2021年4月30日金曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その74]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[アメリカ象のMクラス(続き3)]



「エエ加減、『アラバマ』のことを『ML』なんとかというベンツちゅう云い方するんやめえな。気持ち悪いで」


ビエール・トンミー先生は、通称を『アラバマ』というベンツについてのiMessageによる講義をしようとしていたが、そのベンツの呼び方について、生徒エヴァンジェリスト氏に注文をつけた。


「それにな、その『ML』は、なあ、謂わば『M』クラスやが、ありゃ、ベンツやないで」

「ええー!なんと衝撃的なご発言を!では、あのスリーなんとかというエンブレムは、偽物だったんですね!」

「おいおい、その『スリーなんとかという』云い方も止めんかいな。『スリーポインテッド・スター』やで」

「ああ、その『スリーポインテッドなんとか』が、あの『アラバマ』には付いてましたが、どこかで『スリーポインテッドなんとか』を入手して取り付けたんですね。アイコラ車なんですね!」

「おいおい、あんさんとはちゃうで。あんさんは、アイコラ職人で、将来、人間国宝にもなるかもしれへん程の腕なんは知っとるが、ベンツにアイコラなんてあれへん。いや、あんさんが云うとる意味とはちゃうが、ベンツのアイコラ車みたいなんはなくはないねん」

「ああ、『アラバマ』は、やはりアイコラ車だったんですね!」

「ちゃうで。ベンツのアイコラ車みたいなん作っとるんは、中国や」

「物真似が得意と云われている国ですね。違法にアイコラしているんですね!私のアイコラは、ちゃんと著作権フリー・商用フリーの画像、肖像権を放棄した人の写真しか使っていませんからね」

「いや、違法やあらへんのや。ベンツ公認か黙認中とこやろうと思われるんやが、『北京汽車』ちゅう中国の自動車メーカーが、ベンツと提携しとってな、『Bクラス』によう似た『BC301Z』いうクルマ作ったり、最近では、『Gクラス』に似た『BJ80』いうクルマ作ったりしてんねん。せやけど、『スリーポインテッド・スター』は付けてへんさかい、アイコラ車いうかコピー車みたいな感じやな。でな、『北京汽車』は、メルセデス・ベンツ社の親会社であるダイムラー社の上から3番目の株主なんや。ダイムラー社の筆頭株主は、『浙江吉利控股集団』ちゅうこれも中国企業で、この会社は、『ボルボ』の筆頭株主にもなってんのや

「へええ~。ベンツって、ドイツの会社であり、ボルボってスウェーデンの会社だと思ってましたが、中国の会社だったんですね」

「という訳でもないんやがな」

「要するに、『北京汽車』は、ベンツのコピー車を作って、でも、『スリーポインテッドなんとか』とは別のエンブレムをつけてるんですね?」




「そういうこっちゃな」

「しかし、私が見た『アラバマ』には、『スリーポインテッドなんとか』が付いてましたよ。あれこそ、偽物ベンツ、アイコラ・ベンツだったんですね!?」



(続く)





2021年4月29日木曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その73]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[アメリカ象のMクラス(続き2)]



「アンタが見たちゅう『ML』なんとかというトランクのないベンツはやな、通称『アラバマ』ちゅうんや」


ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏が見た『ML』なんとかというトランクのないベンツの講義を、エヴァンジェリスト氏の意味不明な質問に振り回されながらも、iMessageで続ける。


「ああ、『アーノルド・パーマー』ではないんですね」

「ようやっと分ったかいな」

「でも、アリと戦い、戦ったアリと親友になったのは、馬場ではなく猪木ですよ」

「けけけ?また、なんや?」

「『アリ・イノキ』なら分りますが、『アリ・ババ』なんて変だと思います」

「誰が、『アリ・ババ』と云うたんや。『アラバマ』や」

「ああ、そうでしたか!『アリ・ババ』ではなく、『アリババ』でしたか。ってことは、あの『ML』なんとかというベンツのハッチバックは、『開け~、ゴマ!』で開くんですね!そんな音声認識機能を持っているとは、侮れません」




