2023年9月30日土曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その261)

 


「(つまらないから、ボクはもう、しばらく前からアイツのBlogを読むことを止めたんだ。なのに、アイツ、ボクとのiMessageのやり取りで、何かにつけて、Blog用に作ったアイコラを送ってくる。『止めろ!』と云うのに)」


と、ビエール・トンミー氏が、ネグリジェ姿の女性にされてしまった自分のアイコラを思い出していると、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から、抗議のiMessageが入った。



====================================


「アンタあ、ほんまに大丈夫なん?そのBlogは、『プロの旅人』氏のじゃろ。ワシんじゃないけえ。まあ、『プロの旅人』氏は、ワシのことを、石原プロに入るんじゃあないかあ、と何遍も書いとってみたいなんじゃけど」

「付ける薬がない、いうんは、アンサンの為にある表現やな」



「でものお、『マクドナルド』兄弟のお父さんは、スコットランドの方から来たんよ。アイルランドは、スコットランドの隣じゃろ」

「そりゃ、隣いうたらせやろな」

「『マクドナルド』兄弟のお父さんは、そのアイルランド出身の人なんじゃと」

「なら、最初からそう云うたらエエがな。スコットランドの方から来た、とか勿体つけんのやないで。で、なんなんや、『マクドナルド』兄弟のお父さんは、スコットランドやのうてアイルランドの人やから、『マクドナルド』いう名前でも、『ドナルド』さんの『~の子』いう意味の名前やない、いうことなんか?」

「いや、やっぱり、『ドナルド』さんの『~の子』なんよ。でもの、『マクドナルド』の『マク』は、『Mac』じゃのうて『Mc』なんよ」

「ああ、『マッキントッシュ』は、元は『マック+イントッシュ』で『マック』、つまり、『Mac』やけど(『イントッシュ』はんの子やな)、『マクドナルド』は、『マック』やのうて『マク』やさかい『Mc』いうことなんやな。スコットランドの人たちは、『アイルランド』からブリテン島に入植した人たちやさかい、言葉も近いんやろ。でも、『Mac』と『Mc』という風にちょびっと違うてきたんやろ」

「なんねえ、アンタあ、ボケてきとるんじゃあないかと心配しとったけど、さすがじゃねえ。確かに、『Mac』は、スコットランド系、『Mc』は、アイルランド系で、ほぼ、アンタの云う通りじゃ」

「ほぼ?なんか、ケチつかけんのかいな」


====================================



「(本当にムカつく奴だ。『ほぼ』だなんて、勿体をつけやがる)」


と、ビエール・トンミー氏は、『ほぼ自分の云う通り、ということは、自分が云ったことのどこかが違うということだが、それはどこだ?』、と苛立ちと疑問とがないまぜになった気分に襲われた。


(続く)






2023年9月29日金曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その260)

 


「(でも、そう云えば、『Mac』とつく名前は、スコットランドとか、どこかその辺由来の名前だと聞いたことはあったなあ)」


と、ビエール・トンミー氏が思った時、その思いに応えるかのようなiMessageを、友人のエヴァンジェリスト氏が送ってきた。



====================================


「でも、『Mac』が『~の子(子孫)』いう意味じゃあいうことは、アンタくらいになると、とうの昔から知っとったじゃろ?」

「ああ、そやねん。まあ、常識やな」

「でも、『マクドナルド』は、『ドナルド』さんの『~の子』じゃけど、『マクドナルド』を創業した『マクドナルド』兄弟のお父さんは、スコットランド出身の人じゃないんじゃと」

「ああ、そりゃ、『マクドナルド』兄弟のもっと祖先が、スコットランドの人やったんやないんか?」

「と、思うじゃろう。でもの、『マクドナルド』兄弟のお父さんは、スコットランドの方から来たことは来たんじゃと」

「なんや、その『~の方から来た』ちゅうんは、なんや、消火器の詐欺師みたいな云い方やないか。消防士みたいな服着て、『消防署の方から来た』云うて消火器を売りつける詐欺師は昔、ようおったんや」



「ああ、それ、ワシも南柏のアパートで引っ掛かったけえ」

「『スコットランドの方から来た』いうんは、それと同じやないか。まあ、アンサンも、お客はんから『詐欺師』云われたんやろ」

「それは、違うけえ。『ペテン師』云われたんよ」

「同じや」

「まあ、褒め言葉なんじゃけどのお。上手いこと営業する、自然にワシから買うてしまう、いうような意味なんよ」

「アンサンのBlogは、『ペテン』やで。例えば、<『石原プロモーション』解散の真相>とかいうタイトルで、その実、舘ひろしと神田正輝を『オフィス・トンミー』に移籍させ、渡哲也だって『オフィス・トンミー』に入れる、とか、くだらん妄想を書いてるだけやないか」



