2021年3月31日水曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その44]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[宇宙服着てスーパーに行くGクラス]



「あんさん、『Gクラス』知ってんのかいな?見たことあんのか?」


ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏が、若い頃の先生には『Gクラス』は似合っていなかっただろうとi云ってきたことに呆れた感じのiMessageを返した。


「いえ、見たことありません」

「ほな、なんで若い頃のワシに『Gクラス』が似合わんて分んねんな?当時は、『 Cクラス』の方が似合うとったんは確かやがな」

「だって、まさに先生は当時、お若く、『ジ-』さん(爺さん)ではなかったからですよ」

「このあほんだらがあ!また、クソ面白うもないダジャレかあ。『ジー』じゃのうて『G』やがな」

「フランス語なら『ジェー』ですね。ま、SNCFの大家の先生には言わずもがな、でしょうけれど」

「おお、そやそや、そやで。SNCFが、『エスエヌシーフ』ではなく『エスエヌセーエフ』であるように、『G』は、フランス語なら『ジェー』なんや。『シェー』やないで」




「おお、確かに!」

「『G』は、ついでに教えたるけどな、ドイツ語なら『ゲー』なんやで」

「おお、流石にドイツ人女性とも『ふか~い』お付合いをされただけのことはありますね。ピロー・トーキングの賜物ですか、メルセデスさんとの?」

「あんさん、しつこいなあ。今、乗ってるんは、確かに『メルセデス』(つまり『ベンツ』)やが、メルセデスはんとは、お付合いはあらへん」

「おお!『乗って』なんて、恥ずかしい!」

「何、わざと勘違いしてんのや!」

「それにしても、『G(ゲー)クラス』なんて、ベンツの中でも唾棄すべきクルマなんですね?」

「はああん?なに、アホ抜かしてんねん」

「だって、『ゲー』したくなるようなクルマなんでしょう?」



(続く)




2021年3月30日火曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その43]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[課長レベルのCクラス(続き5)]



「やっぱり、あんさんが『プロの旅人』氏やったんやな」


ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏に対して、彼の正体に触れるiMessageを送った。先生が、『小ベンツ』と云っても構わないであろう『Cクラス』を買った1993年について、エヴァンジェリスト氏が、『私がプロの旅人になった年です』と云ってきたからである。


「いえ、国内各地を出張で年中飛び回る旅人のプロフェッショナルになったという意味です」

「で、オゲレツなBlogを書くようになったんやな」

「個別の事項に関するコメントは差し控えさせて頂きます」

「へっ、クダラン。どこぞの大臣連中みたいで、誤魔化しにもならへんで。まあ、ええわ。要するにやな、ワテがベンツを意識しだした頃には『Sクラス』、『Eクラス』、『Cクラス』のセダンと『Sクラス』のクーペの『CL』、豪華版スポーツタイプの『SL』、それから『Gクラス』しかなかったんや。な、単純やろ。せやからワテは、その頃。最も手に届く『Cクラス』を最初に買うたんや」

「しかし、『Cクラス』だなんて、小さいベンツに器の大きい先生、ってなんだかイメージに合いません」

「おお、まあ、そやな。『Sクラス』が鯨で、『Eクラス』がシャチやから、『Cクラス』は、まあ、イルカやからな」

「おお!『城みちる』ですね!」

「なんや、また『イルカに乗った少年』かいな」




「先生、さすがです!『城みちる』と聞いて、即座に『イルカに乗った少年』が出てくるとは!」

「さすがも何も、あんたがいつも、『城みちる、城みちる、イルカに乗った少年』ちゅって云うとるんやんか。あんさんが生れた、あれ、なんだったか、ああ、音戸町か、そこの出身なんやろ、『城みちる』は」

「そうかあ、若い頃の先生は、『城みちる』だったんですね!」

「あんさん、くどいでえ。ワテが若い頃、『イルカ』たる『Cクラス』に乗ってたさかいに、『イルカに乗った少年』の『城みちる』や、云うんは、説明が過ぎとるで。文学修士らしゅうもないで」