「あんさん、ホンマ、幸せもんやなあ。誰が、ベンツの話すんのに、『アリババと40人の盗賊』のこと云うねん。ちゃう、ちゃう。中国の『アリババグループ』とも関係ない、と云いたいところなんやが、ベンツは、中国で売るベンツに、中国の『アリババ』の『AI+Carシステム』を搭載するっちゅうニュースを見たことはあるんや」

「なるほど、あの『ML』なんとかというベンツには、その『AI+Carシステム』が搭載されているんですね」

「ちゃう、そのニュースは見たことあるけど、その後、どうなったんかは知らんし、そもそもワテは、『アリババ』なんて云うてへん。『アラバマ』や、アメリカ合衆国の州の『アラバマ』や」

「だったら、早くそう仰って下さい。無駄な時間を費やしたではありませんか」

「なんやて、それはコッチが云いたいセリフやで」

「で、どうして、あの『ML』なんとかというベンツが、『アラバマ』という通称になるんですか?」



(続く)



2021年4月28日水曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その72]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[アメリカ象のMクラス(続き)]



「先生、広島市立翠町小学校をご存じですか?」


生徒エヴァンジェリスト氏は、『ML』なんとかというトランクのないベンツを見たとことに関連して、何故かテニスやゴルフに言及し、更に意味不明な質問をビエール・トンミー先生にiMessageで送った。


「知らんがな。やけど、名前からすると、アンタの実家のあったんが、翠町やさかい、アンタが行っとった小学校か?」

「違います。翠町小学校は、私が小学校を卒業した直後に出来たので、私が通ったのは、皆実小学校でした」

「なんや、そのカイジツ小学校ちゅうんは?」

「広島皆実高校がご自身の母校であることを誤魔化すだけではなく、同じ『皆実(ミナミ)』の名前が付く小学校のことまでも誤魔化すんですか!」

「もう、そんなん、どうでもエエがな。で、何云いたいねん?」

「翠町小学校の正門の前に、ゴルフの打ちっ放しの練習場があったんです。ウチのすぐ近くでしたので、母が、そこで受付のパートをしていたことがあったんです」

「ああ、そこで、ゴルフの球を打ったことがあんねんのやな」




「さすが先生です。その通りです」

「なら、アンタ、アンタが毛嫌いするゴルフをしたことになるやんか」

「いえ、ただの打ちっぱなしをしただけですし、母がタダで球を打たせてくれたので、金持ちのするゴルフをしたことにはなりません!」

「もう屁理屈ばっかり云いよるなあ。でも、そんなんどうでもエエわ。あんさん、結局、何、云いたいねん?」

「私が見たあの『ML』なんとかというベンツは、ゴルフに行く時用のクルマで、でも、先生は、ゴルフをなさらないので、『ML』なんとかにはお乗りにならないんですね?」

「あんさん、また妙なこと云い出しよるなあ。面倒臭いけど、訊いたるわ。なんや、その心は?」

「いえ、別に謎かけしてるんではありませんが、だって、先生、私が『ML』なんとかというベンツのことを話したら、『ああ、アーノルド・パーマーかあ』と仰ったので、ゴルフ関係のクルマだと思ったのですよ」

「ホンマ、呆れるを通り越して感心するわ。なんで、『アラバマ』が『アーノルド・パーマー』になんねんなあ?聞き間違いにも程っちゅうもんがあんねんでえ」

「私、歳のせいで耳が遠くなったんでしょうか?」

「聞き間違い云うてしもたが、いつも云っとるように、iMessageちゅう読む文字をどうやった聞き間違えんのや?」

「ああ、先生のiMessageは語り出してくるんです。iMessageを読んでいると、私の頭の中に先生のお声が聞こえてくるんですよ」

「なことある訳ないやろが、ええか…」



(続く)




