱で、アイツに負けず劣らずだ。類は友を呼ぶ、ってところだな。ふん!)」


と、ビエール・トンミー氏が、自分自身のその『友』の一人であることを忘れ、嫌悪感を眉間に表した時、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から、その嫌悪感を更に増させるようなiMesageが入ってきた。



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「じゃけど、『マッキントッシュ』は、元は『マック+イントッシュ』で、『マック+イン+トッシュ』じゃないんよ」

「『マック+イン+トッシュ』云うてきたんは、アンサンの方やで。そこから、勝手に、あの『トシ』いうオゲレツ野郎の話出したんや」

「とは云うてものお、『マック+イン+トッシュ』は、あながち間違うとるとも云いきれんのよ」

「はああ~!?『マック+イン+トッシュ』は、ちゃうんか、ちゃわんのか、どっちやねん!?」

「その前に訊くんじゃけど、『マッキントッシュ』て何なん?」

「そりゃ、決ってまんがな。アンサンの好きな『アップル』のパソコンやないか」

「そうなんよ、『マッキントッシュ』は、どっちにしても『アップル』なんよ」

「『どっちにしても』やて。意味分らへんで」

「こりゃ、まあ、よう知られたことなんじゃけど、『マッキントッシュ』は、『アップル』のパソコンでもあるけど、りんごの品種でもあるんよ。というか、『アップル』のパソコンは、りんごの品種の『マッキントッシュ』から付けた名前なんよ。何しろ、会社名が『アップル』じゃけえね(昔は、『アップルコンピューター』じゃったけど)」

「ああ、りんごからつけた名前な、そないな話、聞いたことあんような気がするで。『スティーブ』はんがそん名前付けたんやろ」

「『スティーブ』はん、いうて、親しげじゃけど、アンタ、『ジョブズ』の知り合いなん?」

「な訳ないやろ。『スティーブ』はんと親しいんは、アンサン方やなかったんか?Blogに、『スティーブに自分の後任のCEOを頼まれたら、断れない』とかほざいてたやろが」



(参照:スティーブ・ジョブズ登場!........エヴァンジェリスト氏、また妄言



「ああ、ありゃ、『プロの旅人』氏が勝手に書いたんじゃけえ。で、そこに書かれたことが本当がどうかは、個別の事案じゃけえ、お答えを控えさせてもらおうかのお」

「控えても、控えんでも、どっちでもかめへん」

「でも、問題はそこじゃないんよ。パソコンの『マッキントッシュ』の名前をつけたんは、『ジョブズ』じゃないんよ。『ジョブズ』が付けるんじゃったら、『Asahi』じゃったかもしれんで」

「はああ?『マッキントッシュ』が『Asahi』?」



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「(アイツ、またまた訳の分らんことを云い出してきた。『マッキントッシュ』の名前をつけたのは、『スティーブ・ジョブズ』じゃないって、本当なのか?じゃあ、誰が『マッキントッシュ』って名前にしたんだ?それに、『スティーブ・ジョブズ』が名前をつけたら『Asahi』って、どうしてだ?)」


と、ビエール・トンミー氏は、二重、三重の謎に、脳中に台風の渦が幾つも巻く感に襲われた。


(続く)








2023年10月1日日曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その262)

 


「(『Mac』は、スコットランド系、『Mc』は、アイルランド系なんだろうから、それのどこが、『ほぼその通り』なんだ!?アイツ、『スコッティ・ティッシュ』のことで、アイルランドとスコットランドのことを散々、語っていたから、『Mac』と『Mc』のことくらい、容易に想像はつくというもんだ。)」


と、ビエール・トンミー氏が、ベッドサイド・テーブルに置いた『クリネックス・ティシュ』を1枚取り、怒りのせいか僅かながら出てきた洟を拭いた時、友人のエヴァンジェリスト氏から、『ほぼ』を解説するような、こちらを揶揄うようなiMessageが入ってきた。



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「『マック』か『マク』か、いうんは、日本語の発音いうか表記の問題じゃけえ、本筋とは関係ないんよ。アンタ、『マック』とか『マク』とか云わんかったら、良かったのにのお」

「それやったら、『ほぼその通り』やのうて『その通り』やった、云うんか?」

「いや、それからのお、残念ながら、『マッキントッシュ』は、元は『マック+イントッシュ』(『イントッシュ』さんの子や)いうんも、ちょっと違うんよ。『マック+イントッシュ』じゃのうて、『マック+イン+トッシュ』じゃったら、あの男が喜んだじゃろうがのお」

「はああ?『あの男』?」

「『トシ』よね」

「『トシ』?」

「ああ、『トシ』いうても、『X Japan』の『Toshi』でもないし、『タカアンドトシ』の『トシ』でものうて、ワシの知り合いの男よねえ」

「は?『あの男』かいな?」

「ほうよ。じゃけえ、『あの男』云うたじゃろう」

「アンサンの知り合いだけあって、アンサンに負けんオゲレツな奴やろ?一回、会う時も、オゲレツ臭でワテの鼻がひん曲がりそうやったで。その『あの男』が、何を喜ぶんや?」

「あの『トシ』がの、仕事の提携先のアメリカ企業のマーケティング担当が日本に来て、マーケティングを教えてくれた時に、そのマーケティング担当の人に、自分がマックを食べたら、『マック+イン+トッシュ』じゃ、云うたんじゃと」


「は?」

「『トシ』が若い頃、初めて海外出張した時に、提携先企業の日系アメリカ人が、提携先のメンバーに、『Please call him “Tosh”.』云うて、出張中、ずっと『Tosh!』いうて呼ばれとったんじゃと。向こうじゃあ、直ぐにニックネームで呼ぶじゃろ。で、そこから、『トシ』は自分のことを『トッシュ』じゃと思うようになったんよ」

「どうでもエエがな」

「での、じゃけえ、自分マックを食べたら、マックが自分(トッシュ)の中に(イン)あるけえ、『マック+イン+トッシュ』じゃ、いうことじゃっったんよ」

「アホらし」

「提携先の企業のマーケティング担当も苦笑いしとったそうじゃ」


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「(ふん!アイツ並みのサイテーな駄洒落だ。それをよくも提携先のアメリカ人に云ったなんて、日本の恥だ)」


と、ビエール・トンミー氏は、自分のことでもないのに、赤面した。


(続く)