「ああ、先生ともあろう方が….」

「なんや、また、その大仰な嘆き方は」

「『イルカ』たる『Cクラス』に乗っていらしたので『イルカに乗った少年』の『城みちる』である、ということは確かですが、アイドル歌手であった『城みちる』のように、まだ若くてピチピチしていらした当時の先生には、大きなシャチや鯨よりも、元気溌剌飛び跳ねるように泳ぐイルカがお似合いだったのでしょう、と申し上げたかったのです」

「なんや、そういう意味やったんかいな。アンタ、なかなかのセンスやで。そや、当時はまだ、金もそうはなかったんやが、金云々よりも(『カネ・デンデン』やないで、『カネ・ウンヌン』やで)、若かったワシには『Cクラス』が似合うとったんや」

「当時の先生には、『ジー・クラス』はまだお似合いではなかったでしょうしね」

「はあん?また、訳の分らんこと云い出しよんなあ」



(続く)



2021年3月29日月曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その42]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[課長レベルのCクラス(続き4)]



「云うたようにやな、正確には『小ベンツ』は、『190E』やが、『190E』は『Cクラス』の先祖やし、『Cクラス』を『小ベンツ』云うてもええやろな。『Sクラス』、『Eクラス』が正統なベンツとすれば、『Cクラス』は、小さいベンツやからな」


ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏に対して、iMessageで『小ベンツ』と『Cクラス』との関係を説明する。


「『Sクラス』、『Eクラス』を買えない連中が乗るベンツですね」

「そやそや、『Cクラス』乗るんは、貧乏人やで」

「ああ、『Cクラス』の『C』って、『Cheap』の『C』なんですね!」

「あほか。ちゃうで。『Compact』の『C』やで。ま、『Sクラス』、『Eクラス』より安いんは確かやがな」

「今度から、『Cクラス』を見かけたら、『おい、貧乏人!』と蔑んでやります」

「おい、おい、そりゃ、云い過ぎやで」

「しかし、『Cクラス』乗る者は貧乏人と仰ったのは、先生ですよ」

「せやな、『貧乏人』は、云い過ぎやったわ。会社の比喩で云うたら『課長』のレベルやな」

「『課長』って、なんだか微妙な感じがします。でも、要するに、『Cクラス』は、情けないベンツなんですね」

「いや、エエ車やで。せやからワテが始めて買うたベンツは『Cクラス』やったんや」

「え!先生!先生が、『Cクラス』に乗っていらしたんですか!信じられません、先生が『貧乏人』だったなんて!」




「せやから、『Cクラス』は貧乏人ちゅうんは、云い過ぎやて。でもな、そりゃ、ワテかて、若い頃は、そないに金持ってへんさかい、『Cクラス』買うたんや。1993年には、そうや、ワテが結婚して2年目の年や、その年に『190E』が『Cクラス』として発売され、同じころに他のクラスが『S』と『E』になったんや」

「おお、1993年て、私がプロの旅人になった年です」

「ええ?」



(続く)




2021年3月28日日曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その41]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[課長レベルのCクラス(続き3)]



「ええか、もういっぺん云うたるさかい、耳の穴かっぽじーてよう聞いときや」


ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏のせいでいつの間にかオシッコ談義となっていたベンツの『クラス講座』を本来の講義内容に戻すiMessageを送った。


「ワテが云うたんはやな、あの特殊車両の乗務員は、『Eクラス』と『小ベンツ』との違いも分からんかったかもしれん、ちゅうことや」

「ああ、『小ベンツ』って『Cクラス』のことですか?」

「んん、まあそやな。正確には、『Cクラス』の前身のクルマが『小ベンツ』と云われとったんや」

「え?では、『Cクラス』が『小ベンツ』ではないんですか?」

「ま、急くなて。ええか、昔は単純やったんや。今の『Sクラス』にあたるクルマとスポーツタイプ(今で云う『SL』や)しか無かったんや。その後、『Sクラス』相当のクルマより『小さい』クラスとしてクルマの前の部分を短縮した『ミディアムクラス』(今の『Eクラス』の先祖や〕がデケタんや。前にワテが、メルセデス・ベンツの王道、基本中の基本は『Sクラス』の『Eクラス』なんやで、と云うたんは、こういう理由や」