2021年4月27日火曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その71]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[アメリカ象のMクラス]



「ああ、『アラバマ』かあ」


ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏が、『ML』なんとかというトランクのないベンツを見たと云ってきたことに関して、何故か米国の州の名前をiMessageで返した。


「へええ、あのベンツ、ゴルフに行く時用のクルマだったんですね」

「はあ?」

「先生は、ゴルフをなさるんですか?ゴルフ道具は持っているけど、今はもうしていらっしゃらないんでしたか?サラリーマン時代は付合いでしてらしたのですか?」

「なんやて? ゴルフやて?全然興味ないで。岡山勤務だった時に、3回ゴルフ場に行ったことがあるんやが、『能力の限界』を感じて完全撤退したで。道具はどうしたか忘れたたが、今ここに書いことからすると廃棄したんやろな」

「少し安心しました」

「なんでや?」

「先生が、ゴルフ好きでいらしたら、先生のことを嫌いになるところでした」

「意味分らへんで」

「私、ゴルフとかテニスとか、金持ちのするスポーツというか娯楽は嫌いです!貧乏人は、金持ちを嫌悪するんです

「ゴルフ、テニスが、金持ちのするスポーツちゅうんは、それ、かなり昔のイメージとちゃうか?今時、誰でもゴルフ、テニスしとるがな。あんさんかて、会社のテニス部に入っとんたやなかったかいな?」

「うっ…..どうして、そのことを?」

「『プロの旅人』に書いてあったやんか。テニス部の夏合宿で軽井沢に行ったんやろ。女性部員の『スコート』から剥き出された脚を見る為にテニス部入ったんやろ。それが目的やさかい、ラケットも持たずにテニス部員になったなんて不謹慎やで」



(参照:【曲がったことが嫌いな男】石原プロに入らない?入れない?[その104]



「いえ、私、テニス部には入っていませんでした」

「往生際が悪いでえ」

「確かに、テニス部の合宿には行きましたが、テニス部には入部していなかったんです。何故か、部員リストに名前を載せてもらえていませんでした」

「そりゃ、テニスでサーブする時に、『いくわよお~!』と云って巫山戯たからやろ」

「でも、部費は払っていたんですよ!」

「どっちにしてもや、アンタ、アンタが毛嫌いするテニスをしたやんか」

「違います。テニス部の合宿には行きましたが、テニスをしたのではなく、女性部員の『スコート』から剥き出された脚を見ていたんです」




「なんや、開き直りかい!で、あんさんは、ゴルフもしたことないんやな?」

「正直申しますと、ないと云えばないですし、あると云えばあるんです」

「また訳分らんことを」



(続く)



2021年4月26日月曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その70]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き16)]



「ええか、ベンツにも、シンガポール航空にもしっかりとした『カースト制度』はあるんや。せやけど、もう説明したように、シンガポール航空のエコノミー・クラスは、エコノミーなのにファースト・クラス並の満足を得られるんや。ベンツの『Aクラス』でも『Sクラス』並のブランド満足感を得られるんや」


ビエール・トンミー先生は、シンガポール航空を引き合いに出し、ベンツの『Aクラス』のセダンから得られるブランド満足感について、生徒エヴァンジェリスト氏に対して、iMessageでの講義を続けていた。


「カツオなのにクジラの雄大さを感じさせてくれるんですね?」

「ま、そこまでのもんではないけどな。確かに、『Aクラス』のゼダンもスッキリしたシンプルなデザインでエエ、とは云うてもやな、インテリアは、やっぱりちゃうねん。『Sクラス』=『ファースト・クラス』のインテリアと『Eクラス』=『ビジネス・クラス』のインテリアは殆ど同じやけどな、『Aクラス』ゼダンのインテリアは、やっぱり『エコノミー・クラス』やなと思うで」