(参照:【突撃インタビュー】『石原プロモーション』解散の真相?[その8=最終回]



====================================


「(そうだ。アイツのBlogは、つまらん!妄想をぐだぐだと書き、その妄想に引っ掛けたらしいアイコンも付けているが、『そうドスか』というセリフに対して、『ドス』を持った男を描いただけのヒネリもなんにもないくだらないアイコラだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、自分の顔が使われた数々のアイコラを思い出し、片頬を歪めた。


(続く)






2023年9月28日木曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その259)

 


「(まあ、ある意味、アイツは大したもんだ。アイツ、『Windows』は、サラリーマン時代、『Windows』用のアプリケーション・システムを売り、会社でも『Macintosh』使いではあったものの『Windows』も使ったことがなくはないとはいえ、余りよく知らない『Windows』について困っている人のサポートをして、問題解決をしているんだからなあ)」


と、ビエール・トンミー氏が、自分もiPhoneのことで分らないこと、困っていることがあれば、友人のエヴァンジェリスト氏に直ぐに連絡し、対応してもらっていることを思い出していると、そのエヴァンジェリスト氏から、全く予期せぬ言葉のiMessageが入った。



====================================


「『Maxwell』よおね」

「はあ?いきなり、コーヒーがどねしたんや?」

「いや、『ビル・ゲイツ』のお母さんが、『Maxwell』のコーヒーを飲んどってじゃったかどうか知らんけど、コーヒーのこと云うとるんじゃないんよ」

「なんで、ここで『ビル・ゲイツ』はんのお母はんが出てくんねん?」

「そりゃ、『ビル・ゲイツ』のお母さんが、『Maxwell』さんじゃけえよね。お母さんの名前は、『メアリー・アン・マクスウェル・ゲイツ(Mary Ann Maxwell Gates)』で、結婚前は、『メアリー・アン・マクスウェル・(Mary Ann Maxwell)』で、要するによね、『Maxwell』さんなんよ」

「それがなんやねん?」

「『Maxwell』は、スコットランド系の名前らしいんよ」

「やからあ!それがなんやねん?」

「『Maxwell』は、元々は、『Mackeswell』と書いとったんじゃと」

「なんや、『Windows』を世に出した『ビル・ゲイツ』のお母はんの名前が元は『Mackeswell』と書いて、最初の文字が『Mac』やから、『Windows』が『Macintosh』と関係ある、云うんか。そりゃ、ちと強引やで」

「ほうじゃないんよ。『Maxwell』つまり『Mackeswell』は、『well』が『泉』いう意味で、『マックさんの泉』いうことらしいんよ。で、『Macintosh』の『Mac』は、『~の子』いう意味じゃけえ、『マック』違いなんよ」



「なら、『Windows』と『Macintosh』は、関係あらへんやろ」

「いやの、『~の子』いう意味の『Mac』は、元々、やっぱりスコットランド系の名前に付くもんじゃけえ、その意味で、スコットランド系の名前を持つお母さんを持つ『ビル・ゲイツ』が世に出した『Windows』は、『Macintosh』と関係なくはないかもしれんのんよ」

「アンサン、それ、強引ちゅうことに変わらへんで」


====================================



「(アイツ、またネットでデジタル・ハンターして得た知識を、あたかも前から知ってかの如く持ち出してきやがった)」


と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏が、ネットという海から釣ってきた魚を竿にぶら下げたまま、自分の前に突き出してきているように感じ、右手に持つiPhone14 Proから身を避けるようにした。


(続く)






2023年9月27日水曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その258)

 


「(あいつは、素直じゃないんだ。昔からそうだったんだ。世の中、『Windows』を使っている人間が多いのに、アイツは、世に逆らってずっと『Mac』を使ってきている。あ、『Mac』も『Mac』だ)」


と、ビエール・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏同様、面倒臭くなるようなことに思いが至った時、エヴァンジェリスト氏から、重ねて面倒臭くなりそうなiMessageが入ってきた。