「<『Sクラス』の『Eクラス』(ミディアム・クラス)>でしたね」

「おお、よう覚えとるやないけ。その『Sクラス』と『Eクラス』(の先祖〕の時代が戦後、続いて来てやな、『Eクラス』の下のクラスのベンツである『190E』(現在の『Cクラス』の先祖や)が出たのがやっと1985年頃や。これが、『小ベンツ』と云われたんねん。これを見ても『Sクラス』と『Eクラス』が、ベンツの王道、基本中の基本ちゅうことが分るやろ」

「1985年ですか、愚息が生れた年です」

「ああ、救急車に乗りたがる息子やな。1985年ちゅうんは、ワテが原宿勤務になった頃や」



(参照:[この兄にして]救急車と馬鹿息子(前編)

(参照:[この兄にして]救急車と馬鹿息子(後編)



「おお!先生は、そこから『原宿の凶器』と女性たちから怖れられながらも舌なめづりされ始めたのですね!」





「あんさん、相変らずオゲレツやな。云うてることは、間違うてはおらんが」

「つまり、先生が『原宿の凶器』となった1985年に『小ベンツ』と云われた『190E』が出たんですね。でも、『190E』って、『Cクラス』の先祖ではあっても『Cクラス』ではないんですね?」



(続く)




2021年3月27日土曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その40]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[課長レベルのCクラス(続き2)]



「どうもこうも、普通にオシッコしとるで。それがなんやねん?」


ビエール・トンミー先生と生徒エヴァンジェリスト氏とのiMessageでの会話は、ベンツの『クラス講座』であるはずなのに、オシッコ談義となっていた。


「普通にオシッコしとる、ってどうやってなさっているんですか?立ってするんですか?最近は、座ってするもんも多いらしいんですよ」

「最近キレが悪うなっちゃって『残り尿』を出すのが大変なんや。残尿感もあるで。『ノコギリやし』を飲まなアカンかも」

「ああ、先生もなんですね。私も残尿感があります。で、先生は、オシッコは立ってする方なんですね?あ、私は勿論、立ってオシッコをします」

「若い頃は、ピューッ、ビタっ、やったのに、これも歳の影響やろなあ」

「立ってすると、逸れたり、飛び散ったりして困っではいらっしゃいませんか?『またトイレ汚して!』とか奥様に怒られてはいませんか?」

「昔、トイレで隣りに立った上司が、『うんっ、うんぅ』と云いながら絞り出しているのを見て、『ああ、歳取ると大変なんやな』と他人事のように見ちゃったで….あほ、何喋らすんや」

「で、先生は、結局、オシッコは立ってする方なんですね?逸らさず、飛ばさず、ですか?私は、逸れたり、飛沫が飛び散ったりするので、少し前から、膝を折って中腰になってしています。それでも、逸れたり、飛び散ったりすることがあります。座ってすることはできません。『大』も出そうになりますからね」

「あんさんのオシッコの仕方なんか聞きとうないで」

「では、いい加減、立ってするのかどうかお教え下さい」

「ホンマ五月蝿いなあ。ワテ、そないなオゲレツな話しとうないんやが、仕方ないわ、教えたる。勿論、立ってや。狙いを外さないのが難しいで」

「でしょ!そこなんですよ。洋式トイレに男性がオシッコをするところに無理があるんです。昔、私の実家のトイレには、ちゃんと小便器がありました」




「そういやあ、ワテのウチにもあったな」

「小便器があれば、洋式トイレ程には、オシッコをするのは難しくはありません。まあ、小便器でも周りにオシッコは漏れてはしまう場合もありますが」

「おお、公衆トイレなんかには、そやから小便器の所に立ち位置のマークがあったりするもんやな」

「でも、洋式トイレにするよりはましです。だから、ベンツは、ベンツの大事なお客様であり、洋式トイレでオシッコをすることにお困りの先生の為に、『小便器』を作ったのでしょう」