「所詮、カツオはカツオ、ズルをしてサザエさんに怒られるだけの存在、ってことですね」

「あんさん、言葉遊びばっかしやってくるなあ。『Aクラス』のゼダンは、ちょっと微妙なところはあるが、『Aクラス』、『Bクラス』は、王道の『Eクラス』よりも小さい『Cクラス』よりも更に小そうて、後のトランクのない、チンケな格好のクルマや。ワシは、セダンではないベンツはベンツとは認めへんで」

「つまり、『Aクラス』、『Bクラス』は、『トランクを忘れた寅さん』ですね!?」




「その例えもどうかと思うけどなあ。でも、アンタの云う『トランクを忘れた寅さん』なベンツが増えとんのや」

「あ、そう云えば、私が『スーパー・マン』をしているスーパーの給油ステーションの横の方になんか少し大きめのトランクのないベンツが停まっていたのを見ました。確か、『ML』なんとか…」



(続く)



2021年4月25日日曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その69]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き15)]



真面目に聞いな。もう一回云うけどな、エコノミー客にもビジネス・クラス並の豪華なサービスを提供するシンガポール航空やさかい、エコノミー客やったワテも『ワテはシンガポール航空に乗ったで』と満足したんや」


ビエール・トンミー先生は、ベンツの『Aクラス』のセダンについて、生徒エヴァンジェリスト氏に対して、シンガポール航空を引き合いに出したiMessageでの講義を続けていた。


「その時ワテは、ファースト・クラスやビジネス・クラスではもっと豪華なサービス受けられる、と僻んだりせんかったで。な、ベンツの『Aクラス』のゼダンを買うこととシンガポール航空のエコノミー・クラスに乗ることは一緒なんや。大きな意味で高級ブランドを体験しとるんや。デザイン的にも堂々とした威厳ある『Sクラス』も勿論、エエが、『Aクラス』のゼダンのスッキリしたシンプルなデザインもエエで」

「なるほど、シンガポール航空のエコノミー・クラスは、空飛ぶ『Aクラス』なんですね!」

「おお、せや、せや。逆に云うなら、『Aクラス』セダンは、シンガポール航空で例えると、『エコノミー』やな。整理すると、


『Sクラス』 : ファーストクラス

『Eクラス』 : ビジネスクラス

『Cクラス』 : プレミアムエコノミー

『Aクラス』ゼダン : エコノミー


ちゅうことやな」

「おお、なんと的確な例えでしょうか!さすが『カースト』を知る男ですね!」

「そういうこっちゃ。ついでにな、ベンツの『Aクラス』セダンは、海で例えると、『カツオ』やな。整理すると、


『Sクラス』 : 鯨

『Eクラス』 : シャチ

『Cクラス』 : イルカ

『Aクラス』ゼダン :カツオ


ちゅう感じやな」

「ということは、シンガポール航空のエコノミー・クラスは、空飛ぶ『カツオ』なんですね!そして、先生は、『空飛ぶイルカ、じゃなくて、カツオに乗った少年(いや、中年?いや、老人?)』だったんですね!」




「何、ややこしいこと云うてんのや]



(続く)




2021年4月24日土曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その68]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き14)]



「シンガポール航空は、その豪華さやサービスの良さや洗練さで知られとるやろ。その点、ベンツと同じやで」


ビエール・トンミー先生は、ベンツの『Aクラス』のセダンについて、生徒エヴァンジェリスト氏にiMessageで講ずるにあたり、シンガポール航空を引き合いに出していた。


「普通の航空会社では、ファースト・クラスやビジネス・クラスが豪華で洗練されとるんが当り前やが、シンガポール航空はエコノミーでも洗練されとるんや。その証の一つが、さっき云うたエコノミー客へもワインのフルボトルなんや。せやからエコノミー客でも『あの有名なシンガポール航空に乗ったで』と満足するんや。大事なんは、エコノミー客はハナからファーストやビジネスを考えとらんことや」