====================================


「『マッキントッシュ』も、『Macintosh』じゃけど、『McIntosh』じゃけえね」

「云うたように、ワテは、『Windows』派やさかい、『マッキントッシュ』のことは、どうでもエエんや」

「いや、『Windows』も『Macintosh』と関係なくはないかもしれんよ」

「アンサン、『Windows』は、『Macintosh』のパクリと云いたんやろけど、そないなこと、ワテ、どうでもエエんや」

「おっと、そこは違うで。『Windows』は、『Macintosh』のパクリじゃないで」

「え?ほんまか?」

「『Windows』は、『Macintosh』のパクリじゃあ、云うんは、『Macintosh』に失礼じゃろ。ああように使い勝手が悪うて綺麗じゃないOSと一緒にされとうないじゃろう」

「嫌味なやっちゃなあ。ほな、『Windows』は『Macintosh』とどう関係あんねんな?」

「『Windows』は、ビルが出したんじゃろ?」

「ああ、ビル・ゲイツの『Microsoft』やな。ワテ、『Windows』の前に『MS-DOS』の頃から、『Microsoft』はんにはお世話になってまんがな」

「ああ、『MS-DOS』じゃね。ワシも使うとったけど、『MS-DOS』も、元々は『Microsoft』のもんじゃのうて、『ティム・パターソン』が作った『QDOS(後の86-DOS)』じゃろ。その『QDOS(後の86-DOS)』も『CP/M』との関係で色々云われたみたいじゃし、ワシ、『CP/M』もちょっと使うたことあるけど、まあ、そう云われたらのお、いうところもなくなかったような気がせんでもないけえ。あ!あっちの『ドス』じゃないけえね

「ああ、そうドスか」

「アンタ、なんかやけになっとるん?『ドス』振り回さんといてえね」



「なんかゴチャゴチャ云うとるけど、要するに、『Windows』は『Macintosh』とどう関係あんのや?」


====================================



「(アイツは、『Windows』が嫌いなんだ。『Windows』で困った人のサポートをしてお金を持らているくせに)」


と、ビエール・トンミー氏は、シルバー人材センターの会員として、パソコン・サポートの仕事をしている友人のエヴァンジェリスト氏が、本来のオゲレツ顔を隠して、真面目な顔で、パソコンで困っている高齢者のサポートをしている姿を思い浮かべた。


(続く)






2023年9月26日火曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その257)

 


(でも、アイツ、ボクがまさに股間を掻いたばかりだったのがよく分ったなあ)」


と、ビエール・トンミー氏は、iPhone14 Proを持たぬ左手で、また、自らの股間を触り、ソレの『位置』を変え、友人のエヴァンジェリスト氏に対して強い『口調』のiMessageを送った。



====================================


「アンサン、ほんまエエ加減にせんと、アンさんの顔も体も潰して、御託でもオタクでものうて、魚拓にしてまうで!」

「おお、怖っ!ほうじゃ、魚じゃ。ワシ、『鯖』と『マクド』との関係を話そうとしとったのに、アンタが話を逸らすんじゃけえ」

「逸らしたんは、アンサンや!」

「まあ、アンタあ、『鯖』と『マクド』との関係知っとるけえ、ワシの説明を聞くまでもないんじゃろう。それで、ワシを弄んどるんじゃろう。『鯖』、が、フランス語じゃとMaquereau』じゃ、いうことも知っとったし」

「ああ、知っとるで。『鯖』は、フランス語やとMaquereau』やで。その『Maquereau』と『マクドナルド』とがどう関係しとるか、エエ加減、説明してみんかい。もう道草食わんと、端的に説明すんのやで」



「おおっ!『道草食わんと、端的に』!アンタあ、やっぱりな~んもかも知っとるんじゃね」

「ん?あ、せやで。早う続けえな」

Maquereau』は、端的に、いうか、短うすると『Mac』じゃろ」

「そや、そや。ようよう、そこんとこに行ったで。『マクドナルド』の『Mac』や」

「おーっと、また、ワシを引っ掛けようとしとるんじゃね。でも、ワシは引っ掛からんよ。『マクドナルド』は、『McDonald』じゃけえ、『Mac』じゃのうて『Mc』じゃけえ」

「お…知っとったんか?!アンサン、意外とデケルやんか」

「でも、アンタのことじゃ。実は、『Mc』と『Mac』は違うけど違わん、いうことも知っとるんじゃろ?」


====================================



「(ああ、またアイツ、なんか面倒臭いことを云い出してきたあ)」


と、ビエール・トンミー氏は、面倒臭いことを話す時の友人のエヴァンジェリスト氏の嬉々とした表情を思い出し、自らは頬に陰鬱を浮かべた。


(続く)






2023年9月25日月曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その256)

 