「このお、あほんだらめがああ!散々、ワイにワケ分らんこと訊いたり、ワケ分らんいうかオゲレツな話聞かせといた挙句に、なんや。オシッコに困ったワイの為にベンツが『小便器』やて!ベンツが作っとるんは、いや正確には、作っとたんは『小ベンツ』や。『小便器』やあらへんで。ホンマ、ええ加減にせえよ。ま、ベンツがワイのことを気に掛けるところだけは間違うていーへんかもしれんがな」



(続く)



2021年3月26日金曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その39]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[課長レベルのCクラス(続き)]



「ベンツは、『小便器』も作っているんですか!?」


ビエール・トンミー先生によるベンツの『クラス講座』を受講していたのに、生徒エヴァンジェリスト氏は、何故か、とんでもない質問を先生にiMessageで投げ掛けた。


「はああん!?何ほざいてんねん!どこの自動車会社が便器を作んねんや!」

「だって、特殊車両の乗務員は、『Eクラス』と『小便器』との違いも分からんかったかもしれない、って先生、仰ったではありませんか」

「どついたろか!『小ベンツ』を『小便器』やなんて、iMessageでどうやって聞き間違えんねん」

「いえ、ベンツ程の会社であれば、『小便器』を作ってもおかしくはありません」

「せやから、ベンツは自動車会社やで」

「おお、先生ともあろうお方が、そんな固定観念に縛られておいでとは!あああ」

「そ、そないに嘆く程のことやないやろが」

「先生は、ドーナッツはお好きですか?」

「ドーナッツ?何でソナイナこと聞くのか訳が分からんて。ドーナッツ、ミスタードーナッツ一択やな。コレは好きやで。よー買うわ。他のドーナッツは、まあ有れば食べちゅう位で、ワザワザ買う気ィはせんな」




「おお、やはりミスタードーナッツがお好きでしたか」

「それがなんやちゅうのや?」

「ミスタードーナッツを経営しているのは、どういう会社ですか?」

「ダスキンや」

「ええそうです。ダスキンです。お掃除のダスキンです。いいですか、先生、お掃除用品やお掃除サービスで有名なダスキンが、ミスタードーナッツを経営しているんです。だったら、ベンツが『便器』を作っていてもおかしくはありませんよ」

「うっ…」

「では、もう一つお訊きします。先生は、オシッコをする時どうやってなさいますか?」



(続く)




2021年3月25日木曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その38]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[課長レベルのCクラス]



「自動車道・横浜環状北線で先生をスピード違反で検挙した特殊車両の乗務員は、知らなかったんでしょう」


ナンバープレートの『『カースト制度』の最上位にある横浜ナンバーを『危険』カーストへと転落させるかもしれない横浜市へのIR(総合的リゾート)構想立候補に、ビエール・トンミー先生が本心反対なのに表立って反対を表明しない理由について、生徒エヴァンジェリスト氏は、先生が自動車道・横浜環状北線に於けるスピード違反で検挙された際の事情を想定するiMessageを先生に送る。