「ああ、『Economy Class』を『Eクラス』と勘違いされたのではなく、『E(conomy)Class』なのに『Eクラス』ってことですね!」

「上手い!あんさん、ダテに文学修士やってんのとちゃうなあ。まさにアンタの云う通りなんや。エコノミー・クラスやのに、他の航空会社と違うて、シンガポール航空では、ワインのフルボトルを出してくれたちゅうことで、『ワテはシンガポール航空に乗ったで』と満足させられるんや」

「しかし、先生は、それだけでは満足なさらなかったんですはないですか?」

「おいおい、今度は何、云い出そうとしてんねんや?」

「そのワインのフルボトルをワイングラスに注ぐのに、『ネエちゃん、ワテの隣に座って注いでえな』と我儘を仰ったのではありませんか?」

「アホか!そねいなことする訳ないやろ。あんさんかて、さっき、『シンガポール航空は、ピンサロではない』と云うたやろ」

「いえ、ピンサロなら、先生ももっとご満足されるサービスがあるのではありませんか?」

「え?そうなんか?...あ、いや、そやない。ピンサロやなかったら、ラウンジでもキャバクラでもなんでもエエが、シンガポール航空は、真面目な一流の航空会社やで、そんなサービスある訳ないやないか」




「しかし、先生は、欲望を抑えきれなくなったのではありませんか、CAのサロンケバヤ』に」

「そりゃ、まあ、欲望は確かに….おっと、何、云わすねん。そねなことないで。第一、隣の席には女房が座っとったんやで。女房とモルジブでタイピングしに行った時に乗ったんや。モルジブまで直行便がないさかい、JALでシンガポールまで行って、シンガポールからモルジブ間がシンガポール航空やったんや。やさかい、隣にはいつも女房がいたんや

「おお、それは残念でした」

「ああ、残…ちゃうちゃう!」



(続く)



2021年4月23日金曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その67]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き13)]



ええから聞きいな。あんさんもシンガポール航空の評判はエエことは、知ってるやろ


ビエール・トンミー先生は、ベンツの『Aクラス』のセダンについての講義なのに、何故か、シンガポール航空について、生徒エヴァンジェリスト氏にMessageで語り出していた。


「ふふっ…そりゃ、知ってるも何も」

その手には乗らへん。サロンケバヤ』のことは、話さへんで」

「おお、さすがです!サロンケバヤ』のことをご存じなんですね!」

「あんさんは、シンガポール航空のCAの制服のサロンケバヤ』をチャイナ・ドレスと勘違いしたんやろ」

「おお!どうして、そのことをご存知なんですか?」

「またまた態とらしいで。『プロの旅人』に書いてあるやないけ。アメリカ出張の時に、JALに乗り遅れて乗ったシンガポール航空でサロンケバヤ』を着たCAの鼻の下伸ばしたんやろが」



(参照:アメリカに自由はあったか(その3)【米国出張記】



「先生こそ、サロンケバヤ』のCAを見て、『んぐっ!』されたんでしょう!?」

「やめいな。サロンケバヤ』のことは話さへん云うたやろ。問題は、ワテが、サロンケバヤ』で『んぐっ!』したかどうかやないねん。これは、『ベンツ講座』やで」

サロンケバヤ』のCAを見て、『んぐっ!』されたことは、否定なされないんですね」

「せやから、問題は、サロンケバヤ』やないねん。例えばや、サロンケバヤ』を着たCAがしてくれたサービスや」

「おお、『サービス』ですか!先生、それはイケマセン!」

「何がイケンのや?」

「シンガポール航空は、ピンサロではありませんよ!」




「イケンのは、あんさんのそのオゲレツな発想や。ええか、サロンケバヤ』を着たCAは、ワインは赤と白のフルボトルを掲げて『どちらかエエですか?』ちゅうて選ばせてくれるんや」