「(それにしても、アイツ、『逆さクラゲ』が好きだなあ。アイツ、ボクと家内とが、『逆さクラゲ』でピンクな『プロレス』をしたことを妄想していたが、それって、実のところ、自分のことなんじゃないのか?ボクには、ちょっと狭い『部屋』だが、クルマという便利な『場所』があるから、『逆さクラゲ』でなくても『できた』んだ。でも、運転免許もクルマもアイツは持ってないから、『逆さクラゲ』を愛用していたんだろう。うっ、ゲっ!)」


と、ビエール・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏の『逆さクラゲ』で『励む』姿を想像してしまい、思わず、えずいてしまった。



====================================


「アンタあ、『個別の事案についてのコメントは、差し控えさせて頂きます』じゃあ云うて、政治家的答弁の善し悪しは別として、また標準語になっとるよ。しっかりしてえや。ちゃんとイナゲな関西弁喋りんさいや」

「やからあ、ワテのは、『カーネーション弁』や云うてるやろが。『逆さクラゲ』が大久保にぎょうさんあったんかどうかは知らへんけど、なんで大久保の話になったんや?」

「ああ、ほんま、しっかりしてえや。『38ism. from MKCAFE』のこと、話しとったんじゃないねえ。『38ism. from MKCAFE』は、今は沖縄にあるけど、その前は大久保にあったいうて説明したげたじゃろう」

「おお、『38ism. from MKCAFE』いうたら、『鯖バーガー』の店やったな。『鯖バーガー』いうんは、美味しそうな気もするんやけど、なんで、ワテ、食べたこともないし、知りもへんかった『鯖バーガー』のこと、アンタと話さなあかんねん?」

「そりゃ、勿論、『鯖』が『マクド』と関係あるけえじゃないねえ」

「んや、『マクドナルド』には、『鯖バーガー』はなかったんやないか?」

「またまたオトボケで、ワシを試しとるんじゃね」

「ありゃ、判ってもうたか。そや、『鯖』が『マクドナルド』とどう関係あるか、アンサンがちゃ~んと分ってるか思うてな」

「アンタあ、まだワシを試しとるん?」

「んん?」

「ワシは、『鯖』が『マクド』と関係ある、云うとるのに、アンタあ、『鯖』が『マクドナルド』とどう関係あるか、云うとるんじゃねいねえ。アンタのその手には乗らんよ。アンタ、さっきも手で股間をボリボリ掻いとったじゃろ。ワシ、アンタの友だちじゃけど、アンタの股間にゃあ間接的にでも触りとうないけえ」

「エエ加減、御託を並べんで、早う説明しなはれ」

「ワシ、オタクじゃないけえ。アンタの方が、『インモー』オタクじゃろうに」



====================================


「(アイツ、久しぶりに、iMessageでの『聞き間違い』の技を使ってきたな。クダラン!)」


と、ビエール・トンミー氏は、どこかの副総裁のように口を歪めた。


(続く)






2023年9月24日日曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その255)

 


「(そうだ!アイツの方から、カモメは『ジョナサン』と云うつもりではない、と云ってきたからなんだ。アイツが、『かもめのジョナサン』をふってきたんあだ)」


と、ビエール・トンミー氏が、自分が『かもめのジョナサン』のことに触れることになった経緯を思い出し、すっとぼけた表情の奥にニヒルを秘めた友人のエヴァンジェリスト氏の様が自身に迫ってくるように感じた時、エヴァンジェリスト氏から、まさにニヒルを秘めたiMessageが届いた。



====================================


「で、『ジョナサン』いうたら、『すかいらーく』系の『ファミレス』やあ、と云うて、アンタ、そこから日本語の省略について、嬉しそうに話し出したんよ」

「いや、『すかいらーく』系の『ファミレス』とか云い出したんは、アンサンやなかったか?」

「ワシは、『ファミレス』とは云わんけえ」

「いや、そういうことやのうてやなあ。そもそも、なんで、アンサン、『研ナオコ』の歌の『かもめはかもめ』のこと云うてきたんや?」

「アンタあ、ほんまに大丈夫かいねえ?ワシが、『かもめはかもめ』云うたんは、アンタが、『クラゲはクラゲ』云うてきたきえ、ワシは、『かもめはかもめ』じゃあるまいし、云うたんよ」