「何をや?」

「先生のクルマがベンツであることは認識できたいたと思います」

「まあ、そりゃそろな。いやしくも自動車道を見張る特殊車両の乗務員であれば、『スリーポインテッドスター』のマークは知っとるやろ」

「しかし、ベンツの『カースト制度』は知らなかったんでしょう」

「どいうことや?」

「先生のベンツが、誰もが乗っているような、そんじょそこらのベンツではなく、敬うべき『Eクラス』だということを知らなかったのでしょう」

「おお、なるほどのお」

「どうせ『Cクラス』だとでも思ったのでしょう。『Cクラス』というものの存在すら知らず、『ああ、ベンツか』としか思わなかったのでしょう」

「そやな、日本で一番輸入されとるのがベンツやさかい、特殊車両の乗務員も、ベンツは見慣れてしもうとっても不思議ではないでえ」

「しかし、ベンツの『カースト制度』を知り、先生のベンツが、『Eクラス』だと分っていれば、停止を命じることもなかったでしょうし、停止させたとしても、『お気をつけて』とか『先導いたしましょうか』と云ったことでしょう」




「おお、そやそや。あんさんもベンツのこと判ってきとるやないけえ」

「先生の講義のお陰です」

「特殊車両の乗務員は、『Eクラス』と『小ベンツ』との違いも分からんかったかもしれん」

「え?『小便器』?」



(続く)




2021年3月24日水曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その37]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[ナンバープレートのカースト制度(続き12)]



「ウフッ。まさか」


生徒エヴァンジェリスト氏は、ビエール・トンミー先生に、iMessageで含み笑いをした。ナンバープレートの『『カースト制度』の最上位にある横浜ナンバーを『危険』カーストへと転落させるかもしれない横浜市へのIR(総合的リゾート)構想立候補に、先生が本心反対なのに表立って反対を表明しないのは、ただ単に先生が自動車道・横浜環状北線でスピード違反をしたことで横浜に負い目があるからではない、という意味のようだ。


「だって、スピード違反の記録はもう消されたんでしょ?」

「うっ、そこまで…」

「特殊車両との対応終了後、『直ちに』『時を置かず』『直接に』『その足で』自宅最寄りの郵便局に立寄り、『反則金25,000円』を納付し、今回の記録を消去することしたんですよね?このまま3か月間真人間になって交通違反を犯さなければ『違反点3点は自動的に消滅する』との説明を特殊車両の乗務員より受けましたからね」

「じゃあ、なんでワイが横浜に負い目持たなあかん云うんや?」

「奥様は、スピード違反のことは、ご存じですか?」

「へ!?」

「奥様は、同乗されてたんですか?」

「う、う、家内には云わないで……」

「やはり同乗されていなかったんですね」

「……」

「では、どなたですか、助手席に座っていらした女性は、どなたですか?」




「あほ!そ、そ、そんなもんおるかいな」

「ほほー、お得意のオトボケですか。では、いつもはあんなに安全運転に心掛け、決して制限速度を超えるようなスピードは出さないのに、あの時は、どうして、34kmも速度超過されたのですか?同乗の女性にいいところでも見せようと思ったのではありませんか?」

う、う、うんこをパンツに……

「はあ?声が小さくて、聞き取れません」

「iMessageで何が、声が、や。ええい、ノーコメント!ノーコメントだ!これ以上の質問は、事務所を通してくれ!」

「ふん!また、それですか。どこの事務所を通せばいいんでしょうねえ。まあ、いいでしょう。講義を途中で投げ出されては困りますから」

「そや、そや、そやで。まだ講義の途中やで、ちゃんと聞かんかい」

「あの特殊車両の乗務員も、先生の『ベンツ講義』をちゃんと受講していれば対応も変っていたでしょう」

「どういうことや?」



(続く)



2021年3月23日火曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その36]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[ナンバープレートのカースト制度(続き11)]



「そう、そんなに目を白黒させるなんて、あの時の白黒ツートン模様の車両のようですね」


生徒エヴァンジェリスト氏は、ビエール・トンミー先生に、意味深なiMessageを送る。ナンバープレートの『カースト制度』の中で『天上界』カーストにある横浜ナンバーが『危険』カーストへの転落の危機にある理由として、横浜へのIR(つまり、鉄火場)誘致に対してビエール・トンミー先生が反対の声を上げないのには、横浜に負い目があるからだろう、と指摘しているところであった。