シンガポール航空のCAが、関西弁喋ったんですか?」

「このドアホめが!ええか、普通は小さな小瓶をくれるやろが、シンガポール航空では、フルボトルなんや」

「は?それって、当り前ではないんですか?」

「あんさん、海外出張ではビジネス・クラスしか乗ったことあらへんのやろ」

「そうですが」

「ワテは、シンガポール航空のエコノミー・クラスに乗ったんや」

「それは、それは。センセともあろうお方が、エコノミー・クラスだなんて、似つかわしくありません。あ、そうかあ、『Economy Class』で『Eクラス』と勘違いされたんですね」

「なワケないやろ。ベンツやないんやからな」

「先生は今、シンガポール航空を航空業界のベンツとして語っていらっしゃるのではないのですか?」

「おお、あんさん、ホンマ、時々、的を射たことを云うなあ。そやねん。シンガポール航空を航空業界のベンツなんや」



(続く)




2021年4月22日木曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その66]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き12)]



「もっと少し正確に云うとやな、正統的なベンツが欲しい。せやけど、『Cクラス』は高すぎる、或いは、初めから『Cクラス』、『Eクラス』、『Sクラス』は関係ないという人が『ベンツ気分』を得るためには『Aクラス』のゼダンがエエちゅうことや。ベンツのことを全然知らん人が見たら、『Aクラス』のゼダンも『Cクラス』のゼダンも『Eクラス』と『Sクラス』のゼダンも全部、『ベンツのゼダン=高級車』ちゅうことになって区別つかんとと思うで」


ビエール・トンミー先生は、ベンツの『Aクラス』のセダンについての講義を、生徒エヴァンジェリスト氏に向け、iMessageで続ける。


「ここで大事なんは、ヤナセで見た家族は『Aクラス』のゼダンで大満足していて、初めから『Cクラス』、『Eクラス』、『Sクラス』は関係ないと思うてるんや。せやから、『Cクラス』、『Eクラス』、『Sクラス』に引け目を感じることはないんや」

「志が低すぎます!」

『いや、分らんでもないんや。『Aクラス』のゼダンを買ったことで『ベンツの価値観』を共有した気分になれるんや。ワテが『Cクラス』を買った時が正にそうやったで」

「ああ、熟練のベンツ師である先生ともあろうお方があ…」

「ワテかて、ウブやった頃はあんねん」

「え!?ウブだった先生?若くして『原宿の凶器』と呼ばれたお方が!いえ、小学生にして『琴芝のジェームズ・ボンド』さえ呼ばれた先生に、ウブだった頃、なんて!」



(参照:【ゲス児童】『くしゃれ緑』な『ウンギリギッキ』(その29)[M-Files No.5 ]



「いや、琴芝の頃はまだ『ゴールドフィンガー』はあんまし使うとらんかったんや」

「おお、伝説の『ゴールドフィンガー』ですね!」




「うっ!またあ!何、云わすねん。このアホンダラがあ!またオゲレツな方に話を持って行きよって。ワテは、真面目にベンツの講義してんのや。ええか、あんさんもシンガポール航空は、知ってるやろ」

「はああ?先生こそ、ベンツとは関係のないお話をしようとされているではないですか」



(続く)




2021年4月21日水曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その65]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き11)]



「おお、おお、エエで。『Cクラス』、『Bクラス』、『Aクラス』は、どんどんどん蔑んでエエで。『Cクラス』なんかは、所詮、『C』の分際なのに『ドヤ、ワテはベンツやで』と勘違いしてる人が多いと思うで。そこはワテら『Sクラス』と『Eクラス』いう正統派がちゃんと責任をもって指導せんとアカンな」


ビエール・トンミー先生は、ベンツの『Aクラス』、『Bクラス』に関する説明を聞いて、今後、『Aクラス』、『Bクラス』を見かけたら、『君、それでもベンツかねえ』と蔑んでやる、という生徒エヴァンジェリスト氏の考えをiMessageで認める。