「おお、そやそや!『クラゲはクラゲ』や。んん?でも、なんで、ワテ、『クラゲはクラゲ』と云わなあかんねや?」

「大久保のこと、話しとったん、忘れたん?」

「ああ、大久保のこと、話しとったなあ。でも、大久保とクラゲと、なんの関係があるんや?」

「アンタあ、オトボケ上手じゃねえ。アンタあ、『逆さクラゲ』でよう『プロレス』しとったんじゃろう?奥様とも。ふふ、『バスローブの男』いうん?アレ、世界中で読まれとって、世界が知っとるで」



[参照:チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その218)



「あんなあ、何べんも云うけど、あないな妄想系オゲレツBlogのことなんか、信じたらアカンで。ちゅうか、アレ書いてんのアンタやろ」

「その『お前、平田だろ?』みたいな云い方止めてえや」

「は?何、云うてんねん?アンサン、いつから『平田』に….あ!なんや、コレ。前にも同じ会話してんがな。もうその罠には嵌らへんで。でも、大久保と『逆さクラゲ』と、なんの関係があるんや?ワテ、大久保のそういう所、行ったことあらへんで」



「なんねえ、まだオトボケかいね。今は知らんけど、大久保いうたら『逆さクラゲ』がようけえあったじゃないねえ。あ、そうか、アンタあ、渋谷じゃったんじゃね。アンタが、よう行っとった『逆さクラゲ』は、渋谷の『逆さクラゲ』じゃったんじゃね」

「個別の事案についてのコメントは、差し控えさせて頂きます」


====================================



「(迂闊なことを云うと、危ない、危ない。アイツ、どうせ、ボクとのiMessageをBlogにそのまま転載するつもりだろうらなあ。転載するだけならまだしも、そこから妄想を膨らませて、あらんことまで書いてしまう恐ろしい男だ。『バスローブの男』だって、ボクが自分のバスローブ姿の自撮り写真をアイツに送っただけなのに、そこから、『逆さクラゲ』だの、ピンクな『プロレス』だのに話を膨らませていったんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、眼前に、微笑む友人のエヴァンジェリスト氏の顔が浮かび、滑らかな動きながら、自分に迫ってきたので、思わず、身を引いていた。


(続く)






2023年9月23日土曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その254)

 


「(まあ、日本語に、日本語の省略の問題に、関心を持ち、書店で『日本語の大疑問』という本を見つけ、それを買って一気に読んだのは、ボクだし。この歳になってもボクの探究心は衰えないんだけど…)」


と思いながらも、ビエール・トンミー氏が、何故か、気落ちしたような憂いを頬に浮かべて股間に眼を落としていると、友人のエヴァンジェリスト氏から、また茶化すようなiMessageが入った。



====================================


「『やぶそば』は、薮から蕎麦が出てきたんねえ?」

「ふん!」

「いや、『やぶふん』じゃないけえ。『やぶふん』は、藪からウンコが転がし出てくることじゃろ?」

「アホンダラあ!アンサン、『やぶへび』に引っ掛けて『やぶそば』を持ってきて、ワテの話を茶化すつもりやけど、そうはいかへんで」

「いやの、『やぶそば』の蕎麦は、茶蕎麦かどうかは知らんでえ」

「『やぶそば』いうんはやなあ、まあ、説は色々あるみたいなんやけど、鬼子母神の辺りの藪の中に美味い蕎麦屋があったことから来とるんや。つまり、『やぶそば』は、『やぶへび』とおんなじように、『やぶ(藪)』の『そば(蕎麦)』ちゅうことなんや。せやから、アンサン、『やぶそば』でワテの話を茶化すことできひんのや」



「茶化しとらんけえ。ワシ、アンタから真面目に学んどるんよ。その日本語の省略法則からしたら、『かもめはかもめ』は、『かもかも』になるん?」

「はあ?『かもめはかもめ』は、文であって、モノとかコトとかやあらへんさかい、省略するもせんもないやろ」

「ええー!『かもめはかもめ』は、『研ナオコ』の歌、レコードじゃないね」

「え?『研ナオコ』?そういうたら、なんか『研ナオコ』のこと、アンサン、云うてたな」

「アンタあ、もう忘れたん?ワシ、『研ナオコ』のことに触れて、『研ナオコ』の歌の『かもめはかもめ』のことを話しとったじゃないねえ」

「あ、そういうたら…」

「それを、アンタあ、カモメは『ジョナサン』じゃとか云い出して、話が逸れていったんよ」

「ワテの方から、カモメは『ジョナサン』や、とは云わんかったあ思うが…」


====================================



「(ボクが『かもめのジョナサン』のことに触れたのは確かだが…)」


と、ビエール・トンミー氏は、『かもめのジョナサン』が日本でもベストセラーとなった頃のことを思い出した。自分と、そして、友人のエヴァンジェリスト氏とが、20歳の頃のことである。エヴァンジェリスト氏が、20歳の頃、『都立大学』(東横線の駅名としての『都立大学』だ)の下宿で、夕食としてたい焼きを6個食した、と自慢げに語っていた頃のことである。