「ええー!」

「どうなさいました?」

「な、な、何、云いたいねん?...」

「あれは、X月X日午前11時58分。自動車道・横浜環状北線5.6キロポスト地点でしたね?」

「あんさん!」

「白黒ツートン模様の特殊塗装が施された車両の乗務員に呼び止められたクルマがありましたね?」

「なんで知ってんのや!」

「ええ、『Eクラス』のクルマです。そう、ベンツを代表するクルマです。確か、『E250』でした。あ、先生のベンツと同じですね。ウフッ」

「やめ!やめ、やめんかい!」

「どうやら、その『E250』は、制限速度60Kmのところ94kmの速度を出していたんです」

「おい!おい!おい!」

「『E250』を運転していた老人が、34kmの速度超過を認めたので、特殊塗装が施された車両の乗務員は、法令に基づき『告知書』を発行したんです。この『通告書』には法令に基づき『反則金25,000円』、『違反点数3点』が課せられることが記されており、乗務員はこの『通告書」に母印の押印を求め、老人はこれに従いました」




「ワレ、どこで…それがどねした云うねん!横浜環状北線でのそないなことで、ワイが横浜に負い目でも持つようになったあ云うんかあ?」



(続く)



2021年3月22日月曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その35]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[ナンバープレートのカースト制度(続き10)]



「横浜って、『天上界』から『危険』カーストへの転落の危機にあるんじゃありませんか?」


ビエール・トンミー先生からナンバープレートの『カースト制度』の講義を受ける生徒エヴァンジェリスト氏は、その『カースト制度』の最上位にある横浜ナンバーの転落について、先生に、iMessgeで脅すような指摘をしてきた。


「なにぬかすねん!しばいたろか!」

「先生は、横浜市が、IR(総合的リゾート)構想に正式に立候補したのはご存じですよね」

「ぬぬ?」

「IRの中心はカジノです。カジノと聞こえはいいのですが、要するに、ギャンブル、バクチ、賭博、賭け事、鉄火場ですよね」




「にに?」

「横浜市のイメージは、ナンバープレートのカーストでも分る様に全国的に最高なんでしょ?そこに鉄火場ですぞ。バクチ、賭博ですよ!」

「なな?」

「横浜市民は、85%がIR構想に反対だそうですね。先生も反対なんでしょ?」

「うっ!」

「いいんですか?横浜が鉄火場となり、横浜ナンバープレートが、『危険』カーストへと転落しても?」

「そりゃ…」

「『飲む、打つ、買う』の内、先生は、『飲む』と『買う』は兎も角、『打つ』は、鬱になってもされない方だと云うことは知っています。だから、横浜が鉄火場になることは、反対なんでしょ?なのに、先生は声を上げない。どうしてですか?何か、横浜に、負い目でもあるんですか?」

「えっ!?」

「どうしたんですか、先生?目を白黒させて、それって、まるで…」



(続く)



2021年3月21日日曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その34]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[ナンバープレートのカースト制度(続き9)]



「『カーネーション弁』や」


ビエール・トンミー先生は、自分が使う関西弁は大阪弁ではないと、生徒エヴァンジェリスト氏にiMessageで反論する。クルマのナンバー・プレートの最下位である『危険』カーストとして、なにわ、土浦、足立、筑豊、北九州ナンバーを挙げ、そこには、極道、ヤンキー、暴走族のイメージが抜きがたくついているとしたビエール・トンミー先生が、関西弁を使うのに、『なにわ』、つまり、『大阪』を貶めていいのか、と糾されたのである。