「特に『Bクラス』は、『アンタそんなにしてまでベンツ乗りたいんかいな』と云ったてえや。ただな、微妙なんは、『Aクラス』やで。Aのゼダンは何にも知らない人が見たら、『アッ、ベンツ』」と思うかもしらんで。パッと見ィは『S』や『E』や『C』と同じ格好しとるさかいな」

「え!?『Aクラス』にセダンがあるんですか?『Aクラス』、『Bクラス』は、ハッチバック車ではなかったんですか?」

「それがな、最近、セダンタイプの『Aクラス』が出てきたんや。けどな、『プアマンズCクラス』やな。室内装備見ると、『あ、値段どおりの内装やな』ちゅうのが第一印象やったで」

「『Cクラス』自体が、プアマンの為のものと云っていいのに、その『Cクラス』を更に貧乏人向けにしたのが、セダンタイプの『Aクラス』なんですね」

「そうやで。『Aクラス』のゼダンは、『なんちゃってベンツ』、『プアマンズCクラス』やから、素人さんへの啓蒙が大切やて」

「プアマンの為の『プアマンズ・ベンツ』なんですね。『Aクラス』のゼダンを見て、涎を垂らしている人がいたら、あんなのはベンツじゃないぞ、と注意してやります」

「そうしい。でもな、そうするん、結構、難しいで。『Aクラス』のゼダンはな、なかなか格好エエことはエエねん。去年、ヤナセで『Aクラス』のゼダンを一家で見に来た家族(夫婦とその両親)がおったんや。隣りには『Cクラス』や『Eクラス』や『Sクラス』も展示してあったが、そちらはハナから『ワテらには関係ない』という感じやった。でも『Aクラス』のゼダンはえらく気にいったみたいで話が弾んで目ェがキラキラしとった」

「愚かですねえ」

「でもな、そんなもんなんよ。クラスに関係無く魅力に溢れる車種があるんや。ワテも最初に『Cクラス』を買った時はな、ワテには『Eクラス』も『Sクラス』も関心外の外、と思って『Cクラス』が眩しい存在やったで。あの家族もそうなんやで」

「ふん!『Aクラス』のゼダンのどこがいいんですか!たかが『Aクラス』のくせして」

「まあ、その通りやが、あんさん、『Aクラス』のゼダン見たことないのに、よう云うなあ」

「先生の眼を通して『Aクラス』のゼダンは見たことがあるんです!

「何、云うてんねん?」

「私は、先生の『ベンツ講座』で、ベンツのなんたるかをしっかり学んできています。そして、その結果として、先生と一体化してきているんです!」

「あんさん、何、アホぬかすんや。ワテと一体化やなんて、気持ち悪いこと云わんといてえな」

「私、今やもう、イトーヨーカドーのパンツを履いた先生な気分なんですよ。ほれ」




「ううーっ!な、な、なんや、これえ!やめんかーい!」

「講義の合間の箸休めみたいなもんです」

「いらんわい、そないなモン!」

「昔、猪木さんの試合を見たこともないのに、プロレスって、八百長だとかショーだとか非難する人が多くいたもんです」

「は?なんや、今度は?」

「しかも、八百長とは何か。ショーとは何かの定義もせずになんです。しかし、私は、先生の『ベンツ講座』で、ベンツのなんたるかをしっかり学んできているんです。先生の眼を通して『Aクラス』のゼダンは見たことがあるんです!」

「また強引にプロレスの話かいな。ま、あんさん、もうかなりベンツのことは詳しゅうなっとるとは思うで。でもな、間違えんときい。『Aクラス』のゼダンがエエ、ちゅうことではないで。正確に云うと、『Aクラス』ではゼダンがエエ。ちゅうことなんや」



(続く)