(続く)






2023年9月22日金曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その253)

 


「(話を逸らさせたりはしない。ボクは、日本語の言葉の省略の理屈を語るんだ。でも、どうして、そんな理屈を語ることになったんだったか…?)」


と、ビエール・トンミー氏は、どこか釈然としないものを感じつつも、友人のエヴァンジェリスト氏に向けて、先程より口先から出掛けては止められてきた理屈を語るiMessageを送った。



====================================


「『ファミレス』とか『メントレ』、『デジカメ』なんかに違和感を覚えんようになったんにも、ちゃんと理屈があんのや」

「ワシは、『ファミレス』も『デジカメ』も違和感覚えるけどのお。『メントレ』は意味さえ分らん」

「アンサン、普通とちゃうさかい、アンサンを基準に考えたらあかんねん。今読んどる『日本語の大疑問』(国立国語研究所・編)ちゅう本によるとやな」

「え!アンタあ、『国立国語研究所』が出しとる本なんか読んどるん。凄いのお。『国立国語研究所』いうたら、よう知らんけど、日本語の研究をしとる国立の研究所じゃろ?」

「まあ、そうなんやろな、名前からして」

「その『国立国語研究所』じゃあ、『んぐっ!』いう言葉の研究もしとるんじゃろうか?」

「アンサン、ほんま、エエ加減にしいや。そないなオゲレツ言葉なんか研究対象になるかいな」

「『天は言葉の上に言葉を造らず言葉の下に言葉を造らず』じゃ」



「アンサン、言葉までアイコラすんのか。そんな『言葉アイコラ』、福澤はんが知ったら、泣きなはるで」

「言葉に罪はないけえ」

「それ、ワテ、ゲーノー界のこと、興味あらへんさかい、ようは知らへんけど、最近、問題になっとる芸能事務所に関連して、『タレントに罪はない』ちゅうのと同じ理屈やな。けどな、その理屈やったら、問題起こした会社でも、社員に罪はない、云うて社員とは取引したらあかんのやないか?タレントの出演料を事務所は報酬は取らんで、総てタレントに払うんやったら、問題起こした会社の社員に商品とかサービスの代金を全部、払うたらんかい!」

「なんねえ、アンタ、詳しいし、見識あるんじゃねえ!」

「あ!アカン、アカン。また、アンサンのペースに乗ってもうた。ワテが云いたいんは、そないなことチャウねん。『日本語の大疑問』ちゅう本によるとやな、『ファミレス』なんかに違和感を覚えんのは、日本語の省略は、語を意味上のまとまりによってグループに分割してから、そこから、各グループの冒頭を取り出して結合するのが基本やからそうなんや。例えば、こうや。


自由民主党→自民党

東京証券取引所→東証

薮から蛇→やぶへび


『コンビニエント・ストア』→『コンビニ』もこの法則の派生系やろな。『ホームセンター』→『ホムセン』が、嫌悪感を感じて許せんのは、この日本語の省略法則から外れてるからなんやとこの本で理由が分かったんや。『ホーム』→『ホム』が嫌悪感の理由や。ワテ、『絶対ホムセンとは云わんでェ』と誓うとるで」

「おお、アンタあ、さすがじゃねえ」


====================================



「(いやああ、ボクが凄いんじゃないんだ。言葉のことをこんな風にちゃんと研究している人たちが偉いんだ)」


と思いながらも、ビエール・トンミー氏は、iPhone14 Proを持たぬ左手を、左後頭部の下の方にやり、そこからその手を首にずらし、撫でるようにした。


(続く)






2023年9月21日木曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その252)

 


「(ポケットに入れて気軽にいつでも携帯でき、夜間だろうが自撮りだろうが一眼レフ以上のクオリティの写真が出来るのが、今のiPhoneだ。接写、広角、露出、ピント合わせ、何でもiPhoneの方が性能がいい。レンズや画素の物理的スペックは一眼レフの方が(ガタイが大きいだけに)優秀だが、その差をソフトウエアの超高性能な機能で圧倒している。唯一、一眼レフが優るのは、その巨大なボディを生かした望遠だが、iPhoneだって、光学レンズで3倍、電子ズームで15倍の望遠がとれるし、そもそもそんなに望遠の写真撮る機会はない)」