「ああ、NHKの朝ドラの『カーネーション』ですね。先生お気に入りのドラマでしたね。『カーネーション』の影響で似非関西弁を使われるようになったんでしたね」

「なんやて、似非関西弁やて!なにぬかしてくさるんねん。ワイのは『カーネーション』譲りの正当な関西弁やで。『カーネーション』はやなあ、主演の尾野真千子は奈良、小林薫は京都、極め付けは正司照江や。皆、コテコテの大阪弁やで。尾野真千子の河内弁は迫力あったで。ワテはコロッと『カーネーション』に影響されたんや。せやから、ワテのは、『カーネーション弁』や。ここんトコちゃんと解ってもらわんとアカンで」

「まあ、なんにせよ、関西弁というか、大阪弁を使われる先生が、『なにわ』ナンバーを悪しく云って、その大阪を貶めていいんですか?」

「あんさん、なーんにも判ってへんなあ。もう一回だけ云うたるで、ワテのは、『カーネーション弁』や。河内の言葉や。岸和田やで」

「岸和田には、私は出張で幾度も行ったことがありますが、岸和田は、大阪ですよ」

「あーんなあ、岸和田は、大阪府やが大阪市ではないねん」

「はあ?それは判ってますが」

「いや、判ってへん。岸和田は、『なにわ』ナンバーやありひん。『なにわ』ナンバーは、大阪市や。岸和田、『和泉』ナンバーやで」

「え、そうなんですか。でも、大阪市より、だんじりで有名な岸和田の方が、柄がわ…」




「おんどれ!なにぬかそうとしてんねん!」

「言葉自体、今の先生のお言葉のように、岸和田、河内の方が、柄がわ…」

「おまはん、これ以上、『カーネーション』のことを悪う云うようやったら、どついたるでえ!」

「いえ、『カーネーション』のことを悪く云っているのではありません。『カーネーション』は、私も面白く視聴しておりました。しかし、いずれにせよ、私は、『なにわ』ナンバーにそんな悪いイメージはありませんし、土浦、足立、筑豊、北九州にも、そんなに悪いイメージはありません。むしろ、ナンバープレートの最高カーストである『天上界』の横浜の方がまずくありませんか?」

「はああ?!!!」



(続く)




2021年3月20日土曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その33]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[ナンバープレートのカースト制度(続き8)]



「そや、ナンバープレートの『カースト制度』の最下位は『危険』カーストや。凶悪8ナンバーて呼ばれとる」


ビエール・トンミー先生は、クルマのナンバー・プレートの『一般』カーストの下のカーストについて、生徒エヴァンジェリスト氏に、iMessageで講義を続ける。


「具体的にはやなあ…」

「ちょ、ちょっとお待ち下さい。これまでのナンバープレートのカーストもその評価には問題があるかもしれませんが、まあ、マイナス.イメージの評価ではないので良しとしても、『危険』カーストの具体名はまずいと思います」

「かめへん、かめへん。ワテが云うとんのとちゃうねん。ナンバープレートの『カースト制度』はやなあ、『カースト制度』と認識しとんのはワテやが、元ネタがあんねん。『MONOQLO DRIVE』ちゅう自動車雑誌に『ナンバープレート地域最新番付』出とんのや」

「ああ、『天上界』とか『都会』とか『一般』とかいう名称も、先生の命名ではないのですね。どおりで名前に一貫性が見られないと思いました」

「あんさんかて、それまずいでえ。それ、雑誌批判になるで」

「いえ、ただの個人的感想です」

「そうかあ。要するにやなあ、『危険』カーストは、なにわ、土浦、足立、筑豊、北九州ナンバーなんかやな」

「ああ….云ってしまわれたあ…」

「このナンバーには極道、ヤンキー、暴走族のイメージが抜きがたくついとる」




「あああああ!」

「何、iMessageで叫んどんねん」

「そこまで云うのはまずいと思います」

「かめへん、かめへん。ただの個人的感想やさかいな」

「しかし、『なにわ』って大阪のナンバーでしょ。関西弁を駆使する先生が、大阪を貶めていいんですか?」

「はああ?なんやて?貶めてへんで。ただのイメージの話や。それにな、ワテの関西弁は、大阪弁やあらへんで」

「え?」



(続く)