と、ビエール・トンミー氏が、手にしているiPhone14 Proを裏返して、背面のカメラに見入っていると、友人のエヴァンジェリスト氏から唆すようなiMessageが入ってきた。



====================================


「ああ、問題は、この前、発売開始されたiPhone15 Proに買い換えるか、いうことなん?」

「ああ、ソレ、ちょっとだけ考えたで。iPhone14Proを発売当初と余り変わらん価格でソフマップが買取ってくれるさかい、一瞬14を売って15を買おうかと思ったんや。せやけどほとんど変わらんさかい、馬鹿らしゅうてすぐにその考えやめたで」

「カメラ機能は、iPhone15 Proの方が、レンズがフレア防止加工が施されて逆光に強うなったとか、少しようなっとるんじゃろうけど、アンタが、iPhone14Proで撮った夜の日本橋三越の写真なんか、充分に秀逸じゃけえね」

「せやろ。あの写真は夜、帰りに歩きながら何となく撮った写真なんや。綺麗やろ。あないな写真を一眼レフで撮ろうと思うたら、高級機を使うて素人離れした技術が必要やで。一眼レフやと、AUTO機能では無理で、露出やシャッタースピードや被写体深度の知識を駆使して数値を調整してカメラを三脚に固定して撮らんとアカン。iPhoneは、スタビライザーの機能もあるさかい三脚も不用なんや。あの写真は歩きながらポケットからiPhone取り出して何も考えんで撮ったんやで」

「ああ、見事な、リアルな写真じゃ。じゃけえ、ワシもついついあの写真の中に入ってしまいとうなったんよ」

「は?え、ええ?....あ!おい、おい…」

「ああ、入ったけえ」



「うああああ!なんちゅうことすんねん!ワテの自信作が、綺麗な写真がああ…」

「なんか問題あるん?」

「はああ!問題、問題、大問題やないか!」

「ああ、そうじゃった。問題じゃった」

「ほんまに自覚できたんか!?」

「そうよね。問題は、『デジタル・カメラ』いう言葉いらん、いうことじゃのうて、他のことなんじゃろ」

「え?あ、あ、せや、せや。アンサンのせいで、また、アラン所に連れて行かれもうたで」

「は?アラン・ドロンのところに行ったん?」

「無視するで。ええか、日本語の言葉の省略のこと、話してたんや」


====================================



「(そうだ。日本語の言葉の省略のことを話していたんだ。なのに、またまたアラン・ドロンとか云い出しやがって!ボクのことを、『アラン・ドロン』というよりも『ジェームズ・ボンド』だろう、とか、煽てて、またまた話を逸らすつもりだろうが、そうはさせん!)」


と、ビエール・トンミー氏は、iPhone14 ProのiMessageの画面の向こうにいる友人のエヴァンジェリスト氏に敵意を込めた視線を送った。


(続く)






2023年9月20日水曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その251)

 


「(あ!違う!ああ、また引っかかるところだった。アイツ、『デジカメ』のなんたるかなんて、当然、分っていて、『カメ』(亀)に引っ掛けてオゲレツを云おうとしているんだ)」


と、ビエール・トンミー氏が、あらためて警戒心から肉体的にも身を引き締めた時、警戒対象である友人のエヴァンジェリスト氏から、警戒のガードの上からも衝撃を与えるようなiMessageが届いた。



====================================


「ワシ、真面目に云うとるんよ。ワシ、間違うても、『デジカメ』は、『デージーな(沖縄弁で『やばい』)カメ(亀)』なアンタの『アレ』のことじゃあ、とは云わんけえ」

「アホンダラあ!アホンダラのコンコンチキ野郎めえ!『云わん』云うて、オゲレツ云うとるやないか」

「オゲレツな話はせんでおこうやあ」

「はああ???!!!」

「『デジタル・カメラ』は、『デジカメ』みたいな云い方せんでも、『デジタル・カメラ』と云うたらええし、ワシは、そう云う…じゃけど、もう『デジタル・カメラ』と云う必要もないじゃないねえ。写真は、iPhoneで撮るけえ、『デジタル・カメラ』なんかもう使わんし、『デジタル・カメラ』いう言葉自体、いらんけえ」

「まあ、確かに、昔は観光地で携帯電話の写メを撮る人を奇異な目ェで見てたけど、今やと、スマホの性能が驚異的に向上したさかいスマホが当たり前や。一眼レフを使うのは老人クラブのシジババだけや。今では『何でアンナ不便なモンで写真撮るんや』と逆に奇異に見えるで」



「最近は、映画もiPhoneで撮るくらいらしいけえね」

「そうらしいな」

「アンタ、iPhoneで『プロの旅人』を映像化、映画化してみん?」

「『プロの旅人』の映像化は、アイコラが限界や」

「実写版がエエ。主演は、アンタじゃ」

「嫌や」

「『バスローブの男』編では、奥様にも出演してもらわんといけん」

「嫌や」

「奥様への出演交渉は、ワシがするけえ」

「厳禁!」

「じゃあ、(結婚前の)奥様役は、ワシがするけえ」

「ゲーっ!」

「アカデミー賞間違いなしじゃろ」

「『アカンデー賞』間違いなしや。ちゅうか、アンサン、こうやってまた、話をあっちゃの方に持ってくな。話を戻すで。確かに、iPhoneは、映画も撮れるくらいカメラ性能が向上しとる。そういう点からすると、アンサンが『デジタル・カメラ』いう言葉いらん』云うんは、一理くらいはあらへんことはないけど、問題はそういうことやないんや」


====================================



「(アイツの言に肯くのは癪に障るが、iPhone14 Proのカメラは凄い。NIKONの一眼レフが一番優秀だと思っていたが、写真を撮る性能は、iPhone14 Proの方が圧倒的に優れている)」


と、ビエール・トンミー氏は、今もうNIKONの一眼レフをしまったクローゼットに目を向けた。


(続く)






2023年9月19日火曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その250)

 


「(『ブクマ』を『池袋のクマ』かと云ってきた、ということは、アイツ、『ブクマ』のことを知らないんだな)フフ」


と、ビエール・トンミー氏は、軽く鼻を鳴らすと、アイツこと、友人のエヴァンジェリスト氏に向けて、『ブクマ』解説のiMessageを送った。



====================================


「あんな。ネット記事を読んでたら『ブクマ』ちゅう単語が出てきたんや。『…~という投稿の内容なのだが、多くのブクマが付く中…』ちゅう記事や。せや、『ブックマーク』や。『ブクマ』は、『ブックマーク』のことやねん」

「ええー!?」

「オンドリャ! シバキあげるぞ!」

「ひゃあああ~あああ!どしたん、アンタあ!?」

「オンドリャ! シバキあげるぞ!云うてんのや。聞こえへんのかあ!」

「あんのお、アンタあ、ちょっと変でえ」

「変なんは、『ブクマ』の方や。『ブクマ』なんちゅう言葉使う輩は、シバキあげたる、云うてんのや」

「いや、『オンドリャ』は、広島弁で、『シバキあげるぞ』は、関西弁じゃあ思うんよ。広島弁と関西弁がミックスするんは、変でえ。広島のお好み焼きと関西のお好み焼きをミックスしたら、変じゃし、気持ち悪いじゃろ?」

「お好み焼きの話なんかしてへん!また、どっちがほんまのお好み焼きか、とか話をあっちゃの方に持ってことしてんのやな。そうはいかへんで」

「まあ、妙ちくりんな関西弁使うんは、アンタ、元々、エセ関西人じゃけえ、しょうがないんじゃろうけどのお」

「細かいこと、ぶちぶち云うんやないで。それに何回も云うたやろ。ワテのは、『カーネーション弁』やと。そないなことより、なんや、『ブクマ』は!『ブックマーク』と云わんかい!『ブックマーク』と。『ブクマ』ちゅう下品な言葉使う奴はアホンダラやで」

「下品いう前に、意味分らんのお」

「せや、意味分らへん。ええか、アンサンも知っての通り、ワテは、言葉を略す事に苦言を呈してきたんやけど、最初は違和感を抱きつつも、今は何にも思わん言葉もあるんや。もう云うたように、『ファミリー・レストラン』→『ファミレス』もそやし、『メンタル・トレーニング』→『メントレ』もやな」

「『メントレ』いう言葉、ワシ、知らんで。なんか『めんそ~れ』の親戚みたいじゃね」

「無視するで。『デジタル・カメラ』→『デジカメ』も、もう今は全然、違和感あらへんで」

「『デジカメ』は、デジタルの亀さんじゃないん?」

「真面目に聞きいや」


====================================



「(何が、『デジタルの亀さん』だ!『デジタルの亀さん』なんて、それこそ意味不明じゃないか!デジタル機器を操る亀がいるとでもいうのか!)」


と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏の戯言に怒りながらも、『デジタル機器を操る亀』なるものを想像してしまっていた。




(続く)